BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸5月15日投下 ( No.20 )
- 日時: 2018/06/08 18:45
- 名前: 苺 (ID: wI63C0Ow)
これは、ドキドキプリキュアの百合小説です。
この話は、レジーナの視点から書かれています。
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第10話☆
あたしは、眠っていると誰かに体がゆすられた。
「レジーナ、もう朝だから起きてよ」
マナは、あたしの体をゆすってあたしを起こそうとした。
「う〜〜〜ん、マナ、後五分だけ寝かせてよ……」
あたしは、眠たそうに布団を自分の顔までかぶり見直した。
「ほら、六花達が来ちゃうよ。
それにこれから海に行くんだからね。
早く準備しないといけないよ」
マナは、あたしの体をゆすると苦笑いを浮かべた。
「えっ、これから海に行くの!?」
あたしは、マナの言葉を聞いて布団を跳ね除けて飛び起きた。
「うん、レジーナがパパと喧嘩して落ち込んでいると思ってね。
レジーナを元気つけるためにも海に行こうって話になったんだよ」
マナは、小さく頷いて海に行くことを伝えた。
「ありがとう、マナ、大好き!」
あたしは、マナがあたしの為にしてくれた事が嬉しくてマナに抱き着いた。
「わっ!?」
マナは、あたしに抱き着かれると驚いて声を出した。
「もうレジーナったら……
ほら、早く洋服に着替えてよ。
六花達が来ちゃうよ」
マナは、抱き着いたあたしに苦笑いを浮かべあたしの頭を優しく撫でてくれた。
「うん、解ったよ、マナ」
あたしは、マナから離れるとマナが用意してくれたマナのお古の洋服に着替えた。
あたしは、左右に少し回って見せた。
「着替えたよ、マナ」
あたしは、満足そうに頷いてニッコリと笑った。
「わ〜〜〜レジーナ凄く可愛いよ〜〜〜」
マナは、目をキラキラしながらあたしに抱き着いてほおずりをしてきた。
「あ〜〜もうマナ暑苦しい〜〜〜」
あたしは、冷たい目でマナを見つめた。
マナを軽く押して離れようとした。
マナは、あたしからすんなり離れてくれた。
「もうレジーナたらそんなに照れる事ないのにね。
でもあたしのお古でごめんね」
マナは、申し訳なさそうに話した。
「えっ、これってマナのお古なの?」
あたしは、嬉しそうにニコニコしながらマナを見つめた。
「う〜〜〜ん、マナの匂いがする〜〜〜」
あたしは、自分の着ている洋服の匂いをかいだ。
「もうレジーナたらそんな訳ないよ。
ちゃんと洗濯をしてるんだよ」
マナは、あたしの言動があたしらしくて仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。
「それにマナに抱きしめられているみたいで落ち着くんだよね」
あたしは、自分の着ている洋服を抱きしめてふらふらと宙に浮いた。
「気に入ってくれて良かった。
でもあたしのお古ばかりだったら悪いよね。
今度、レジーナの洋服を買いに行こうよ」
マナは、あたしの洋服を買いに行く事を伝えた。
「えっ、あたしは、別にマナのお古でもいいよ」
あたしは、マナのお古が良いと考えていた。
「それじゃあ、駄目だよ。
レジーナは、可愛らしいんだよ。
だからレジーナは、ちゃんとおしゃれしないとね」
マナは、真剣な表現であたしを見つめてあたしが可愛らしいからおしゃれをする事を伝えた。
「マナがそういうなら洋服を買いに行くね。
所でマナ、あたしって可愛いの?」
あたしは、にこにこして腕を後ろで組んでマナの顔を覗き込んだ。
「うん、レジーナは、可愛らしいよ」
マナは、小さく頷いてあたしが可愛らしい事を伝えた。
「えへへ〜〜ありがとう、マナ。
マナもあたしの次に可愛らしいよ」
あたしは、嬉しそうにニコニコして口元を右手の人差し指で触りながら述べた。
「ありがとう、レジーナ。」
マナは、照れながら微笑むと玄関の呼び鈴が鳴り響いた。
「あっ、六花達が来たみたいだね。
それじゃあ、下に降りよう、レジーナ」
マナは、立ち上がってあたしの方に右手を差し出した。
「うん、下に降りる!」
あたしは、マナの差し出した右手を握り締めて下に降りた。
六花達とマナのパパがワゴン車に荷物を詰め込んでいた。
「あっ、おはよう、マナ、レジーナ」
あたし達に気づいた六花がこちらを振り向いた。
「おはよう、マナ、レジーナ」
真琴もあたし達に気がついて朝の挨拶をした。
「おはようございますわ、マナちゃん、レジーナさん」
ありすもあたし達に気がついて朝の挨拶をした。
「うん、おはよう、ありす、まこぴー、六花」
マナもニッコリと笑い六花達に朝の挨拶をした。
「おはよう、ありす、六花、真琴〜〜〜〜」
あたしは、真琴達に右手を振り朝の挨拶をした。
「おはよう、レジーナちゃん」
ワゴン車に荷物を積み込みが終えるとマナのパパが近づいてきて朝の挨拶をした。
「おはようございます。
今日は、よろしくお願いします」
あたしは、ぺこりと頭を下げて今日の事を頼んだ。
「そんなにかしこまらないでいいよ。それでは、みんなが揃ったみたいだね。
それでは、出発しよう、車に乗ってくれよ」
あたし達は、マナのパパのワゴン車に乗り込んだ。
マナのパパの運転するワゴン車で海に向かった。
「わ〜〜〜〜凄く大きい水たまりだね。
これが海なんだね」
あたしは、目をキラキラしながら海を見渡した。
「うん、そうだよ。
レジーナって海に来るの初めてなんだね」
マナは、あたしの態度をニコニコしながら見つめた。
「うん。写真で見た事はあるよ。
でも海を間近で見るの初めてだよ。
海ってこんなに大きいんだね」
あたしは、両手を広げて嬉しそうにニコニコしながら述べた。
「それならば海で泳ごうよ」
マナは、あたしの言動を聞いてニコニコして海で泳ぐ事を提案した。
「う〜〜〜ん、海で泳ぎたいよ。
でも水着がないから無理だよ……」
あたしは、残念そうに苦笑いを浮かべた。
「水着の心配は、ありませんわ。
レジーナさんの水着は、こちらで用意させてもらっています。
レジーナさんのサイズは、こちらで調べさせてもらいました。
ですからレジーナさんの体にぴったりのはずですわ」
ありすは、やんわりと微笑んで水着を用意してくれている事を伝えた。
「えっ、ありすが水着を用意してくれたの!?
ありがとう、ありす」
あたしは、嬉しそうににっこりと笑い水着のお礼を伝えた。
「うふふ、どういたしましてですわ、レジーナさん」
ありすは、やんわりと微笑んで述べた。
ありすは、鞄から白色のワンピースの水着を出した。
あたしは、ありすから水着を受け取った。
「わ〜〜〜この水着は、凄く可愛いね〜〜〜」
あたしは、目をキラキラさせて水着を見つめた。
「気に入ってくれたみたいで良かったですわ」
ありすは、あたしが嬉しそうに水着を見つめたのを嬉しそうにやんわりと微笑んだ。
「早く水着に着替えましょう……」
真琴は、あたしとありすのやりとりを見てから水着に着替える事を提案した。
「うん、そうね、早く水着に着替えましょう。
確か更衣室はこっちにあったはずよ」
あたし達は、六花の後を着いて行き更衣室に入ると洋服を脱いだ。
誰かに見られてる感じがして視線を感じた方を向いた。
洋服を脱いだマナがこちらを見つめていた。
「どうしたの、マナ?」
あたしは、マナがなんであたしの方に見つめているのか解らずに不思議そうに首を傾げた。
「レジーナの裸って綺麗だよね。
まるで美の女神のビーナスみたいだよ」
マナは、うっとりしながらあたしを見つめた。
「あたしが美しいのは、当たり前よ。
あたしを誰だと思ってるの?
あたしは、レジーナ様よ」
あたしは、自慢するように胸を張って威張った。
「レジーナは、良い意味で変わらないよね。
今のままの変わらないレジーナのままでいてね」
マナは、あたしの言動を聞いてニコニコしながら述べた。
「マナに言われなくてもあたしは、変わらないよ。
でもマナの裸もあたしの次くらいに綺麗だよ」
あたしは、自分の胸を押さえてニッコリと笑い変わらない事とマナの裸が綺麗な事を伝えた。
「ありがとう、レジーナ」
マナは、ニッコリと笑いお礼を伝えた。
あたしは、水着に着替えると浜辺に向かった。
浜辺には、先にまこぴーと六花とありすが来ていた。
「へ〜〜〜、レジーナの水着姿は、なかなか可愛いじゃない」
六花は、感心したようにあたしの水着姿を見つめた。
「あたしの水着姿が可愛らしいのは、当たり前よ。
でも六花達の水着姿もあたしの次くらいに可愛いよ」
あたしは、自分の胸を押さえて水着を自慢した。
「もうレジーナたらお調子者ね。
でもありがとう、レジーナ。」
六花があたしの言動を聞いて苦笑い浮かべて述べた。
マナが息を切らして走ってあたし達に近づいてきた。
「ごめんね、着替えに手間取っちゃった。
少し遅くなっちゃったよ」
マナは、息を整えながら述べた。
「わ〜〜〜マナの水着姿って凄く可愛いね〜〜〜」
あたしは、目をキラキラさせてマナの水着姿を見つめた。
「ありがとう、レジーナ。
レジーナの水着姿も可愛らしいよ」
マナは、嬉しそうにニッコリと笑いあたしの水着姿も可愛らしい事を伝えた。
「あたしの水着姿が可愛らしいのは、当たり前よ。
でもありがとう、マナ。」
あたしは、マナに水着姿を褒められると嬉しそうに宙に浮いて腕を後ろで組んだ。
あたしは、嬉しそうににこにこ笑顔でマナを見つめた。
「マナ、二人だけの世界に入るのも構わないわ。
でも私達の事を忘れてほしくはないわねね」
六花が意地悪ぽく微笑みマナをを見つめた。
「六花達の事も忘れてないよ。
六花達の水着姿も皆に似合っていて可愛らしいよ」
マナは、慌てて六花達の水着姿を褒めた。
「ありがとう、マナ。
でもそれってレジーナの水着姿の次に可愛らしいって事よね……」
真琴は、じと〜とマナを見つめた。
「そんな事は、ないよ。
皆の水着姿も可愛らしいよ。
だから他の誰かと比べる事は出来ないよ、まこぴー」
マナは、慌てて皆の水着姿も可愛らしい事をフォローした。
「それでもマナの中では、レジーナが一番なのよね」
六花とまこぴーは、意地悪っぽく微笑んでマナを見つめた。
「ほら、真琴さんも六花ちゃんもあんまりマナちゃんを虐めたら可哀そうですわ。
それが例え本当の事だとしてもですわ」
ありすは、やんわりと微笑んでフォローをしようとした。
「それは、フォローになってないよ!
もうありすまで一緒になって虐める事はないじゃない……」
マナは、いじけたように自分の指をこねこねさせた。
「うふふ、ごめんなさい、マナちゃん」
ありすは、悪気がなさそうにやんわりと微笑んだ。
「皆、本当に酷いよ……」
マナは、恨めしそうにありす達を見つめた。
あたしは、マナと皆が仲良くしてるを見てマナが愛されているって実感して心の中が暖かくなった。
でもそれと同時に胸が締め付けるように苦しくなった。
それの気持ちが何なのかあたしには、解らなかった。
それからあたしは、マナ達と泳いだりビーチバレーをして遊んだりした。
お昼は、マナのパパが用意してくれたご飯を食べた。
ご飯中にマナのパパや六花達と仲良く話してるマナを見ていると心の中がぽかぽかと温かくなった。
でもそのすぐ後にいつも同じに胸が締め付けるように胸が苦しくなった。
「う〜〜ん、お腹一杯だよ。
それじゃあ、もう一度、泳がない?」
マナは、お箸をテーブルに置いてあたしに近づいてきた。
あたしは、返事を答えようとすると空から声がした。
「ふ〜〜〜……探しましたよ、レジーナ様」
声をした方を見上げるとベールとイーラとマーモが空に浮いていた。
「さあ、帰りますよ、レジーナ様」
ベールは、棒付き飴を舐めながら述べた。
「そんなの嫌よ!
何であたしが帰らないといけないのよ!」
あたしは、ベールを睨みながらベールに向かって叫んだ。
「我儘を言われたら困ります。
キングジコチュー様もレジーナ様の帰りをお持ちしています」
ベールは、ため息を吐いてパパが待っている事を伝えた。
「えっ、パパが待っていてくれるの!?」
あたしは、予想外の言葉を聞いて驚いたようにベールを見つめた。
「そうですよ。
さあ、レジーナ様、行きましょうか?」
ベールがあたしの腕を掴もうとした。
「理由は知らないがちょっと乱暴じゃないかな?」
マナのパパがベールとあたしの間に立ってベールの行動を止めようとした。
「マナのパパ、そんな事をしたら駄目だよ!?」
あたしは、慌ててマナのパパの行動を止めようとした。
「俺の邪魔をするな……」
ベールは、マナのパパに向かって衝撃波を放った。
「ッ!?」
マナのパパは、衝撃波で吹っ飛ばされれた。
あたし達は、慌ててマナのパパに近づいた。
「気絶しているだけだから大丈夫よ、マナ」
六花は、マナのパパの体調を確認すると安心したようにマナを見つめた。
「それならば良かった……」
マナは、マナのパパが気絶しているだけと解り安心したように微笑んだ。
「レジーナ様、手間を取らせないでくれませんか?」
ベールは、キャンディーを砕くとため息を吐きあたしを見つめた。
マナは、あたしとベールの間に立った。
「レジーナは、渡さないからね。
行くよ、皆!」
マナは、シャルルが変身をしたラブリーコミューンを掴む六花達を見つめた。
「ええ、もちろんよ!」
六花達もランス達が変身をしたラブリーコミューンを掴んだ。
マナ達は、ラブリーコミューンにキュアラビーズをはめた。
「「「「プリキュア、ラブリンク!」」」」
マナ達が大声で掛け声を出した。
マナ達は、ラブリーコミューンの画面に指でL・O・V・Eと描いた。
するとマナ達の体が光に包まれた。
マナは、キュアハートに変身した。
「みなぎる愛!キュアハート!
このキュアハートがあなたのドキドキ取り戻しみせる!」
キュアハートは、両手でハートの形を作って決めポーズを決めた。
六花は、キュアダイヤモンドに変身した。
「英知の光!キュアダイヤモンド!
このキュアダイヤモンドがあなたの頭を冷やしてあげる!」
キュアダイヤモンドが両手でダイヤの形を作って決めポーズを決めた。
ありすは、キュアロゼッタに変身をした。
「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!
世界を制するのは、愛だけです。
さあ、あなたも私と愛を育んでくださいな」
真琴は、キュアソードに変身をした。
「勇気の刃!キュアソード!
このキュアソードが愛の剣であなたの野望を断ち切ってみせる!」
キュアソードは、両手でスペードの形を作り決めポーズを決めた。
「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」
キュアハート達四人全員で決めポーズを決めた。
キュアハート達があたしを守るためにベール達と戦ってくれた。
キュアハート達は、沢山傷ついて苦戦した。
その度にあたしの胸が苦しくなった。
「また何でこんなに胸が苦しいの……?」
あたしは、胸の痛みに耐えられなくなりその場にうずくまった。
『レジーナ……』
突然パパの声が頭の中に聞こえてきた。
「えっ……?」
突然あたしの周りに竜巻が現れて別の空間に転送された。
あたしは、空を見上げるとパパの姿が見えた。
「パパ……」
あたしは、現れたパパになんて話して良いのか解らずにパパっと呟いた。
『レジーナ、お前に愛が芽生えたんだよ。
だからそんなに苦しい思いをするのだよ……』
パパは、優しくあたしに話しかけた。
「あたしに愛が芽生えたの……?」
あたしは、戸惑いながらパパの言葉を聞き返した。
『私の所に戻っておいで……
そしたらその苦しみから解放をしてあげる……』
パパは、あたしを言い聞かせるように優しく話した。
「そんなの嫌よ。
あたしの事をいれないっていったじゃない。
あたしなんか娘でないって言ったくせに!
パパなんか嫌いよ!」
あたしは、パパを睨むように見上げた。
『うぅ……すまなかった……
私には、レジーナが必要なんだ……』
パパは、泣きながらすまなそうに謝った。
「あたしの事が必要なの……?」
あたしは、パパの気持ちを確認するように聞き返してパパを見上げた。
『私には、レジーナの事が必要なんだ。
だから私の元に戻ってきておいで、レジーナ……』
パパは、あたしに戻って来る事をお願いした。
「うん、パパの元に戻る……」
あたしは、小さく頷いてパパの元に戻る事を伝えた。
『でも不必要な愛は、取り除かないといけないよ……』
パパは、あたしに言い聞かせるように優しく話した。
「愛は、不必要なの?」
あたしは、パパを見上げて聞き返した。
『愛は、不必要だ。
愛があるからレジーナは苦しむことになんだよ。
だから私がレジーナの苦しみを取ってあげるよ……』
パパは、あたしに優しく話しかけると空に数回黒色の雷が光った。
「えっ……?
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
空から黒い雷が落ちてくるとあたしの体に当たった。
あたしの体にジャネジーが流れ込んできた。
ジャネジーがあたしの中に入ってくるとあたしの中から徐々にマナの事が薄れていくのを感じた。
あたしは、ジャネジーに包まれて安らぎを感じて深い闇に落ちていった。
〜つづく〜