BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 君と僕(カノシン長編BL)※コメント下さい ( No.23 )
日時: 2014/11/20 17:02
名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)

2、堕とす(3)

シ・セ「...は?」
カノ「........」
し、しまった____!!!!
あまりにも嫉妬しすぎて、声に出てしまった。
つまり、大ピンチ。
本当の理由を言う?
いやいや引かれる、確実に。
だが、こんなときに限って、いい嘘は出てこない。
シン「カノ?おーい。」
シンタロー君がキョトンとした顔のまま、僕の目の前で手を振る。
カノ「いぃ!?あ、いや今のは...!」
セトもあわてふためく僕を、ポカンとした表情で見つめる。
シン「カノ、お前冗談きっついぞ?」
カノ「は...?」
冗談?いや、僕は本気でセトに、シンタロー君に触れないで、と思った。
そしてそれがあわよくば、言葉として漏れてしまった。
半ば肩透かしを食らったような気分になるも、はっとして事の異常さに気づいた。
シンタロー君は勘違いをしてる。
僕が冗談で、さっきのことを言ったと思っているのだ。
カノ「あ、あぁ〜、今のは確かにダメだったかな?」
シン「おう、今のは...さすがにっ...!」
シンタロー君は笑いを堪えるように、途切れ途切れに言葉を紡いだ。
シン「あ、あんな...っ、真顔とか...ぶはっ!」
ここまで僕の気持ちに気づかれないとは、少々辛いかもしれない。
バレなかったことは安心したが。
だけど僕は知らなかった。
僕を射るように見る








セトを______________