BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、5月24日投下 ( No.22 )
- 日時: 2018/06/09 18:51
- 名前: 苺 (ID: klLmhm9D)
これはドキドキプリキュアの百合小説です
この話は、相田マナの視点から書かれています
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
あたしは、レジーナとずっと一緒にいられると思っていた。
それは、この先も変わらないと思っていた。
そしてレジーナの側にいられる事があたしの願だった。
それなのにあたしの願が叶わなくなった。
レジーナ、会いたいよ……
今、何処で何をしているの……?
☆第11話☆
あたしは、レジーナの周りに現れた竜巻に向かって何回も体当たりをした。
その度にあたしの体は吹っ飛ばされた。
「大丈夫、キュアハート?
この竜巻をどうにかしないとレジーナを助けるのは無理よ」
キュアダイヤモンドは、あたしに近寄り心配そうに見つめた。
「そんなのは、解ってるよ。
でも竜巻をどうにかする方法なんか思い浮かばないよ……」
あたしは、悔しそうにレジーナの周り現れた竜巻を睨んだ。
「……もしかしたらラブリーフォースアローならこの竜巻をどうにかできるかもし知れないわ」
キュアソードは、口元を押さえて考え込みながら述べた。
「それは、本当なの、キュアソード?」
あたしは、キュアソードの方を向きながら述べた。
「ええ、本当よ、キュアハート。
でもラブリーフォースアローのパワーが強すぎるから竜巻の中にいるレジーナも傷つけるかも知れないのよ……」
キュアソードは、言いにくそうに竜巻の方を睨みながら話した。
「レジーナが傷付くならできないよ。
でもこのまま何もしなかったらレジーナがキングジコチューになんかされるのは目に見えてるんだよ……」
あたしがレジーナを心配しながら竜巻を見つめてた。
突然竜巻が止まって中からレジーナが出てきた。
「レジーナ、大丈夫!?」
あたしは、走ってレジーナに近づいた。
「う〜〜〜ん、すっきりした!」
レジーナは、両手を組んで上に伸ばしてすがすがしい笑顔を浮かべた。
「レジーナ、体は、大丈夫?
キングジコチューに何かされなかった?」
あたしは、心配そうにレジーナを見つめた。
「何でキュアハートがあたしの事を心配してるの?」
レジーナは、キョトンと首を傾げた。
「何でって友達の事を心配するのは当たり前だよ」
あたしは、真剣な表現でレジーナを見つめた。
「あはは〜〜〜〜キュアハートが友達なんて可笑しい〜〜」
レジーナは、可笑しそうに口元を右手で押さえてクスクスと笑った。
「悲しい事を言わないでよ、レジーナ。
あたし達は、友達じゃない」
あたしは、悲しそうにレジーナを見つめた。
「友達と言ってあたしを惑わそうとしても無駄よ。
もうその手は、通じないもん。
残念だったね」
レジーナは、自分の腕を組んで満足そうにあたしを見つめた。
「ま、待ってよ、レジーナ。
あたしは、レジーナを惑わそうと思った事なんか一度もないよ!」
あたしは、レジーナの肩を触り真剣な表現で見つめた。
「あ〜〜もううるさい〜〜〜!」
レジーナは、衝撃波をあたしに向かって放った。
「きゃっ!?」
あたしは、レジーナの放った衝撃波に当たりあたしの体は、後ろに弾き飛ばされた。
「キュアハート、大丈夫!?」
キュアダイヤモンド達は、あたしに近づいて心配そうに見つめた。
「あたしは、大丈夫だよ。
でもレジーナの様子が変なんの。
いったいレジーナに何があったの?」
あたしは、立ち上がり戸惑いながらレジーナを見つめた。
「……多分レジーナは、キングジコチューにジャネジーを注入されたんだと思うわ」
キュアダイヤモンドは、口元を押さえて考え込みながら述べた。
「そんな事をするなんて信じられないよ。
キングジコチューは、レジーナのお父さんなんでしょう」
あたしは、戸惑いながらキュアダイヤモンドを見つめた。
「キングジコチューは、自分の娘すら自分の手駒でしかないのよ」
キュアソードは、辛そうにレジーナを見つめた。
「レジーナは、レジーナのパパの事が大好きなんだよ。
それなのにこんなの酷すぎるよ……」
あたしは、辛そうに俯いて涙を流した。
「キュアハート……」
キュアロゼッタは、あたしにどう言う言葉を伝えたたら良いのか解らずにあたしの名前を呟いた。
「なんだ来ないの?
それならばこちらから行くよ。
あんた達、手を出さないでよ」
レジーナは、つまらなさそうに述べるとベール達の方を向いてベール達が手を出さない事を命令した。
「はっ、解りました、レジーナ様」
ベールは、自分の胸を右手を触り軽く頭をさげた。
「ま、待って、レジーナ!」
あたしは、レジーナに呼び掛けてレジーナを説得しようとした。
レジーナは、高速でキュアダイヤモンドに近づくと蹴ろうとした。
「きゃっ!?」
キュアダイヤモンドは、レジーナの蹴りに当たり後ろに飛ばされた。
レジーナは、次にキュアロゼッタに近づくとキュアロゼッタを殴ろうとした。
「ひゃん!?」
キュアロゼッタは、レジーナに殴り飛ばさせれると後ろに飛ばされた。
レジーナは、次に高速でキュアソードに近づくとキュアソードに殴りかかった。
キュアソードは、どうにかレジーナの拳を受け止めた。
「レジーナ、止めてよ。
私は、あなたと戦えないわ!」
キュアソードは、レジーナの手を握り締めて真剣な表現でレジーナを見つめた。
「キュアソードになくてもあたしは、あるのよ!」
レジーナは、回し蹴りをキュアソードに放った。
「ッ!?」
キュアソードは、レジーナの回し蹴りを受けて後ろに飛ばされた。
レジーナは、最後にあたしに高速で近づくと蹴りを放った。
「きゃっ!?」
あたしは、レジーナの蹴りで後ろに飛ばされた。
「キュアハート、どうするの?
このままでは、危ないわよ」
キュアダイヤモンドは、どうにか立ち上がりあたしの方を向いた。
「それは、解ってるよ。
でもどうしたら良いのか解らないよ……」
あたしは、困ったようにレジーナを見つめた。
「もしかしたらラブリーフォースアローでレジーナのジャネジーを浄化できるかもしれないわ」
キュアソードは、口元を押さえて自分の考えを述べた。
「でもそれだとレジーナを傷つけるかもしれないよ……」
あたしは、辛そうにレジーナを見つめた。
「でもこのままでは、全滅よ」
キュアダイヤモンドは、あたしの方を向いて今の状況の重大を伝えた。
「覚悟を決めなさい、キュアハート」
キュアソードは、真剣な表現であたしを見つめた。
「……解った、それにかけてみよう」
あたしは、小さく頷いてキュアダイヤモンド達の提案を賛成した。
あたし達は、ラブリーハートアローを手に取った。
「「「「プリキュア・ラブリーフォースアロー!!」」」」
あたし達は、ラブリーハートアローを掲げて弓の糸を引いてレジーナに狙いをさだめた。
しばらくレジーナに狙いをつけた。
でもあたしの脳裏にレジーナが無邪気に微笑んであたしの名前を呼んでいるレジーナの姿が浮かんだ。
「やっぱり駄目……
あたしには、レジーナを傷つける事は出来ないよ……」
あたしは、ラブリーハートアローを地面に落とした。
そして手を地面につけてよつんばえになって涙を流した。
「キュアハート……」
キュアダイヤモンドは、あたしの気持ちを理解したようにあたしの名前を呼んだ。
「なんだもう終わりつまらないの……」
レジーナは、手をあたし達に掲げた。
手の平から大型の竜巻をあたし達に向かって放った。
「「「「きゃ〜〜〜〜〜!!」」」」
レジーナの放った大型の竜巻があたし達に当たり後ろに吹っ飛ばされた。
レジーナの攻撃の衝撃であたし達の変身が解けると倒れこんだ。
「うぅ……」
あたしは、苦しそうに体を動かそうとした。
「なんだまだ生きてるんだ。
意外としぶといや。
でもこれで終わりだよ」
レジーナの指先が黒く光りだした。
「うぅ……止めてよ、レジーナ……」
あたしは、体を動かそうとした。
でも先ほどの衝撃のせいであたし達の体が動かなかった。
「バイバイ、プリキュア」
レジーナの指先から黒い大型ビームが出るとあたし達に向かってきた。
「ッ!?」
あたしは、目を瞑ぶった。
ビームが弾かれた音が聞こえて目を開けた。
赤髪で白い服を着たあたしより年上の女性が立っていた。
「愛の切り札!キュアエース!
美しさは、正義の証しウインク一つであなたのハートを射抜いてさしあげますわ!」
キュアエースは、両手でAの形を作り右目でウインクをして決めポーズを決めた。
「あんたは、何よ!」
レジーナは、キュアエースの背後に回り込んで蹴りを放った。
でもキュアエースは寸前でかわしてレジーナを投げ飛ばした。
レジーナはそのまま砂浜にぶつかった。
レジーナは、すぐに立ち上がった。
「きゃっ!?
あんたなんか邪魔なのよ!」
レジーナの指先から黒い大型ビームが出した。
キュアエースに向かってビームが飛んでいくとキュアエースが右腕で弾いた。
「なっ!?」
レジーナは、ビームを弾かれて驚きの声をだした。
突然、キュアエースの姿が消えたと思うとレジーナの背後に現れた。
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ〜〜〜ん!」
キュアエースは、ラブキスルージュを頭上に掲げてから掛け声と共に振り下ろした。
ラブキスルージュから赤色の薔薇を纏った赤色のビームが出るとレジーナに向かって行った。
「きゃ〜〜〜〜〜!!」
レジーナにビームが当たる悲鳴をだした。
レジーナは、ふらふらとその場に倒れこんだ。
「レジーナ、大丈夫!?」
あたしは、慌ててレジーナに近寄ろうとした。
「レジーナ様、大丈夫ですか?
今は、退却しましょう」
あたしが近寄る前にベールがレジーナを抱きかかえた。
「ま、待って、お願い、レジーナを連れて行かないでよ!」
あたしは、泣きそうな表現でベールを見つめた。
「うぅ……」
レジーナは、弱弱しくあたしの方を見つめた。
「レジーナ……」
あたしは、レジーナがあたしを求めてくれるのを願ってレジーナを見つめた。
「プリキュア、許さない!!」
レジーナは、親の仇みたいに憎しみな表情であたしを睨んだ。
そしてレジーナ達の姿が消えた。
「ッ!?」
あたしは、レジーナに拒絶されたのがショックで地面に手をついて四つん這いになった。
「マナ……」
まこぴーは、あたしになんて声をかけたら良いのか解らずにあたしの名前を呟いた。
「立ち上がりなさい、キュアハート。
こんな所で落ち込んでる場合ではありません。
あなたは、世界を守る使命があるのをお忘れですか?」
キュアエースは、右手をあたしの方に向けて厳しく𠮟った。
「そんな事を言わなくても良いじゃない。
マナがどれだけレジーナを思っているか知らないでしょう!
だからそんな無神経の事が言えるのよ!!」
まこぴーは、キュアエースを睨んで怒りを表した。
「キュアハートがレジーナの事をどのように思っているか知りません。
でもプリキュアなら強くなってもらわないと困ります」
キュアエースは、腕を軽く組んで厳しく𠮟った。
「そんなの無理だよ……
私は、そんなに強くなれないよ……」
あたしは、辛そうに俯きながら述べた。
「……仕方ありませんね。
キュアハート、あなたが立ち直るまでこれは私が預かります」
キュアエースは、あたしの髪についているラビリーズを取るとキュアエースは、去って行った。
「うぅ……レジーナ……レジーナ……レジーナ……」
残されたあたしはその場にしゃがみこんだままレジーナの名前を呼んで涙を流した。
あたしが泣きやむまで六花達は、あたしのそばにいてくれた。
「迷惑かけてごめんね……
あたしは、大丈夫だから帰るね……」
あたしは、無理に弱々しく微笑んだ。
「マナ……」
六花達は、心配そうにあたしを見つめた。
あたしは、家に帰ってからも悲しみに支配されていた。
あたしの心は、悲しみに支配されて何日も眠れなかった。
学校も休んで自分の部屋から出ない日々が続いた。
レジーナの無邪気に笑う姿が思い浮かんだ。
でもすぐにレジーナがあたしを拒絶する憎しみの表情であたしを睨む姿が思い浮かんだ。
あたしは、その度に悲しくなり何度も涙を流した。
あたしの涙が枯れてもあたしの悲しみが止まる事はなかった。
そんな日々が続いたある日あたしの部屋にノックする音が聞こえてきた。
「入って良いよ……」
あたしは、弱々しく返事をした。
部屋のドアが開くと六花が部屋に入ってきた。
「大丈夫、マナ……?
皆、マナの事を心配していたよ……」
六花は、優しくあたしに話して心配した。
「六花……あたしは、レジーナに嫌われていたのかな…?
あたしの気持ちをレジーナに押し付けているだけだったのかな……?」
あたしは、体を起こして辛そうに六花に質問をした。
「そんな事があるわけないよ!」
六花は、大声を出してあたしの質問の答えを否定した。
「あたし、何が良いのか解らなくなったよ……」
あたしは、辛そうに俯いた。
「……マナは、レジーナの事が好き?」
六花は、優しくあたしを見つめて質問をした。
「そんなの好きに決まってるよ!!」
あたしは、顔をあげて大声を出して気持ちを伝えた。
「……ねえ、私は、マナの事が一人の女性として好きよ」
六花は、真剣な表現であたしに告白をした。
「えっ、いきなり何を言うの、六花!?」
あたしは、六花に告白をされると驚いたように六花を見つめた。
「もう一度聞くわね。
マナは、レジーナの事が好きなの?」
六花は、優しくあたしに質問をした。
「レジーナの事は、好きだよ。
でもそれが恋愛として好きなのか解らないよ……」
あたしは、自分の気持ちが解らなくて戸惑いながら俯いた。
「マナは、レジーナの事を考えるとどうなの?」
六花は、あたしの言葉を聞いて優しく微笑んで質問をした。
「レジーナの事を考えると……?
レジーナの事を考えると胸がドキドキしてね。
レジーナが嬉しいとあたしも嬉しくなってね。
レジーナが悲しいとあたしも悲しくなってね。
気がつくといつもレジーナの事ばかり考えているよ。
レジーナといると何も怖くないと思うよ」
あたしは、六花の言葉を聞き返してレジーナ事を思う気持ちを伝えた。
「それってマナがレジーナに恋してるって事じゃない」
六花は、優しくあたしがレジーナに恋している事を伝えた。
「あたしは、レジーナに恋してるの……?」
あたしは、自分の気持ちを六花に聞き返した。
「その通りよ、マナ。
マナがレジーナを見てる眼差しを見たらね。
マナがレジーナの事を恋してるのは、すぐに解るわよ。
気づいてないのは、恋してる本人のマナとレジーナだけだと思うわ」
六花は、優しくあたしの気持ちを言い当てた。
「そうか……あたしは、レジーナに恋してるんだね……」
あたしは、レジーナの事を思い浮かべて優しく微笑んだ。
「やっと自分の気持ちに気づいたのね」
六花は、満足そうに微笑んであたしを見つめた。
「でも今更レジーナに恋をしてるって気づいても仕方がないよ……
あたしは、レジーナに嫌われているんだよ……」
あたしは、辛そうに俯いてレジーナにとられた態度を思い出した。
「マナ、それは、本気で言ってるの?」
六花は、怒ったようにあたしを見つめた。
「う、うん……」
あたしは、六花が何故怒っているのか解らずに戸惑いながら小さく頷いた。
「マナは、あたし達よりもレジーナと一緒に居た時間が多いはずよ。
だからレジーナの本当の気持ちも解るはずよ」
六花は、あたしの肩を触り真剣な表現であたしを見つめた。
「レジーナの本当の気持ち……?」
あたしは、レジーナと過ごした日々を思いだした。
レジーナが初めてあたしの家に泊まった時の事を思い出した。
レジーナがあたし達を傷つけて殺してしまいそうで怖いと泣いているレジーナの姿を思い出した。
レジーナが『助けて、マナ!』て叫んであたしに助けを呼んでいるレジーナの姿が思い浮かんだ。
「レジーナ……あたし、強くなって必ずレジーナを助けに行くよ!!」
あたしは、自分の両手を強く握り締めて自分の決意を叫んだ。
「うん、それでこそマナね」
六花は、満足そうに頷いてニッコリと微笑んだ。
「その……六花……」
あたしは、六花にこんな事をしてくれた事と六花の気持ちが申し訳なくて六花に謝ろうとした。
「ストップ、私を振る事を謝るのは、間違いよ。
だって私は、最初からマナとレジーナの恋を応援すると心に決めていたもの。
それでも悪いと思うのならマナは、幸せになりなさいよ」
六花は、あたしが謝る前に人差し指であたしの口を押えてニッコリと微笑んだ。
「ありがとう、六花は、私の最高の親友だよ」
あたしは、六花の気持ちが嬉しくて六花に最高の笑みを向けた。
「ええ、どういたしまして。
マナをサポートするのが私の役目だものね」
六花は、あたしの言葉が嬉しくてニッコリと微笑んだ。
あたしは、六花の笑みを見て自分自身や皆の為にレジーナを助けると改めて心に誓った。
〜つづく〜