BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 君と僕(カノシンBL) ( No.7 )
日時: 2014/11/18 16:25
名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)

1、恋(3)

シンタロー君との会話を切り上げて、僕は自室のベッドに寝転んだ。
カノ「はぁ...」
思わず漏れる深いため息。
何も考えず、ただひたすらに天井を見つめる。
意味のないまま数十分ほど過ぎたころ、ふと妙案が浮かんだ。

『手の届かない所にいるのなら、引きずり下ろせばいいい。』

刹那、ゾクッとした気持ちの悪い感覚が背筋に走る。
しかしそれとは裏腹に、僕の表情は、心は、その妙案に賛成してしまった。
口角が上がり、僕は自然と笑みをこぼしていた。
そうだ、そうじゃないか。
手が届かないから諦める?
違うだろう?
カノ「手が届かないなら、僕の所まで堕としてしまえばいいじゃないか。」
ああ、自分はこんなにも薄汚れた奴だったのか。
もともと、自分が汚れていることくらい知っていたが、それを遥かに越えている。
カノ「あはっ、あはははっ!」
夜の暗い闇に包まれた部屋のなか、僕は一人狂ったように笑った。
ひとしきり笑った所で、僕はポツリと呟いた。
カノ「シンタロー君...僕の所まで」



















堕ちてくれるよね___________?