BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 一方通行(セトシンカノ) ( No.8 )
- 日時: 2014/11/30 02:31
- 名前: Mei (ID: 4mrTcNGz)
〜自分の気持ち[3]〜
「……っと言うわけで、僕どうしたんだと思う?」
昼休み。いつもならシンタロー君とセトと一緒にお昼を一緒に過ごすが、今日は違った。
「またその事か…、何度も同じ事で俺の時間を取るな。」
そう言ったのは、僕のもう1人の幼馴染み、木戸つぼみ。
キドは、自分のことを俺なんて言っているけど、ちゃんとした女の子。面倒見が良く、家事もできて、お母さんみたいな…、そんな自慢の幼馴染みだ。少しきついところもあるけど…。
「お願い!こんな事相談出来るの、キドしかいないだっ!」
キドは、頼りにされていると分かって嬉しいのか、少し頬を赤く染めた。
「分かった…、少しだけだぞ!」
「ありがと〜キド!大好k「黙れ」…はい。」
それから、暴力的ながらも、キドは真剣に相談に乗ってくれた。
「…で、どうかな…?」
「う〜ん、そうだな…。…っというか、カノ、お前はシンタローのことが好きなんじゃないか?」
「…………えっ!?」
「普通すぐに気付くことだと思うぞ?セトと話しているところを見るとモヤモヤするって、ただの嫉妬だろ?」
「…………。」
「それに、シンタローと2人きりだとドキドキするところなんか、絶対そうだr「…ち…、ちょっ、ちょっとストーップ!!」…チッ、なんだ…。」
あっ、ヤバイ。また怒らせた。すみませんキド様!もうこれ以上、ドロップキックはご勘弁を!……じゃなくてっ!!
「えっ、えっ!ぼっ、僕がシンタロー君を好き!?えっ、えっと…、それって…、恋愛感情でってこと…?」
「…あぁ、そうだな。あと、如月に呼ばれていたから、俺はもう行く。あとは自分で考えろ。いいな?」
「えっ…、あっ、…うん、分かった。ありがと、相談に乗ってくれて。」
僕がそう言うと、キドは頷き、お弁当を片付けて教室を出て行ってしまった。
…マジか。当たり前のように答えられてしまった…。
でも、考えてみれば、そうなのかもしれない。僕がシンタロー君が好きでとっていた行動なら、全てつじつまがいく。
「そっか…。僕、シンタロー君が好きなんだ…。」
この時、僕はシンタローが好きだと気が付いた。
でも、今思えば気付かなかった方が良かったのかもしれない。あんな事になるくらいなら…。