PR
BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 遥伸ヤンデレ ( No.17 )
- 日時: 2014/12/13 17:05
- 名前: 啄木鳥 (ID: FDRArTRL)
*続き*
僕は産まれて初めて殺意を憶えた。
「シンタロー、ここは?」
「そんなのもわからないのか?」
それはなぁ、と伸太郎くんが文乃ちゃんに近寄って教えてあげる。
普通に診たら微笑ましい。
でも何でかな? 凄く嫌だ。
そこは僕の場所なのに。
文乃ちゃんじゃない。僕の場所。
何で僕の場所をとるの?
消えてよ。
「…るか……遥ってば!!」
また貴音に声をかけられてハッとする。
「ど、どうしたの?」
「ここ。わかんないから教えてよ。」
「うん、いいよぉ〜ニコッ」
伸太郎くんのように教えてあげる。
その時の伸太郎くんの視線には気づかなかった。
「遥先輩、貴音先輩、ありがとうございました!!」
「また一緒に勉強しようね〜」
「ありがとう…ございました……」
顔をほんのり赤めながら呟く伸太郎くん。
「ちょっとあんた!! お礼ぐらいちゃんと云いなさいよね!!」
「はぁ!? ちゃんと云っただろうが!!」
「先輩に対してその口の訊き様は何!?」
「伸太郎くんも貴音も落ち着いて?」
「ったくもう…」
「では、さようなら!!」
伸太郎くんと一緒に帰りたかったなぁ…
あの2人はまだ日直の仕事があるらしい。
伸太郎くんと文乃ちゃんの背後を見送る。
そこは… 僕の場所なのに…
PR