BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸 ( No.10 )
- 日時: 2018/05/25 17:10
- 名前: 苺 (ID: e2TPmAz7)
「やっほ〜〜〜〜、マナ、また遊ぼう」
声をした方を振り向くと部屋の入り口にレジーナが立っていた。
「あっ、レジーナ!!
またレジーナに会えるなんて嬉しいな」
あたしは、レジーナに会えたのが嬉しくてニコニコしながらレジーナに近づこうとした。
「……レジーナ、何しに来たのよ?」
まこぴーは、あたしがレジーナに近寄る前にあたしとレジーナの間に立った。
「あなたなんかお呼びではないのよ。
あたしは、マナの友達なのよ。
友達に会いに来るのに理由が必要なわけ?」
レジーナは、不機嫌そうにまこぴーを睨んだ。
「友達って前にマナがレジーナに言った事よね。
マナの言った戯言を信じるなんてどうかしてるわよ」
まこぴーは、両腕を組んでため息を吐くとレジーナを睨んだ。
「ねえ、あなたは、マナとキスをした事があるの?」
レジーナは、意地悪ぽくニヤニヤしながらまこぴーを見つめた。
「キ、キスっていきなり何なのよ」
まこぴーは、レジーナのキスって言葉を聞いて顔を赤らめて挙動不審になりながらレジーナを見つめた。
「ヘ〜〜〜マナとキスをした事が無いんだ」
レジーナは、まこぴーがあたしとキスをしたことがないと解ると勝ち誇ったようにニヤニヤと笑った。
「そんなのキスをしたことがあるわけないでしょう。
普通は、友達とキスなんかしないものよ!」
まこぴーは、顔を真っ赤にして照れを隠すように大声で叫んだ。
「なんだやっぱりマナとキスをした事がないんだ。
あたしは、マナとキスをした事があるんだよね」
レジーナは、勝ち誇ったように両腕を組んでまこぴーを上から目線で見つめた。
「ちょ、ちょっと、レジーナ!?」
あたしは、まさかレジーナにキスの事を言われると思っていなくて慌ててレジーナに近寄ろうとした。
「えっ!?」
レジーナの爆弾発言を聞いて六花が立ち上がり声をあげて驚いた。
「あらあら、もうマナちゃんとレジーナさんは、キスをしていたのですね」
ありすは、あたしとレジーナがキスをしたことを聞いても驚いたような素振りを見せなかった。
それどころかあたしとレジーナがキスをしたのが当たり前のように思っていたみたいだった。
「ちょっと、マナ、どういう事よ!?」
まこぴーは、信じられないようにあたしに詰め寄った。
「皆、落ち着いてよ
これには、色々と訳があるのよ」
あたしは、両手を前に出してまこぴー達を落ち着かそうとした。
「どういう理由で敵のレジーナとキスをする事になるのよ!!」
まこぴーは、ゆでたこのように顔を真っ赤にしてあたしに詰め寄った。
「え、えと……その……なりゆきかな……?」
あたしは、まこぴーにどう説明したら良いのか解らずに右手のほっぺたを触り可愛らしく首を傾げた。
「なりゆきって……は〜〜〜、呆れたわよ……」
まこぴーは、あたしの態度を見て仕方がなさそうに深くため息を吐いた。
「ごめん、まこぴー、そんなに怒らないでよ〜〜」
あたしは、両手を合わせて涙目でまこぴーに謝った。
「怒ってなんかないわよ……」
まこぴーは、あたしの態度を見て怒るのもばからしくなり仕方がなさそうにあたしを見つめた。
でもまこぴーは、レジーナの勝ち誇った笑みに気がついて不機嫌そうにレジーナを見つめた。
「何よ、レジーナ……」
まこぴーは、不機嫌そうにレジーナを見つめた。
「真琴は、マナとキスをした事が無いなんて遅れてる〜〜〜〜」
レジーナは、まこぴーをからかうように自分の体を左右に揺らした。
「そんなの普通ないわよ!
レジーナとマナが特殊なのよ!」
まこぴーは、レジーナのからかう態度に腹を立ててレジーナを睨んだ。
「ふ〜〜〜〜ん、負け犬の遠吠えよね」
レジーナは、勝ち誇ったようにまこぴーを見つめた。
「誰が負け犬よ!」
まこぴーは、レジーナの勝ち誇った態度を見てさらに腹を立ててレジーナに向かって叫んだ。
「負け犬じゃなかったら何なの?」
レジーナは、さらにまこぴーを挑発するようにまこぴーを見つめた。
「くっ、レジーナ、私と戦いなさい!いずれジコチューのあなたと決着をつけないといけないと思ってたのよ!
ダビィ、行くわよ!」
まこぴーは、タビイの方を向いて戦う準備をする事を命令した。
「ま、待って、まこぴー!」
あたしは、これ以上ほっといたら本当にレジーナと戦うと思った。
たがらまこぴーとレジーナの間に立った。
「マナ、止めても無駄よ。
いずれジコチューのレジーナと決着をつけないといけない事なのよ」
まこぴーは、あたしを睨んで今にも戦う勢いだった。
「そんなの真琴と戦うのは、嫌よ。
だって戦うのなんかめんどくさいもん」
レジーナは、宙に浮くと面倒くさそうに足を組んだ。
「ジコチューは、ジコチューらしく戦いなさよ!」
まこぴーは、レジーナを睨むように見上げた。
「そんなのあたしには、関係ないもん」
レジーナは、興味なさそうに腕を組んで横を向いた。
「良いから私と戦いなさい!!」
まこぴーは、レジーナの態度に腹を立ててさらに大声をあげた。
「まこぴー、そんなに大声出したら駄目だよ。
アイちゃんが起きちゃうよ」
あたしは、まこぴーの前に立ってまこぴーをなだめようとした。
「ふぇん〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
アイちゃんがまこぴーの大声で起きると泣き声をあげた。
「ほら、アイちゃんが起きたじゃない……」
あたしは、アイちゃんを抱き上げると優しく左右に揺らしてアイちゃんの機嫌をとろうとした。
「ご、ごめんなさい、マナ……」
まこぴーは、自分の態度を反省してあたしに謝った。
「わ〜〜〜〜〜可愛らしい赤ちゃんだね〜〜〜
マナ、あたしにも抱っこさせてよ」
レジーナは、目をキラキラさせながらアイちゃんを見つめた。
「うん、抱っこしても良いよ。
そのかわりに優しく抱っこしてあげてね」
あたしは、レジーナの側に近づいてアイちゃんを渡す準備をした。
「うん、優しく抱っこするね、マナ」
レジーナは、あたしからアイちゃんを受け取るとアイちゃんを優しく抱きしめた。
「ねえ、マナ、この子の名前は、何て言うの?」
レジーナは、アイちゃんを抱きしめながらあたしの方を向いた。
「名前は、アイちゃんだよ」
あたしは、レジーナが抱えているアイちゃんのほっぺたを軽く突っ突くように触った。
「アイちゃんて言うんだ。
アイちゃんって可愛いね」
レジーナは、アイちゃんを抱きかかえたまま優しく左右にゆらして軽くアイちゃんのほっぺたを突っついた。
「ふぇ〜〜〜〜〜ん」
レジーナがアイちゃんのほっぺたを突っ突くといきなり泣き出した。
「ど、どうしよう、マナ。
アイちゃんが泣き出しちゃったよ」
レジーナは、アイちゃんが泣き出したのを見てあたふたしながらマナを見つめた。
「この泣き方は、多分お腹がすいたんじゃないかな?
今からミルクを作るから少し待っていてね」
あたしは、アイちゃんの泣き顔を覗き込みながら述べると粉ミルクを作りに台所に向かった。
「うぅ……早くしてよ、マナ」
レジーナは、あたふたしながらアイちゃんを抱きかかえながら宙に浮いた。
それからブランコみたいにゆっくりと前後左右に動いた。
「お待たせ、レジーナ、ミルクが出来たよ」
あたしは、人肌に温めたミルクを入れた哺乳瓶をレジーナに渡そうとした。
「マナ、遅いよ、あたしを待たせすぎよ!」
レジーナは、怒ったようにあたしを少しだけ睨むとあたしから哺乳瓶を受け取った。
アイちゃんを抱えたままで揺れる椅子に座った。
レジーナは、哺乳瓶をアイちゃんの口に近づけるとミルクを飲みだした。
「わ〜〜〜アイちゃんがミルクを飲みだしたよ」
レジーナは、目をキラキラさせながらアイちゃんがミルクを飲むのを見つめた。
「アイちゃん、良く飲んでるね。
きっと凄くお腹がすいていたんだね」
あたしは、レジーナが抱き抱えているアイちゃんのほっぺたを軽く突っ突くように触った。
「ねえ、マナ、アイちゃんをあたしに頂戴よ」
レジーナは、アイちゃんを抱き抱えながら目をキラキラさせながらあたしを見つめた。
「頂戴ってアイちゃんは、物じゃないからあげられないよ」
あたしは、レジーナのアイちゃんがほしいて言う言葉を聞いて苦笑いを浮かべた。
「それじゃあ、マナとの赤ちゃんが欲しい!」
レジーナは、目をキラキラさせながらあたしを見つめてあたしの赤ちゃんがほしい事を伝えた。
「レ、レジーナいきなり何言うの!?」
あたしは、レジーナの爆弾発言を聞いて唾を剥ぎ出しそうになった。
「だってマナとの赤ちゃんが欲しいだもん」
レジーナは、ほっぺたを膨らませて上目遣いであたしを見つめた。
「レジーナ、赤ちゃんてどうやって作るか知ってるの?」
あたしは、顔を赤らめてレジーナに赤ちゃんの事を質問をした。
「赤ちゃんの作り方なんか知らないよ。
ねえ、マナ、赤ちゃんてどうやって作るの?」
レジーナは、キョトンと首を傾げて興味津々にあたしを見つめた。
「えっ!?
そ、それはあたしも解らないかな……」
あたしは、苦笑いを浮かべ知っているのを誤魔化すように自分のほっぺたを右手の人差し指でかくようにで触った。
「ふ〜〜〜ん、マナでも知らないんだ。
ねえ、六花達も知らないの?」
レジーナは、六花達の方を向いて赤ちゃんの事を質問した。
「えっ!?
私も知らないよ」
六花は、慌てたように顔を赤らめながら述べた。
「あらあら〜〜〜レジーナさんは、赤ちゃんの作り方が知りたいのですね」
ありすは、楽しそうにニコニコしながらレジーナを見つめた。
「ちょっとありすまさか本当にレジーナに赤ちゃんの作り方を教えるんじゃないよね」
六花は、顔を赤らめありすに詰め寄った。
「レジーナさんが結婚したらいずれ赤ちゃんができるものですわ」
ありすは、やんわりと微笑み赤ちゃんの作り方を伝えた。
「ほっ……」
六花は、ありすの説明を聞いて安心したように胸を撫で下ろした。
「なんでみんなレジーナに赤ちゃんの作り方を秘密にするのよ。
赤ちゃんってコウノトリが運んでくるものなんでしょう?」
まこぴーは、不思議そうにキョトンとしながら述べた。
「ま、まこぴー、それは、本気で言ってるの?」
六花は、まこぴーのとんでもない発言を聞いて戸惑いながらまこぴーを見つめた。
「だってダビィがそう言っていたわよ」
まこぴーは、なんでそんな事を聞いたのか解らずにキョトンとしていた。
あたしとありすと六花は、ダビィの方を向いた。
「……うちの真琴に余計な事を教えたら承知しないダビィ」
ダビィは、あたし達に余計な事を言わせないようの迫力の顔であたし達を見つめた。
「解ってるよ、ダビィ……」
六花は、純粋なまこぴーにこんな下品な事を教える訳には、いかずに小さく頷いた。
「ふあ〜〜〜〜〜〜〜……」
レジーナは、あくびをするとアイちゃんを抱えたままソファーに座り込んだ。
「眠いの、レジーナ?」
あたしは、レジーナの顔を覗き込んだ。
「うんん……眠くは、ない……よ…………」
レジーナは、ゆっくりと目を瞑ると眠ってしまった。
あたしは、レジーナの座った同じソファのレジーナの横に座った。
「くすっ、レジーナったら無邪気に眠ってるよ。
こうして見ていると可愛い普通の女の子にしか見えないのにね……」
あたしは、眠っているレジーナのほっぺたを軽く突っ突くと次にアイちゃんの頭を優しく撫でた。
ありすは、毛布を持ってきてレジーナとアイちゃんに毛布を掛けた。
「毛布を持ってきてくれてありがとう、ありす」
あたしは、ありすの方を向いてお礼を伝えた。
「うふふ、どういたしましてですわ。
レジーナさん、よく眠っていますわね。
それにレジーナの寝顔が可愛らしいです……」
ありすは、レジーナの眠顔を見つめながらクスリと笑った。
「こうして見ると可愛らしいだけの普通の女の子なのにね」
六花も優しく微笑みレジーナの寝顔を覗き込んだ。
「は〜〜〜……マナ達は、レジーナに騙されているわ……」
まこぴーは、軽くため息を吐いて冷たい眼差しであたし達を見つめた。
「まこぴーは、アイちゃんをあやしていた時のレジーナを見ていてもそれを言えるの?」
六花は、まこぴーの発言を聞いて少しだけため息を吐いてまこぴーを見つめた。
「そ、それは……」
まこぴーは、口ごもったように言葉を濁しながら俯いた。
「ほら、レジーナの事なんだからマナも何か言ったらどうなの?」
六花は、あたしの方を向いてレジーナの良いところを伝える事を伝えた。
「あたしからは、何も言えないよ。
まこぴーの気持ちも解るつもりだからね」
あたしは、困ったように苦笑いを浮かべて自分のほっぺたをかいた。
「マナに私の気持ちが解るって言うの?」
まこぴーは、あたしを攻めるようにじと〜とあたしを見つめた。
「少し違うかもしれないけれどもね。
あたしも小学生の時に大好きなお婆ちゃんが亡くなってるのよ……
お婆ちゃんが亡くなった時は、凄く悲しくてね。
何日も泣いて過ごして学校も休んだのよ。
でも六花とありすのおかげでお婆ちゃんの死から立ち直る事が出来たんだよ。
だから大切な人が居なくなる辛さは解ってるつもりだよ。
しかもレジーナは、トランプ王国を滅ぼしたキングジコチューの娘て言うから尚更だよね。
だからレジーナを信じてとは、言えないよ。
だからレジーナがどんな子なのか見ていてほしいの」
あたしは、真剣な表情でまこぴーを見つめた。
レジーナがどんな子なのか見ていてほしい事をお願いした。
「私は、レジーナがどんな子か見てるだけでいいの?」
まこぴーは、あたしの提案に意外そうで戸惑いながらあたしを見つめた。
「うん、レジーナがどんな子か見ていてくれるだけでいいよ」
あたしは、小さく頷いてまこぴーの言葉が間違いないと言うように自分の言いたい事を復唱した。
「……私って嫌な奴よね……
レジーナの事を何も知りもしないでレジーナを酷いふうに言うなんてね……
でもどうしてもレジーナの事を信じる事が出来ないの……」
まこぴーは、レジーナの事を受け入れられない自分が酷い奴だと思い辛そうに俯いた。
「まこぴーは、嫌な奴じゃないよ。
あたしは、まこぴーが優しくて良い子なのは知ってるよ。
だからまこぴーは、まこぴーのままでいてくれたらいいよ」
あたしは、まこぴーの頭を撫でるように触り優しく微笑んだ。
「ありがとう、マナ……
でもマナって間抜けって言うくらいにお人好しの馬鹿よね」
まこぴーは、あたしに頭を撫でられると気持ち良さそうにして満更でもなさそうに微笑んだ。
「まこぴーたら酷いな〜〜
あたしは、そこまで間抜けでないよ〜〜」
あたしは、ほっぺたを膨らませて不満をまこぴーに伝えた。
「私は、マナを褒めているつもりよ……
マナらしくて私は、そんなマナの事がが好きよ……」
まこぴーは、顔を赤らめて愛おしそうに微笑んだ。
「あっ!」
声をした方を向くとダビィが壁にかかっている振り子の時計の時間を見て慌てた。
ダビィは、直ぐに人間の女性のまこぴーのマネージャーの姿に変身した。
「真琴、次の仕事の時間よ」
ダビィは、慌ててお兄さんの家を出る準備をした。
「えっ、もうそんな時間だったの?」
まこぴーも慌ててお兄さんの家を出る準備をした。
「仕事って今日は、もうオフじゃなかったの?」
あたしは、出て行こうとするまこぴーを呼び止めようとした。
「本当は、ここに来る時間もなかったのよ。
でも真琴がどうしてもマナ達と逢いたいって言ったのよ。
だから無理を言って仕事の時間をずらしてもらったのよ」
タビイは、仕方がなさそうに苦笑いを浮かべて軽くまこぴーの方を向いた。
「そうだったんだね……
負担をかけてごめんね、まこぴー……」
あたしは、両手を合わせてまこぴーにすまなそうに謝った。
「マナが謝る事は、ないわよ。
私がマナ達にどうしても会いたかっただけだもの……」
まこぴーは、あたしが謝ったのを見て気にしなさそうに苦笑いを浮かべて軽く首を横に振った。
「ほら、真琴、もう時間が無いわよ」
ダビィは、部屋の入り口で振り返りまこぴーを急かさした。
「ええ、解った、ダビィ。
それじゃあ、もう行くね。
またね、マナ、ありす、六花」
まこぴーは、あたし達の方に右手を軽く振りあたし達に別れの挨拶をした。
「うん、またね、まこぴー、ダビィ」
あたしは、まこぴー達に右手を振ってまこぴー達に別れの挨拶をした。
「またね、ダビィ、真琴」
六花もまこぴー達に右手を振りまこぴー達に別れの挨拶をした。
「さよなら、真琴さん、ダビィちゃん」
ありすは、右手を軽く振りまこぴー達に別れの挨拶をした。
まこぴーは、一度あたし達を見渡して嬉しそうに微笑みダビィと一緒に部屋を出ていった。
「六花達も時間が遅いから帰った方が良いんじゃない。
あたしは、お兄さんが戻ってきたらレジーナを起こすよ。
それからあたしも自分の家に帰るからね」
あたしは、部屋の時計を見て時間を確認すると六花達の方を向いた。
「そうね……」
六花は、レジーナとマナを交互に見つめた。
六花は、次にありすと互いに見つめあうとありすと六花が軽く頷いた。
「なら私達は、先に帰るね。
マナ、レジーナと仲良くやりなさいよ」
六花は、軽くレジーナの寝顔を覗き込むとあたしの方を向いて意味ありげに微笑んだ。
「うふふ〜〜〜、マナちゃん。
アイちゃんとレジーナさんの事をお願いしますわね」
ありすは、アイちゃんとレジーナの順番に見つめた。
それからあたしの方を向いてやんわりと微笑んだ。
「ありす、六花、今日は、レジーナの事をかばってくれてありがとう。
気を付けて帰ってね。
またね、六花、ありす」
あたしは、ありすと六花の方に軽く右手を振って別れの挨拶をした。
「またね、マナ」
六花は、あたしの方に右手を振り別れの挨拶をした。
「さよなら、マナちゃん」
ありすもあたしの方に右手を軽く振り別れの挨拶をした。
あたしは、六花とアリスが部屋を出て行くのを見送った。
それからレジーナの寝顔を覗き込んだ。
「ふぁ〜〜〜〜……
レジーナの寝顔を見ていたらこっちまで眠くなったよ……
駄目……眠たくてしかたがないよ……
少しだけ眠ろう……」
あたしは、レジーナの横に同じソファに座った。
それから目を瞑ると直ぐに眠ってしまった。
しばらくしてから目を開けると自分の体に毛布がかかっていた。
レジーナの眠っているはずのソファに目を向けるとレジーナの姿が見当たらなかった。
そしてアイちゃんは、ゆりかごで眠っていた。
「レジーナがこの毛布をかけてくれたんだよね……」
あたしは、レジーナの事を考えると胸がドキドキした。
そしてレジーナがかけてくれた毛布に顔を付けてレジーナの事を考えた。
それからしばらくするとお兄さんが帰ってきた。
あたしは、お兄さんにアイちゃんの事をまかせて自分の家に帰った。
家に帰ってからもレジーナの事が頭から離れなかった。
あたしは、レジーナに依存してるって改めて実感した。
〜つづく〜