BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 黒バス!![R指定なし]黛赤なう。 ( No.200 )
- 日時: 2015/03/01 23:58
- 名前: 理花 ◆amuOBZI1yA (ID: BKGAQbzV)
続き
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[黛side]
放課後。
3年間で使用する機会が無かった第一生徒指導室の扉を開ける。
あの手紙の差出人は誰なのだろうか。
その疑問を解決するためにここに来た。
が
「黛サン!Happy birthday!!!!」
そんな言葉とともに顔面目掛けてケーキが飛んで来たら声が出ないのは俺だけでは無い筈だ。
「」
「このバカ!!何してんのよ!!!」
実渕が葉山に拳骨を落とすが、もう終わったことはどうしようもない。
根武谷は奥の方で見物している。
「黛さん、誕生日にとお祝いをしようと思ったんです」
そう言いながら近づいてくるのは赤司。
「まさか投げるなんて思わなくて」
「別に平気」
スミマセンと赤司が軽く頭を下げる。
こいつの敬語にはどうも慣れない。
その後、赤司が『もしも』の時に作って置いたと言うケーキを食べ下校時刻となった。
−『もしも』に作って置いたと言う事は、予想はしていたと言う事なんだろうが
教室で2年と別れ、帰る支度をしていた俺と赤司が残った。
「今日はバタバタしちゃいましたね。時間大丈夫でしたか?」
「まぁ、息抜きにはなったな」
「…こんなのなんの罪滅ぼしにもならなくて」
掛ける言葉なんか見つからない。
「でも理由は他にもあるんですよ」
そういって距離を縮めると耳元でこう囁いた。
「千尋に会いたかったから」
「なッ!お前からかうのも大概に」
テンパって冷静さを一気に失う。
「冗談だと思いますか?俺は本気ですよ」
「本気って…」
頭では分かってるのに心が付いて行かず、理解できない。
「貴方が好きだから」
「返事は何時でも聞かせて下さい、待ってますから」
そう言うと教室の出入り口へと足を向ける。
返事をしようと思って、慌てて赤司の腕を掴む。
「俺は—…んっ」
開こうとした口に柔らかい感触。
目の前にはアップの赤司の顔。
「返事、今は取っておきたいです」
王が立ち去って姿が見えなくなると全身の力が抜けた。
『俺は…ずっと思ってた』
END