BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.61 )
日時: 2014/11/02 20:49
名前: 優斗 (ID: pGxW5X.O)

BOOK・OFFでびーえる大量購入(百円だったのが悪い)
体が火照って来ちゃったよ(店員さんが見てるから)
商品券も使っちゃったから、(書店で)
銀魂絶対買えないね( TДT)

現金、現金、現金、現金、現金不足( ^p^)

(睡眠不足のリズムで)


ケース1


先輩は俺が飯を食っていると口を開いた。

「男ってさ、腹、減ってる時に性欲が増すらしいぜ。」
「…先輩のパンツの色程どうでもいい情報です。」

もっとマシな事を言えんのか。

ラジオが耳障りな洋楽を流す中、俺は先輩の耳障りな五月蝿い話題を一応壊してやった。眠たすぎて意識が朦朧としてきた。昨日は眠れず、夜中に疾風からメール貰ったまま携帯いじってたんだ。そしたら、飯なんて食ってる余裕はねえ。故に先輩の話を聞いてる余裕もねえ。

休みたすぎて、朝から藤堂さんに蹴りを入れた。怒られた。(ケース2を参照)

「で、なぜその話題なんです。俺知ってます。」
「ラジオで言ってたから。お前、聞いてないみたいだし。」

短く「あそう」なんていう相槌を返し、目を少し閉じた。瞼の裏で血が流れるのが、日光で万華鏡の様に見えた。だからといって、別にどうってこともなし。

ラジオは相変わらず意味不明なデスボイスを流す。枯れた声で叫ぶか。俺も一度はやってみたいものだ。声が枯れない程度にな。つか、これデスボイスって言うんだっけ。まあいいや。

「何半目になって笑ってんだよ。やだぁー、恵一君って…さっきの話にムラムラしたのォー?」
「するか。先輩五月蝿い。」

睨んでみたが先輩は笑って俺の口に飴を放り込んだ。しかもクソ不味い。

「……まだこれでマシだったな…」

先輩はそう言えば、飯を食わない主義だったな。ハングリー精神とはなんか違う気がするけど…言葉の意味がわかんねーや。まあ、いいか。





ケース2


「オキタクナイ…ヤダ…コワイ…外…コワイ…」
「起きろよ。弁当、作るのはもういいから。」

彼がここに居座ってから夏を初めて迎えた。相変わらず服はTシャツとジーパンだけだ。お金に余裕が無いのではと心配は一応している。

とは言えども朝の6時半。このままでは色々とヤバイ。

「かくなる上は…」

昔、娘にやって妻に叱られた秘伝の起こし方。(実際に私が弟にやっております。)

「んっ…うぉっ!?寒っ、さぶいー!」
「アホか!夏だぞ今!」

時々おかしな事を言い出すが、そりゃトランクス一枚はやっぱ駄目だろ。注意はしたんだけどな。やめとけって。
それにしても、脛毛とか生えてこないのかと思う。女みたいな足して。娘より綺麗だ。って、十歳の娘と比べてどうしろって言うんだか。

またもや布団に潜ろうとするが、ここだけは退けない。起きてもらわなければ困る。

「寒くても、今は夏。ほら!起きて!」
「……藤堂さんが暖めてくれるなら…」

色仕掛けか…

「…分かった…こっちに…ごふっ!」
「うえー!かかってやんのー!」

「家、入れてやんねーからなァ!!」

俺が彼に怒ったのは今日で初めてだ。






ケース3


「俺、不細工な人が好きかなー…」

長い睫毛をバサバサ動かし、尚江は笑った。

「…俺なんて使わないのに…久人どうした?」
「久人なんて皆の前で使わないのに、先輩こそいきなりどうしたんですか?」
「質問を質問で返すな。」

夜。おじさん達の努力で出来上がったこの窓から見える夜景を、男二人で見る。なんとも珍しい光景では無いだろう。だが、この体勢だけはどうもおかしいハズだ。

「先輩、俺、不細工な人が好きなんですよ…」
「だからって、俺は不細工か?」

躊躇った尚江の目は口ほどに物を言った。口の方が早く前田の元へ近付く。整った顔立ちに似合わず、B専でもある彼だがそのギャップに前田は興味を引いた。

こう彼から来たのも今日が初めてであり、会社でするのもおかしな事だ。尚江の父と前田の父は知り合いでもある。昔の馴染みで家に上がり込んだことは頻繁にある。書類をどかすと手を広げた。天然パーマが所々余計にはね、涙ぼくろが色っぽい。

「ひゃっ…っか、先輩、変なところばっかり触らないでくださ…いっ!」
「勃ってきてるもんな。」
「うるせーです!って…何やってっ…んっ…」

それ以上は言わせまいと唇を塞ぐと涙で潤んだ目をこちらに向けて、尚江は呟く。




「って、所まで見たんだ。なあ、こんどここでしようか?」
「うるさい!オヤジにチクるぞ…してやってもいいけど…」

「ひっ…久人ォ!!」
「あ!ちょい、やめ…待って!」