BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: カゲプロのBL小説書いていこうと思います ( No.66 )
日時: 2014/07/06 06:52
名前: こまとむ (ID: A9wxTbZM)  

突然後ろから肩に手をポンッと置かれる。
[シンタロー君、迎えに来たよー]
どうやら声の主は俺より一つ上のカノの声の様だ。
ふと、先程屋上で交わした約束を思い出す。
交わしたと言っても一方的と言う方が近いかもしれない。

[ちょっとついてきて]
そう言われ俺はカノに手を引かれる。

そして着いた先はあまり使われていない、社会科資料室だった。
あまり使われていないとはいえ、定期的に掃除が行われている為、綺麗だった。
[シンタロー君、見て]
カノの指差す方向を見てみれば椅子に縛りつけられ、目隠しされている恋人がいた。
[セトも馬鹿だよねーシンタロー君がここで待ってたよって言ったら、ホイホイついてきてさ。]
「カノ…お前…」

[こらこら、先輩になんて口聞いてるの?僕の事はカノ先輩って呼ばなきゃ駄目だよ?]
「セト…セト離せよ…」
俺は思わずカノの服を掴む。
[ちょっと、話聞いてた?]
と言ながらカノは俺の頬をぷにぷにとつついてくる。
「セト…」
[さっきからセトセトうるさいよ?]
なんて言ってるカノを無視して俺はセトの元に駆け寄り、目隠しを外す。

『シンタローさん…?』
「セト、今縄ほどくからな…」

そして俺はセトの縄をほどこうとした瞬間後ろに引っ張られる。

[もー、シンタロー君駄目だよ]
「おい…カノ…」

[だから、カノ先輩だよ…あ、シンタロー君なら特別に修哉でも良いよ?]

ヘラヘラと笑みを浮かべ、俺の肩に肘を乗っけてきた。
「セトの縄をほどけ」
[君スルースキル高いね、まあいいや、縄をほどくなんて嫌だよ]
「なんでだよ…」

[そんな怖い顔しないでよ、まあセトについては後で分かるからさ]
「セト…」

俺がそう呟いた途端、カノに抱きしめられる。
[シンタロー君、大好きだよ。]
カノから発せられた言葉に俺は耳を疑った。
「は…俺はセトが…」
[ねえ、シンタロー君、何でセトなの?僕じゃ駄目なの?僕の方が絶対シンタロー君の事好きなのに]

「おい、カノ…先輩、おかしいぞ…熱でもあるんじゃ…」
[おかしくないよ、僕はシンタロー君を愛している]

カノはいきなり大きな声を張り上げ俺は肩をビクリと震わせる。

[ごめんね?ビックリしちゃったよねごめんごめん]
そう言いカノ先輩は俺の頭を撫でる。

「やめて下さい…」
[わあ、シンタロー君が敬語なんて新鮮。]
『カノ先輩、シンタローさんを離して下さい』
[嫌だよ]

カノはセトにそう言い放つと俺の唇に口付け、舌をぬるりと滑り込ませてきたので俺はカノの舌を噛む。
あーあ、俺のファーストキス…

カノはそれに驚いたのか、素早く唇を離す。
[いきなり噛むなんて酷いじゃん]
と口元を抑えながら座り込むカノを確認し俺はセトの元に駆け寄る。
「セト…」
『大丈夫っすか!?シンタローさん…』
そして縄に手を掛けた瞬間後ろからカノの声が聞こえた。

[良い事思いついた]
と言いながらカノはこちらに向かってくる。
『カノ先輩、シンタローさんになにする気っすか』
[んーちょっとねー]

するとカノはセトの制服のズボンのチャックを降ろし下着からセトのを取り出す。
[はい、シンタロー君!]
とニコニコしながらセト自身を指差すカノ。
「え…?」
[セトの舐めてあげてよ]
「い、嫌だ」
[セトのもうあんなになってるよ、触ってあげなきゃ可哀想だよ〜]
『シンタローさん、無理しなくていいっすよ、俺の事は気にしないで下さい』
といつもの爽やかスマイルを浮かべている。
下半身露出させてなんていう顔を…

[シンタロー君、それとも僕の舐めたい?]とニコニコしながら自分のズボンのチャックを降ろそうとしているカノ。
「セトッ…」
『シンタローさん…?』

俺はおそるおそるセトのを指でつつく。
『シ、シンタローさん…』
今まで見た事ない程顔を赤くしながら俺を見つめてくるセトに、俺は思わず目を逸らしてしまう。
『シンタローさん、無理しないで下さいっす、嫌だったらやめて下さいっす』
「大丈夫…」
本当は大丈夫ではない。
手を繋ぐだけでも心臓が跳び出そうなのにこんな事…

俺はセトのを軽く舌先でぺろっと舐めて見る。
するとセトはびくっと体を跳ねさせる。
それがなんだか面白くて少しぺろぺろして見る。
『シ、シンタローさん、くすぐったいっす…』
「ご、ごめん…」
俺は慌ててセトのから口を離す。

[くわえてあげれば]
と横から声を掛けられる。

「わ、分かった…」
俺はセトのさきっぽの方をくわえ、上下に口を動かしてみる。
『シ、シンタローさんっ…もっと奥…』
そう言われ俺は奥までくわえ込み、いやらしい音をたてセトのに刺激を与える。

『ま、待って、もう…出るっす』
そう言われ俺はポケットからティッシュを取り出そうと、ポケットに手を伸ばしセトのから口を離そうとした瞬間、俺の顔面に生暖かい物がかかる。

『はぁ…シンタローさん、気持ち良かっ…うわああ!ごめんなさいっす!』

顔に付いた物を指で拭い、自分の口に運ぶ。
うん、苦い、美味しくない。

[シンタロー君えろーい]
「うるさい…」
『シンタローさん、ごめんなさいっす…』
「気にするな」

俺はセトのから出た物をティッシュで拭うとポケットにしまう。

[え?捨てないの?]
「う、うん…」
[変態…?]

ぶわっと体温が上がっていくのが分かった。
「別に良いだろ…」
[へぇーシンタロー君そういう趣味なんだ]
『シンタローさんをいじめないで下さい』
と真剣な顔で言うセト。
不覚にもかっこいいなんて思ってしまった。

[嫌だなーいじめてないよー]
「って事でもう帰って良いですか?」
[ダメだよ、はい、シンタロー君、次いこう]
と言いながらカノは俺の服を捲ってくる。
「なにすんだよ…」
[んー、ご褒美だよ]