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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.75 )
- 日時: 2015/02/20 17:08
- 名前: 優斗 (ID: WSDTsxV5)
これは親父から聞いた話だ。
僕は尚江。藤堂さんっていう人の部下だ。
始めに言うが、ヤクザやギャングは女も犯すし男も犯す。でも、親父の組は麻薬や殺しだけはしていない。しいて言うなら、警察には出来ない裏の仕事を、表に出る前に叩き潰すというものであると僕は考えた。
善良なヤクザ。まあ、ヤクザはヤクザなんだが。親父はその立場について、絶対正義にはなれなかったが、正義の心だけは持てる素晴らしい仕事なんだ。と、自慢気に語っていた。
そんな親父が若い頃。
まだ、おふくろともであって無くて、俺が産まれるずっと前だ。
親父の親父。親父の親父(じじいでいいや。)と仲の良かった警察官が、じじいの葬式に参列して、その時に親父は初めて顔を知ったんだそうだ。歳は、三十路に入ったか入らなかったか…?
まあ、ソイツがじじいの葬式の時に泣きながら親父に言ったんだとよ。
「一日だけ!一日だけでいいので、頭の時間を僕に…僕にください!」
その言葉を親父はただ遊びにいこうという誘いだと思ったんだろうな。
二十歳だった親父は
「はぁ?!いいけど。どこいく?パチンコか?」
なんて、聞き返したそうだ…
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