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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 一方通行(セトシンカノ) ( No.2 )
- 日時: 2014/11/29 14:32
- 名前: Mei (ID: 4mrTcNGz)
〜自分の気持ち[1]〜
「ふわぁぁ〜〜…」
「うっわー…、でっかいあくびっすね…また夜更かししたんすか?」
「うっさいな〜、セト。しょうがないじゃん?僕にもいろいろしたい事があるんだからっ!」
今は午前8過ぎ。大体これくらいの時間になると、学生が多くなってくる、そんな時間だ。
僕、鹿野修哉もそれに例外なく、幼馴染みの瀬戸幸助といっしょに学校に通ってる。
本当は一人で行きたいんだけど、こいつが毎朝毎朝うるさいから、仕方なく一緒に行ってあげている。本当、図体だけバカデカイ子供だ。いい加減親離れさせないとな…
そんなどうでもいい事を考えていると、前方に、見覚えのある黒色の髪の毛の、だるそうな顔をした人物が歩いているのに気が付いた。
如月伸太郎、シンタロー君だ。
シンタロー君は2年になって初めてクラスが同じになった人。席も隣で、最近仲の良くなった友人だ。
最初は近寄り難かったけど、話してみると意外と面白くて話やすい人だった。それはセトも同じだったようで、学校では、この3人とよく一緒にいる。
「シンタロー君ー!!」
僕はシンタロー君に聞こえるくらいの声を出した。シンタロー君は気付いたようで、機嫌の悪そうな顔で振り向いた。
あっ、寝起きかな?今日はずいぶん機嫌が悪そうだ。
「…朝からうるせぇよ、カノ」
「あ〜、ごめんごめん!何?今日はやけに機嫌が悪そうだけど?」
僕がそう言うと、シンタロー君は僕の言葉を無視し、セトと話をし始めた。
ひどいな〜シンタロー君。まぁ、いつもの事だから良いけど…
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