BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸 ( No.16 )
- 日時: 2018/06/05 08:07
- 名前: 苺 (ID: n5JXVFg7)
これはドキドキプリキュアの百合小説です
この話は、レジーナの視点から書かれています
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第九話☆
あたしは、マナに手を引かれたパパの元から逃げ出した。
不安が無かったかと言うと嘘になる。でもあの状況で他の選択が無かったのも事実だと思う。
トランプ王国から人間界に繋がる時空の裂け目を潜るとお兄さんの家の部屋の中に出た。
「ふ〜〜〜〜、どうにか戻れたみたいだね。
戻ってきて早速で悪い。
僕は、アンと一緒に姿をくらませてもらうよ。
このままここに居たら危険なんだよ。
キングジコチューにアンをまた連れ去られるかもしれないからね」
お兄さんは、トランプ王国からアンジュ王女を連れて戻って来れたのを安心したように述べた。
「お兄さんは、何処で隠れるつもりなのですか?」
マナは、お兄さんの潜伏先を質問した。
「それは、皆にも内緒にさせてもうよ。
何処から居場所がばれるか解らないからね。
それでは、アデオス。」
お兄さんは、右手の二本の指を自分のおでこに当てると氷り付けのアンジュ王女を担ぐと去って行った。
「あ〜あ……パパ、怒ってるだろうな……」
あたしは、椅子に座ると苦笑いを浮かべて天井を見つめた。
「レジーナは、パパの事が好きなんだね」
マナは、しゃがんであたしの目線に合わせて優しく質問をした。
「うん……」
あたしは、小さく頷いた。
「あんなにも酷い目に会わさせたのになの?」
六花は、驚いたようにあたしを見つめた。
「うん、だってあたしにとってたった一人のパパなんだもん。
でもこれからどうしようかな……
行くあてもないし……」
あたしは、両手を頭の後に組んで天井を見つめ足をぶらぶらさせた。
「レジーナ、良かったら私の所に来ない?
ダビィと二人暮らしだから一人増えたぐらいでそんなに変わらないわよ。
それからレジーナもアイドルデビューしてみない?
二人でアイドルユニットとして活動しても楽しいと思うわよ」
真琴は、しゃがんであたしの目線に合わせて優しく提案をした。
「真琴……」
あたしは、真琴の気持ちが嬉しくじっと真琴を見つめた。
「私の所に来ても良いのよ。
私の所に着たらマナの昔の話をいっぱい聞かせてあげるわよ」
六花もしゃがんであたしの目線に合わせて優しく話した。
「六花……」
あたしは、六花の気持ちも嬉しくてじっと六花を見つめた。
「うふふ、私の家に来ても良いのですよ。
レジーナさんが来てくれたら屋敷に花が出来たように明るくなりますわ。
それに私も嬉しいですわ」
ありすは、やんわりと微笑んでしゃがんであたしの目線に合わせて優しく話した。
「ありす……」
あたしは、ありすの気持ちが嬉しくてじっとありすを見つめた。
「皆、あたしのレジーナを誘惑するなんてずるいよ〜〜〜。
レジーナは、あたしの家に来るんだからね」
マナは、ほっぺたを膨らませて不満を伝えた。
「マナ……」
あたしは、マナの気持ちが嬉しくてじっとマナを見つめた。
あたしは、マナ達が何故こんなに優しくするのか解らずに黙って俯いた。
「どうしたの、レジーナ?」
マナは、不思議そうにあたしの顔を覗き込んだ。
「ねえ、マナ達は、なんでこんなにもあたしに優しくしてくれるの?」
あたしは、マナ達の気持ちが解らずにマナ達を見渡してキョトンと首を傾げた。
「それは、私達がレジーナの友達だからよ。
今までレジーナの事をけなしてきた私が言うのも何だけれどね。
私がレジーナの友達というのは、迷惑だと思うけれどもね……」
真琴は、申し訳なさそうに苦笑いを浮かべた。
「あたしは、真琴の事を迷惑だと思ってないよ。
それにあたしも真琴に暴言の発言をしたからお互い様だよ」
あたしは、軽く首を横に振りニッコリと笑いお互い様の事を伝えた。
「ありがとう、レジーナ……
レジーナは、こんなに良い子だったのね……」
真琴は、優しくあたしに微笑みかけた。
「むっ、まこぴーだけレジーナと二人だけの世界に入るなんてずるいよ〜〜〜
あたしもレジーナと友達なんだよ」
マナは、ほっぺたを膨らませてあたしに抱き着いた。
「ちょっとマナ暑苦しいよ……」
あたしは、真琴と話していたのに話に入ってきたから迷惑そうにマナを見つめた。
「もうレジーナは、つれないよね。
いつもならばレジーナからあたしに抱き着いて来てくれるのね」
マナは、あたしに抱き着いたままあたしの態度にほっぺたを膨らませて不満を伝えた。
「うっ……それはそれこれはこれだよ!」
あたしは、今までの自分の行動が恥ずかしくなり顔を真っ赤にしてマナを睨んだ。
「ほら、マナ、レジーナを取り戻せたのが嬉しいのは、解るわ。
でも少ししゃぎすぎよ。
レジーナが困ってるじゃない」
六花は、ため息を吐きながらマナを見つめると次はあたしの方に振りむいた。
「私もレジーナの事を友達と思ってるよ」
六花は、あたしが友達な事を優しく微笑みながら述べた。
「レジーナさんは、私にとっても友達だと思ってますわ」
ありすもやんわりと微笑んであたしが友達な事を伝えた。
「マナ、ありす、六花、真琴、ありがとう」
マナ達の気遣いが嬉しくて心の中が暖かくなった。
あたしは、自然と笑顔になってニッコリとマナ達に笑いかけた。
「それでレジーナさんは、誰の家にお世話になるのですか?」
ありすは、あたしの目線に合わせて誰の家に泊まるのか質問をした。
「あたしは、皆の家に泊まりたい!」
マナ達は、お互いをしばらく見つめあうと徐々に笑いだした。
「レジーナは、一人なのよ。
さすがに一度に皆の家に泊まるのは、無理よ」
六花は、あたしの言葉を聞いて仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。
「う〜〜ん、それなら最初にマナの家に泊まる。
その次の日に真琴の家に泊まる。
次の日は、六花家に泊まる。
その次の日は、ありすの家に泊まりたい!」
あたしは、両手を広げて皆の家に泊まりたい事を伝えた。
「あはは〜〜〜レジーナは、凄い欲張りだね」
マナは、あたしの言葉が欲張りで可愛らしいと思いクスクスと笑った。
「駄目かな……?」
あたしは、マナの言葉を聞いて自分の発言が欲張りすぎだったと思った。
あたしは、控えめにマナを見つめた。
「うんん、全然は、悪くないよ。
むしろレジーナらしくて良いと思うよ」
マナは、軽く首を横に振りニッコリと笑いあたしらしくて良い事を伝えた。
「私達は、レジーナに振り回されても迷惑でないのよ」
六花は、あたしに優しく話した。
「私もレジーナさんにだったら振り回されても迷惑には、思いません」
ありすは、ほんわりと微笑んで迷惑では、ない事を伝えた。
「私も全然迷惑でないのよ」
真琴も軽く首を横に振り迷惑でない事を伝えた。
「ありがとう、皆……」
あたしは、マナ達の気持ちが嬉しくてニッコリと微笑んだ。
「それじゃあ、あたしの家に行こう!
親にレジーナを家に泊める事を頼まないといけないよね。
皆、また明日ね」
マナは、六花達に右手を振って別れの挨拶をした。
「ええ、マナ、レジーナ、また明日ね」
六花は、あたし達に向かって右手を振って別れの挨拶をした。
「さようなら、マナちゃん、レジーナさん」
ありすは、あたし達に向かって右手を振るとやんわりと微笑んだ。
「またね、マナ、レジーナ」
真琴も右手を振って別れの挨拶をした。
「うん、またね、ありす、六花、真琴」
あたしは、六花達の方に右手を振り別れの挨拶をした。
あたしは、マナの手を握るとマナの家に向かった。
家に入るとすぐにマナの両親の所に連れてこられた。
「お願いします、お父さん、お母さん。
レジーナを家に泊めてください!」
マナは、頭を深々と下げてあたしを家に泊めてくれるのをお願いした。
「お、お願いします、あたしを家に泊めてください!」
あたしもマナに合わせるように深々と頭を下げてマナの家に泊まるのをお願いした。
マナのお父さんとお母さんがお互いに顔を見合わせた。
「マナ、これは、人助けなんだね」
マナのお父さんは、マナに近づいて話した。
「うん、そうだよ、人助けだよ」
マナは、大きく頷いて人助けな事を伝えた。
「えっと……レジーナちゃんだったよね?」
マナのお父さんがしゃがんであたしの目線を合わせて優しくあたしの名前を呼んだ。
「は、はい」
あたしは、マナのお父さんに名前を呼ばれると緊張したように返事をした。
「レジーナちゃんは、マナの事が好きかい?」
マナのお父さんは、あたしの心を確かめるようにあたしの瞳を見つめた。
「うん、マナの事は、大好きだよ!」
あたしは、自分の気持ちを表すように大声でマナの事が大好きだと伝えた。
「そうかい、レジーナちゃんの気持ちは、よく解ったよ。
それなら僕から言う事は、何もないよ。
あゆみさん、僕は、レジーナちゃんを家に泊めるの賛成だよ」
マナのお父さんは、あたしの答えを聞いて満足そうにニッコリと笑いマナのお母さんの方を向いた。
「健太郎さんが賛成ならば私から言う事は、何もないわよ」
マナのお母さんは、マナのお父さんの答えを聞いて満足そうにニッコリと笑った。
それからあたしを家に泊めるのを賛成してくれた。
「ありがとうございます、お父さん、お母さん」
マナは、深々と頭を下げてマナのお父さんとお母さんにあたしを泊める許可のお礼を伝えた。
「あ、ありがとうございます」
あたしもマナに合わせて頭を下げて家に泊めてくれるお礼を伝えた。
「レジーナちゃんは、お腹がすいてないかい?」
マナのお父さんは、あたしの方を向いてお腹がすいてないのか質問をした。
「うん、お腹がペコペコだよ」
あたしは、ニッコリと笑いお腹がすいている事を伝えた。
「それならご飯にしようか?」
マナのお父さんは、あたしを見てからマナを見つめた。
「お父さんのご飯は、凄く美味しいんだよ」
マナは、自分の事のようにマナのお父さんの料理を褒めた。
「えっ、そうなの!?
マナのお父さんの作ってくれるご飯を食べるの楽しみだね」
あたしは、ニッコリと笑いマナのお父さんの手料理がだと思った。
マナのお父さんが作った料理をあたしとマナのお爺ちゃんとお母さんとお父さんとマナの五人で食べた。
晩御飯中は、マナの家族からマナの事をいっぱい聞いた。
マナと家族が仲良くしてるのを見て心が温かくなった。
それと同時にあたし以外の他の人と仲良くしているマナを目にした。
今まで感じた事が無い胸が苦しくなる感じがした。
その時のあたしには、その苦しみが何なのか理解できてなかった。
ご飯が終わるとあたしとマナは、マナの部屋に向かった。
「う〜〜〜ん、美味しかった。
マナのお父さんは、料理を作る天才だね」
あたしは、ベッドに腰掛けて満足そうにお腹を擦った。
「うん、お父さんは、料理を作る腕前がプロ級なんだからね」
マナは、あたしが座っているベッドのあたしの隣に座った。
「マナは、本当にお父さんの事が好きなんだね」
あたしは、自分のように嬉しそうに話すマナが可愛らしくてニコニコしながら述べた。
「レジーナだって自分のお父さんの事が好きなんでしょう」
マナは、あたしの顔を覗き込んで述べた。
「確かにパパの事は、好きだよ。
でもあたしは、パパに嫌われちゃったからどうなのかな……?」
あたしは、寂しそうに苦笑いを浮かべた。
「レジーナ、大丈夫だよ。
レジーナとレジーナのお父さんは、たった二人の家族なんだもん。
話をしたらきっと和解する事が出来るよ」
マナは、あたしの肩を触り優しく大丈夫な事を伝えた。
「どうだろうね……
あたしは、パパと仲良くした記憶がないからね……」
あたしは、天井を見つめて苦笑いを浮かべた。
「それってレジーナのパパが忙しくて遊んだ事が無いって事なの?」
マナは、あたしの顔をじっと見つめながら述べた。
「うんん、違うよ、マナ。
実は、あたしに昔の記憶がないんだよ。
覚えている事と言えばあたしがキングジコチューの娘だって事だけだったんだよ……」
あたしは、軽く首を横に振りマナの言葉を否定すると昔の記憶がないことを伝えた。
「それならばこれから沢山あたしやレジーナのパパや六花達と沢山思い出を作ったら良いんだよ」
マナは、ニッコリと笑いあたしを励まそうとしてくれた。
「うん、そうだよね……
ありがとう、マナ、少しだけ気分が楽になったよ」
あたしは、マナにニッコリと笑いマナにお礼を伝えた。
でもマナの笑顔を見つめているとこの前見た夢を思い出した。
あたしがマナ達を殺す夢を思い出すと足ががくがく震えて俯いた。
「どうしたの、レジーナ?」
マナは、あたしの異変に気がついて心配そうにあたしを見つめた。
「ねえ、マナ。
あたしは、このままマナのそばにいて良いのかな……?」
あたしは、不安そうにマナを見つめた。
「そんなのあたしのそばにいて良いに決まっているよ!
何でそんな悲しい事を聞くの?」
マナは、少しだけ大声であたしをしかるような話して悲しそうにあたしを見つめた。
「実は、夢を見たんだよ……」
あたしは、不安そうにマナを見つめた。
「夢を見たの?
どんな夢だったの?」
マナは、子供に話すように優しく質問をした。
「夢の中でマナ達を殺す夢を見たんだよ……
その夢が凄くリアリティーがあってね。
今でもマナ達の血が手についている手触りが残ってるの……
いつか本当に夢みたいにマナ達を傷つけてね。
殺してしまうんじゃないかと考えるんだよ。
そんな自分が怖くて恐ろしくて不安で不安でしかたがないの……」
あたしは、その場にうずくまって自分の両肩を押さえて震えた。
「そんなの大丈夫だよ。
レジーナは、絶対にそんな事なんかしないよ」
マナは、あたしの両肩を触り優しく抱き締めてくれた。
「何でマナがそんな事が言えるの!
もしかしたらあたしがマナ達を殺すかもしれないんだよ!」
あたしは、涙目でマナを睨むように見つめた。
「だってレジーナは、そんな事をしないと信じてるもん。
それにあたしは、人一倍頑丈だからそう簡単に死なないよ。
なら試しにあたしを殴ってみる?」
マナは、自分のお腹を叩いて頑丈さをアピールするとあたしを安心させるようにニッコリと笑った。
「それでもやっぱり不安だよ……」
あたしは、マナの気持ちは、嬉しかった。
でも不安の気持ちがなくならなくて少しだけ俯いた。
「それならレジーナが元気が出るおまじないをしてあげるね」
マナは、あたしを安心させるようにニッコリと笑った。
「おまじないって何なの?」
あたしは、涙目でマナを見つめた。
「これだよ、レジーナ」
マナは、ニッコリと笑いあたしの唇にキスをした。
「ちょ、ちょっと、マナ!?
今、あたしの唇にキスをしたの!?」
あたしは、マナに唇にキスをされると驚いて大声をだした。
「この前の時に突然、レジーナがあたしにキスをしたお返しだよ。
でも本当はね。
あたしが落ち込んだ時にお婆ちゃんが元気の出るおまじないとして良くほっぺたにキスしてくれたんだよ。
レジーナは、あたしにとって特別だから唇にキスをしたんだよ」
マナは、悪戯っぽく微笑んだ。
あたしは、マナってこういう顔もするんだなって言思った。
あたしは、しばらくマナを見つめた。
しばらくしたらマナの部屋のドアがノックの音が聞こえてきた。
マナが返事をするとマナのお母さんが入ってきた。
「マナ、お風呂が沸いたわよ。
だからレジーナちゃんと一緒にお風呂にはいっちゃいなさい。」
マナのお母さんは、マナの方を向きながら話すと最後にあたしを見つめた。
「うん、解ったよ、お母さん。
レジーナ、一緒にお風呂に入ろう」
マナは、お母さんの方を向いてお風呂が解った事を伝えてあたしの方を向いた。
「うん、一緒にお風呂に入ろう、マナ」
あたしは、マナの方に返事をした。
あたしは、マナと一緒にお風呂に入った。
あたしは、体を洗い湯船につかった。
湯船につかったのと同時にマナが体を洗いだした。
あたしは、しばらくマナが体を洗うのを見つめた。
マナは、あたしの視線に気がついてあたしの方に振りむいた。
「レジーナ、あたしの方なんか見てどうしたの?」
マナは、あたしの方を向いて不思議そうに首を傾げた。
「うんとね……マナの胸が大きいなって思ってね」
あたしは、自分の顎に右手の人差し指で触りながらマナを見つめた。
「もうレジーナたら発言がおじさんみたいだよ」
マナは、あたしの発言を聞いて苦笑いを浮かべた。
マナが目を瞑って髪にシャンプーをつけて洗った。
それからシャワーのお湯でシャンプーを落とだした。
マナに気づかれないようにマナの後ろに回り込んだ。
後ろからマナに抱き着いた。
「ヘ〜〜〜マナの胸って凄く柔らかいんだね」
あたしは、ニコニコしながらマナの胸を揉みだした。
「ひゃん……ちょっとレジーナ……んんっ……そんなに胸を揉んだら……んんんっ……こそばゆいから止めってよ……んんっ……」
マナは、胸を揉まれるとこそばゆそうに体をくねくねと動かした。
「え〜〜〜良いじゃない。
もう少しだけ揉ませてよ、マナ」
あたしは、マナのこそばゆそうにする反応が面白くさらにマナの胸を揉んだ。
「ひゃん……本当に駄目だって……んっ……」
マナは、あたしに胸を揉まれて涙目であたしを見つめた。
あたしは、しばらくマナの胸を揉んだ。
しばらくすると胸を揉むのを止めた。
マナの背中から抱きしめると自分の顔をマナの背中にくっつけた。
「レジーナ……?」
マナは、あたしがマナの背中に顔をつけたのを何故そんな事をしたのか解らなかった。
そして不思議そうにあたしの名前を呼んだ。
「マナ、あたしを助けに来てくれてありがとう。
マナが来てくれなかったらどうなっていたか解らないよ……」
あたしは、マナの背中から抱きしめたまま自然と涙があふれてきた。
あたしは、声を我慢しながら泣いた。
「レジーナ、大丈夫……?」
マナは、心配そうにあたしに話しかけた。
「全然大丈夫じゃないよ……
パパがあたしの事を娘じゃないって言っていたよ……
あたしってパパにとっていらない子なのかな……?」
あたしは、自分の悲しみがピークを過ぎて涙を沢山流して泣いた。
「レジーナは、いらない子ではないよ。
もう一度レジーナのパパと話したらきっと解ってくれるはずだよ!」
マナは、あたしの方を向いてあたしがいらない子では、ない事を伝えた。
「でも……」
あたしは、マナの言葉を聞いても不安がなくなる事がなくて不安そうに俯いた。
「ねえ、レジーナ、いつかあたしと一緒にレジーナのお父さんに会いに行こうよ。
そしてあたしと一緒にレジーナのお父さんと話をしよう」
マナは、あたしの肩を触り優しく話した。
「……マナ、それは、本気で言ってるの?」
あたしは、マナの申し出を驚いたようにマナを見つめた。
「うん、本気の本気大本気だよ!」
マナは、真剣な表現であたしを見つめた。
「マナは、お気楽だよね。
プリキュアのマナがパパに会いに行ったらパパに一捻りにされるよ。
もしかしたらパパに食べられるかもしれないよ」
あたしは、冷めた眼差しでじっと〜とマナを見つめた。
「そ、そうかな……?」
マナは、あたしの冷めた眼差しを見ると戸惑いながら述べた。
「まったくマナは、お気楽に考えすぎだよ。
でもありがとう、マナ、少し元気が出たよ」
あたしは、マナに感謝の気持ちを込めてマナのほっぺたにキスをした。
あたしは、長いことお風呂に浸かっていなかった為に体が冷たくなりくしゃみを一回した。
「レジーナが元気が出たのならば良かったよ。
でも湯冷めしたみたいだね。
もう一度お風呂に入ろう、レジーナ」
マナは、あたしにほっぺたにキスをされると少しだけ顔を赤らめた。
マナは、あたしが元気が出たのを見て安心したようにニッコリと微笑んだ。
「うん、お風呂に入ろう、マナ」
あたしとマナは、お風呂に入ると体が温まってからお風呂場から出た。
マナのママが用意してくれたパジャマに着替えてからマナの部屋に戻ってきた。
「レジーナ、あたしのお古でごめんね」
マナは、マナがパジャマを昔使っていた事に謝った。
「このパジャマってマナのお古なんだね。
えへへ〜〜マナの匂いがするよ」
あたしは、自分の着たパジャマの匂いを嗅いだ。
あたしは、マナを感じられたのが嬉しくて宙に浮かび周りを飛び回った。
「レジーナ、明日は、早く起きないといけないよ。
だから少し早いけど今日は、もう寝よう」
マナは、ドライヤーで髪を乾かし終わるとドライヤーを引き出しにしまった。
「明日は、早いって何かあるの?」
あたしは、椅子に座りマナの方を向いた。
「それは、明日のお楽しみだよ」
マナは、自分の口元を右手の人差し指で押さえて悪戯ぽく微笑んだ。
「もう意地悪を言わないで教えてよ、マナ」
あたしは、ほっぺたを膨らませてマナを見つめた。
「いくらレジーナのお願いでも教えないよ。
それじゃあ、部屋の電気を消すね」
マナは、部屋の電気のスイッチの前であたしの方を向いた。
「うん、消していいよ」
あたしは、ベッドの中に入るとマナの方を見つめた。
マナは、電気を消すと自分のベッドに潜りこんだ。
あたしは、マナがベッドに入ったのを確認すると枕を持ってベッドを出て宙に浮いた。
あたしは、マナのベッドに潜りこんだ。
「わっ!?」
マナは、あたしにベッドに潜り込まれると驚いたように声を出した。
「今日は、あたしが特別に一緒に眠ってあげるね」
あたしは、マナを間近で見つめて悪戯ぽくニッコリと微笑んだ。
「レジーナ、ありがとう」
マナは、あたしの行動が嬉しくてニッコリと微笑むと目を瞑って眠った。
しばらくするとマナから寝息が聞こえてきた。
「マナ、今日は、色々とありがとう。これはそのお礼だよ」
あたしは、マナの唇に自分の唇を近づけるとマナの唇がくっつく前で止まった。
「マナ、愛してるよ」
あたしは、マナに愛の言葉を囁いた。
それからマナの唇にキスをしてマナを抱きしめて目を瞑った。
マナの温もりのお蔭でこれからの不安が少し和らいだと思う。
〜つづく〜