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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 君と僕(カノシンBL) ( No.6 )
- 日時: 2014/11/17 18:03
- 名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)
1、恋(2)
シン「そんでモモのやつ、ヒビヤにブチ切れてんだぜ?小学生に半泣きにさせられちまって」
思い出して面白そうに笑う、シンタロー君を見て僕も笑う。
僕も毎日、ここに居られたらいいのに...
シン「...カノ?」
カノ「ん?どうしたの?」
何とも分かりやすい表情でシンタロー君は、僕を見た。
シン「いや、返事ねぇし、黙ってっから具合でも悪いのかなって。」
カノ「ええ!?そんなことないない!僕はじゅーっぶん元気だよ?」
こんな僕を心配しないでくれ。
そんな感情で、両手を顔の前で振った。
シン「そ、そうか...?なら良いけどよ。」
特にシンタロー君にだけは心配をかけたくはない。
姉ちゃんの大事な人なんだ。
僕なんかには手の届かない所にいる人なんだ。
そんな人に、僕は触れちゃあいけない。
そう思えば思うほどに、シンタロー君と関わるみんなを、ドス黒い感情で見てしまう。
僕は触れないようにしているのに、みんなは馴れ馴れしく事情も知らずに、関わっていく。
そんな風に思ってしまって、自分が嫌だ。
僕は見るだけでいいんだ。
僕がシンタロー君に釣り合うだなんて、お門違いもいいところなのだから。
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