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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 君と僕(カノシン長編BL)※コメント下さい ( No.70 )
- 日時: 2014/11/25 14:24
- 名前: 視力0.1 (ID: KjYpxfgY)
3、嫉妬(2)
へらへらと焦りを悟られないよう誤魔化す。
と、その瞬間
カノ「...っ!?」
鈍い音がした。
目の前で、唐突に。
音を発した人間が誰か、なんて考えずとも分かった。
カノ「セ、ト...?」
セト「いい加減にするっすよ?カノ...」
にこにことした笑顔とは裏腹に、上げているセトの足は壁を思いきり蹴っていた。
げに恐ろしきはセト、ってか...
驚きを冗談で隠しながら、僕はセトを見上げた。
セト「シンタローさんが好きなんだろ?認めろよ。」
有無を言わさず、といった感じでセトは僕に詰め寄る。
まずい、セトから「〜っす」というあの癖が消えた。
こうなればさっさと話を切り上げなくては。話を長引かせるとボロが出る。
カノ「や〜だなあ、セトったら。一回落ち着いたら?また明日話せばいいでしょ?」
セト「何言ってんすか?俺は冷静っす。それに、カノがわざと話を切り上げようとしてるのも、見え見えなんすよ。」
あー...
これは、ピンチ?
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