BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.62 )
- 日時: 2014/11/13 20:15
- 名前: 優斗 (ID: atRzAmQi)
注意!
藤堂や恵一の話ではありません!故にこの世界のお話ではありません!
暇潰しに妄想していたモノです!エロとか無いよ!今は!
最近なんだって、巷で流行っている物があると聞いた。そりゃもう美しい病であり、なんでも恋の病というもんらしい。
片想いで胸がつまった者のみがなれる美しい病でさァ。
「親父。うるさい。」
「そうかい。そうかい。」
食事を済まして勘定を済ませ、何もかもが済んだ後だ。
花吐き病という話を考えていた親父は病で亡くなった。骸には似合わないゴツい体格のチンピラの親父は小刀よりも好んで持っていた筆を握り締めて似合わずも、静かに眠っている。
大変、女にもモテた親父だ。買いた話は全て女の間で大流行。俺にはその良さがちっとも分かりはしねーな。
「…本当に死んだんだな。親父。」
笑って俺は小さな墓に牡丹を一つ。道端に落ちていた花だ。親父にはお似合いだろう。
「はァ…」
溜め息が自然と出た。顔を上げて家の門へ目を向ける。男だろうか。妙に本物っぽい狐の尾を振り、整った顔をうつ向かせている。しい色合いの髪だ。調度、横に生えている紫陽花のように青々としている。随分と人の家の前で堂々といれるもんだ。
あ、こっち見た。
「…本当に死んでしまった…うぅ…うぅ…」
男は俺を見るなりな泣き崩れてしまった。一体どうしたというものか。
気味が悪くなり、俺は家の中に入る。早く夜が来ないかとどれだけ望んだものか。
コンコン
家の戸が音を出した。こんな時間になんの用事だ。
「…はい…ィ…?あれ。アンタ…」
「貴方のお迎えに参りました。狐でございます。」
間違いない。狐の面を被った事以外は昼間に見たあの男だ。
男は面を外し、家に上がろうとする。俺は必死の抵抗で脛を蹴り飛ばすと男はその場に倒れこんだ。何がしたかったのだろう。
「兎に角。帰れ。」
「嫌です!帰りませんよ…」
立ち上がったのはいいが、顔色が悪い。ふらつきながら俺の胸に倒れこんだ。
「お、おい…?」
「ん…とりあえず…ここで…」
さっぱり訳が分からない。
それからというもの、男は俺の家に毎日やって来た。飯を食べては貴方は死ぬ運命だ。飯を食べては死んでもらう。そう言って早くも三ヶ月が経ってきそうだ。
最近変わった事と言えば…
「ぐっ!おっ…」
親父が言っていた花吐き病。俺がそれにかかったら様だ。とても厄介な病気だ。それも男が現れてからというもの、毎日吐き気が襲い、あの男の髪と全く同じ色の紫陽花の花が口からポンポンと出てくるのだ。
一体誰に恋をしているんだ。
SeeYou、nextでござる。