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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.70 )
- 日時: 2014/12/20 01:43
- 名前: 優斗 (ID: gfjj6X5m)
男は毎日俺の首を無くそうと家に押し掛けてくるのだが、筆で首に線を引いては舐めて家を出ていく。
「貴方の命は必ず貰いますから!」
「はい…でも、舐めていかないでくださいよ?」
急に頬を染めて木の引き戸を強く閉めた。
まだ舐められた所が熱く、彼の感触がまだ残っている。
折れそうな体と絹のような白い髪。面の奥から覗かせる細く長い目と美しい瞳。全てをとって絵に書いた様な美しさである。
出会ってから半年。花吐きはまだ治らない。
「片想いか…」
「何がですか?女ですかっ?」
少し怒りながら返事をする。
「あ?気にしなくてもいい。」
「…駄目ですからね…貴方には死んでもらわなくては…」
「はいはい。そう言いながら半年だよ。」
「む…」
やはり怒っている。酒を盃に一杯。飲み干した。
白い肌を赤く染めて何処か色っぽい。
「…最近、お花が飾ってありますけど…」
「なんかよ。花吐きだよ。花吐き病。知らんだろ?」
首を横に振る。
正座の俺に寄りかかり酒を飲め飲めと次々に酌んでいく。笑いながら膝に乗り掛かった。
「いやー僕はひあわせだよ…」
「幸せ…か。」
昨日吐いた牡丹を彼の髪に乗せた。
顔から落ちた狐の仮面を直さず、俺は額に口付けをする。優しく顔を引き寄せ、男は俺と舌を絡ませた。
「もっと乱れてもいいぜ。」
「…これが終わったら…死にますから。」
「花吐きも終わりだな…」
そう言いながら幸せを感じた。
花吐きには言い伝えが。
「…の、続きを頼むよ。」
「えー。嫌です。自分の親父さんのでしょう?」
幸せが終わらせるらしい。
なんか変なおわりかたです。
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