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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 一方通行(セトシンカノ) ( No.5 )
- 日時: 2014/11/29 14:29
- 名前: Mei (ID: 4mrTcNGz)
〜自分の気持ち[2]〜
あれから3人でくだらない話をしていると、いつの間にか学校の前まで来ていた。
靴箱では、またね〜っと言って別れている人達がたくさんいた。
僕達も、…っと言いたいところだけど、僕達3人は同じクラスだ。だから関係ない。
教室に入って、僕とシンタロー君は人気ナンバーワンの席、一番端の後ろの窓際の席に座った。
セトは窓際だが、一番前。頑張って寝るのを隠そうとしても、見つかってしまう。そんな場所だ。…かわいそうに。こればかりは、同情するよ…。
またもやどうでもいい事を考えていたら、シンタロー君とセトが楽しそうに話しているのが目に入った。
いつの間にセトの所に行ったんだろう。全然気付かなかった。
…それにしても、2人はとても楽しそうだ。
シンタロー君はさっき僕と話していた時とは大違いで、笑顔が多い。セトも同様だ。
「……面白くないな〜…」
…まただ。
最近僕は、シンタロー君がセトと楽しそうに話しているのを見ていると、なんか、胸の辺りがモヤモヤする。何故かは分からない。でも、他の男子(僕も)とは全然楽しそうにしないシンタロー君がセトとは楽しそうに話しているのだ。…気にくわない。
逆に、僕とシンタロー君の2人だけになると、心臓が壊れるんじゃないかってぐらいにドキドキする。それに、シンタロー君の前では、かっこよくしていたいと思ってしまう。…何故だろう。
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