BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 黒バス!![R指定なし]黛黒なう。 ( No.181 )
日時: 2015/02/23 22:34
名前: 理花 ◆amuOBZI1yA (ID: BKGAQbzV)

続き

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[黒子side]

アパートから動物園まで1時間弱。その間の時間は中学、高校時代の事、今の大学の事などを話した。
やはり、黛さんはとても聞き手上手な人だと思う。話をしていても一つも嫌な顔をせず、相槌を打ったり親身に接してしてくれる。自分と同じく口数が少ない人だが改めて優しい人だと思う。



[黛side]

そんなじかんもあっと言う間に動物園に着いた。
門を見ただけで目を輝かせる彼を微笑ましく思う。いつものポーカーフェイスも動物園には勝てないらしい。

『休日とあって人の多い園内では影の薄いお互いを見つけるのは困難だろう』
そう言う言い訳をして黒子の手を握る。
「それもそうですね」と笑う彼も俺の手を握る。

影が薄い2人は、例え手を繋いでいたとしてもバレにくい。
影の薄さに不便とも便利とも感じなかったが、改めて便利さを知る。





「黛さん、アレ行きたいです」

黒子は繋いでいない方の手で俺の服の裾を軽く引っ張った。

「ん…?ふれあいコーナーか。ウサギとは可愛いな」
「空いてたから言っただけです」

からかう様に言うと、少しふて腐れた顔をする彼の耳はうさぎの目より赤い。

「そうだな、行くか」

軽く撫でるように手を頭に置くと、顔も耳と同じ色になった。



中には大量の兎がいた。平均身長を優に越す人間を見て驚いたのか黒子の方へ逃げて行った。
ふわふわしたものに囲まれた彼は滅多に見せない笑顔を見せた。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

2/23
一部追加及び修正