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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ハイキューBL ( No.53 )
- 日時: 2014/07/18 00:22
- 名前: 鑑識 (ID: xPOeXMj5)
尽くされて尽くされて、
何度も名前を呼ばれて、
後ろをちょこまかと付きまとわれて。
いつもどんな時でも自分を最優先事項として見る彼を、人は依存症とでも呼ぶのであろう。
確かに依存症そのものなのだ。自分で言うのもなんだけれど、俺がいないと生きていけないような、そんな仕草を、言動をするのだ。
いや、していたのだ。
彼が変わったのはいつからだったのか。
隣にいるのが当たり前で見飽きてしまって気にもとめなかった自分には全くわからなかったけれど、そんな自分にしてみてもどこか変わったのだと、そう思わせるような雰囲気になった。
彼が彼自身のことを考えるようになって、俺が最優先ではなくなった。
彼が自分の心情をそそくさと過敏に察して、名前を呼ばなくなった。
彼のやりたいことが多くなって、いつでも傍にいることはなくなった。
成長したのだな、と思う。
同時に、自分がいかに子供らしく浅はかな考えを持ってして彼と付き合いをしていたのかが、とても強く濃く、浮き彫りになったような気がした。
自分が最優先でなくなった彼が、何をするのか気になった。
名前を呼ばれなくなった分、こちらからの呼びかけが多くなった。
一歩後ろにいない彼を、目で追ったりした。
どうして僕の傍にいないのだと、醜い独占欲が顔を出した。
あぁそうか。
(依存していたのはどちらだったのか)
「おはようツッキー!」
今日も1日、彼の一挙一動に、喜びと怯えを感じながら。
おわり
月山かな山月かな、山月かな?お互いに依存し合う関係が好きです。
合宿なうなので短めに....すみませぬ。
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