PR
BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 君と僕(カノシンBL) ( No.2 )
- 日時: 2014/11/17 17:09
- 名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)
で、では頑張らせていただきます(汗)
〜〜〜〜〜〜〜〜
1、恋(1)
「恋をすれば人は変わる」
...そんなことはない。
嘘臭い話だと、鼻で笑ってしまう。
恋だの愛だの考える余裕なんてないほどに、僕は疲労しきっていた。
冴える蛇の支配、あの世界にいる姉ちゃん_______
苦しい、苦しい苦しい苦しい。
ハッとすると、アジトのドアの前だった。
いけない、こんな顔をしていては、みんなに何て思われることか。
重い気分を無理やり心の奥底に押し込み、ドアを開けた。
すると「うわぁあっ!?」と、なんとも言えない、情けない大声が聞こえた。
顔を見ずとも分かるその声は
シン「お、おおおおかえり、カノ....」
そう、シンタロー君だ。
カノ「何してたの?すっごい変な声聞こえたけど?」
いつも通り、胡散臭い口調で、ニヤニヤと笑いつつ問いかける。
シン「い、いやあのな、いま俺一人でこわっ...寒いから温かい飲み物でも買って来ようかな〜、って...」
あぁ、なるほど。
ようは一人で怖いので、外に出ようとしていたわけか。
カノ「へぇぇ...怖いんじゃないんだ?」
シン「うっ...!?ち、違うぞ!?違うからな!?」
予想通りにシンタロー君は、慌てた顔で気まずい笑顔を浮かべた。
シン「そ、それより早く入れよ。」
カノ「うん、そうするよ。」
話題を変えたシンタロー君ににやつきながら、僕は後ろ手にドアを閉めた。
PR