BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 君と僕(カノシン長編BL)※コメント下さい ( No.9 )
日時: 2014/11/19 17:33
名前: 視力0.1 (ID: RHqvt9yZ)

2、堕とす(2)

目の前に広がる光景は______
飛び散ったガラスの欠片。
受け身も取れずに倒れたのであろうシンタロー君。
そしてその下で、シンタロー君のクッションになったセトの姿だった。

一瞬、自分でも制御できないような、黒い何かが胸中に渦巻く。
そんな僕をよそに、二人は起き上がった。
セト「ふー...危なかったっすねぇ、シンタローさん。」
シン「あ、あぁ、わりぃなセト。
   カノも心配かけちまって...ん?」
カノ「..........で。」
シ・セ「カノ...?」
僕は低く呟く。だけど、セトには聞こえなかったようだ。
はぁ、とため息をついてから、もう一度はっきりとこう言った。

カノ「僕のシンタロー君に触れないで。」