BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、7月16日投下 ( No.25 )
日時: 2018/06/18 12:05
名前: 苺 (ID: YgxvnNyl)


これは、ドキドキプリキュアの百合小説です。
この話は、剣崎 真琴の視点で書かれています。

〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第13話☆

私達は、久しぶりにレジーナと再会できた。
でもレジーナは、相変わらず敵対心むきだしなのは変わらなかった。
マナは、レジーナに再会出来たのが嬉しくてたまらないようだった。
そう言う私もレジーナに再会出来たのが嬉しかったから人の事は言えないかもしれない。
でも今のレジーナの手にミラクルドラゴングレイブが渡ったのは不味かったと思う。
だから私達は、集まってレジーナ事も含めて今後の事を話しあった。
でも今できる事をするしかないとしか結論が出なかった。

「私が今できるって事ってなんなのだろう……」

今日の仕事が終わると家に帰りソファーに座って体を休ませた。

「そう言えば真琴、新しい新曲の話が来ていたわよ」

人間に変身したダビィが自分と私のコーヒーを入れると私にコーヒーを渡した。

「新曲の仕事がきているの……?」

私は、ダビィからコーヒーを受け取ると仕事の内容を聞き返した。

「そうよ。
それで真琴に新曲作りもしてみないかって話よ。
新曲の話を受けてみる気は、ない?」

ダビィは、私の隣のソファーに座るとコーヒーを飲んだ。

「そうね、どうしようかしら……?」

私は、口元を押さえて考え込んだ。
前に王女様を探し出すために歌っていた事を思い出した。
レジーナの為に歌で思いを伝える事が出来ないかなって考えた。

「新曲の話を受けてみるわ。
でも少し提案があるの。
今回の新曲は、レジーナの為に歌いたいと思ったの。
でも作詞は、レジーナの事を一番理解してるマナと作ろうかと思うのよ。
ダビィは、どう思う?」

私は、ダビィに自分の考えを伝えるとダビィの意見を確認しようとした。

「私は、真琴のしたいようにしたら良いと思うわよ」

ダビィは、コーヒーを飲んで優しく私を見つめた。

「投げやりな答えね」

私は、ダビィの答えがあやふやな答えだったからじと〜とダビィを見つめた。

「投げやりではないわよ。
真琴がよく考えて出した答えなんでしょう。
だったら私から何も言う事は、ないわよ。
私は、真琴の事を全て信頼してるもの……」

ダビィは、優しく微笑んでコーヒーをテーブルに置くと私の頭を撫でてくれた。

「そうだったのね……
ありがとう、ダビィ。
ダビィは、私の事を良く理解してるのね」

私は、ダビィに頭を撫でられると気持ち良さそうに微笑んだ。

「真琴の事を理解しているのは、当たり前よ。
どれだけ真琴のパートナーをしてると思ってるのよ。
レジーナに思いが伝わると良いわね」

ダビィは、私の頭を撫でるのを止めるとコーヒーを一口飲んだ。

「マナと何よりも私の為に絶対レジーナに思いを伝えるわ。
レジーナは、私にとっても大切な友達だもの……」

私は、レジーナの事を思い浮かべて優しく微笑んだ。
次の日、学校に行くと真っ先にマナの元に向かった。

「おはよう、マナ」

私は、マナに朝の挨拶をした。

「あっ、おはよう、まこぴー」

マナは、私に気がついて嬉しそうにニッコリと笑った。

「実は、マナに頼み事があるのよ」

私は、真剣な表現でマナを見つめた。

「まこぴーの頼み事ってなんなの?」

マナは、キョトンと首を傾げて頼み事を質問をした。

「実は、新曲を出す事にしたのよ。
だから今回の新曲は、レジーナの為に歌おうと思うのよ」

私は、自分の意見をマナに伝えた。

「えっ、まこぴーが新曲を出すの?
しかもレジーナの為に歌ってくれるだなんて嬉しいよ。
ありがとうね、まこぴー。
それであたしは、何をしたら良いの?」

マナは、レジーナの事を言われると嬉しそうにニッコリと笑うと何をしたら良いのか質問をした。

「レジーナの事を良く理解してるマナに作詞作りを手伝ってほしいのよ」

あたしは、自分の腕を組んでマナに歌詞作りのお願いをした。

「えっ、作詞の手伝いをするの!?
歌詞作りの手伝いなんて無理だよ。
あたしは、作詞を作った事が無いんだよ」

マナは、慌てて両手を横に振り歌詞作りの手伝いができない事を伝えた。

「お願いよ、マナ。
レジーナの為にマナのレジーナを思う力が必要なのよ」

私は、両手を合わせて頭を下げてマナに歌詞作りの手伝いをお願いした。

「レジーナの為なんだね……
解ったよ、まこぴー。
作詞が作りに役に立てるのか解らないよ。
でもレジーナの為に歌詞作りを頑張ってみるね」

マナは、口元を押さえて考え込みレジーナの為だと解るとニッコリと笑い歌詞作りを手伝う事を伝えた。

「ありがとう、マナ。
それなら学校が終わったら私の家に行かない?
作詞作りは、私の家でやりましょう。
泊まりになるから着替えの用意もして来てよ、マナ」

私は、マナにこの後の予定を伝えた。

「解ったよ、まこぴー。
でも生徒会の仕事もあるんだよね。
だから少し遅くなるけれども大丈夫?」

マナは、申し訳なさそうに自分のほっぺたをかいて帰るのが遅くなることを伝えた。

「それなら私も生徒会の仕事を手伝うわ。
それなら早く帰れるでしょう」

私は、自分の胸を右手で触り生徒会の仕事を手伝う事を伝えた。

「ありがとう、まこぴー。
まこぴーが手伝ってくれたら早く終わるよ」

マナは、私の両手を握り締めて私が生徒会の仕事を手伝ってくれるのが嬉しくてニッコリと笑った。

「マナがお礼を言われる事はないよ。
先に私が無理なお願いをしたのよ。
だから生徒会の仕事を手伝うのは、当たり前よ」

私は、マナに両手を握り締められると照れたように顔を赤らめた。
生徒会の仕事が終わるとマナは、一度自分の家に帰り泊まりの用意をするために自分の家に帰った。
私は、先に家に帰るとマナが家に迎え入れる準備をした。
しばらくすると家のチャイムが鳴った。
家の玄関のドアを開けるとマナが立っていた。

「いらっしゃい、マナ、待っていたわよ。
早く家の中に入って、マナ」

私は、玄関のドアを支えてマナを家の中に入れようとした。

「うん、お邪魔します、まこぴー」

マナは、家の中に入った。
私は、マナをリビングに案内した。

「マナ、飲み物は、コーヒーで良いよね?」

私は、リビングの扉の入り口でマナの方を向いて飲み物の事を質問をした。

「うん、コーヒーで大丈夫だよ、まこぴー」

マナは、私の方を向いて述べると鞄を部屋の端っこに置いた。
私は、台所に向かい台所で私とマナのコーヒーをマグカップに入れるとリビングに戻った。

「はい、マナ、熱いから気をつけてね」

私は、マナにコーヒーが入ったマグカップを向けた。

「うん、ありがとう、まこぴー」

マナは、私の向けたマグカップを受け取るとコーヒーを一口飲んだ。

「ん〜〜〜コーヒーが美味しいよ」

私は、鞄からノートと鉛筆を出すとマナも鞄からノートと鉛筆を出した。

「ねえ、マナ、レジーナって自由本望と言うか我儘で無茶苦茶よね」

私は、ふと思った事をマナに伝えた。

「本当にそうだよね。
でも不思議とレジーナの事を憎めないんだよね」

マナは、レジーナの事を思い浮かべてクスクスと笑った。

「私も何故かレジーナの事を憎めないのよね……
それにレジーナといると心が温かくなって落ち着くのよ。
ねえ、マナ、私がレジーナに戦いを仕掛けようとした時があったじゃない。
でもレジーナは、私と戦おうとしなかったよね。
レジーナは、戦うのがめんどくさくて戦うのが嫌だと言ったわよね。
今ならそれだけではないって解るわ。
レジーナは、心の底で私も友達と思っていたのよね。
だからレジーナは、私と戦おうとしなかったと思うのよ。
もしかしたら私の都合良い解釈かもしれないけれどもね。
私は、そのように感じられるのよ」

私は、シャープペンを軽く揺らしてレジーナの事を思い浮かべて優しく微笑んだ。

「きっとそうだよ、まこぴー。
レジーナは、まこぴーの事を友達と思ってたんだよ。
だってレジーナは、まこぴーの事を邪気にしていなかったもん」

マナは、両手を広げてレジーナの事を嬉しそうに伝えた。

「ねえ、マナ、私の思いの全てをレジーナにぶつけるわ。
そして必ずレジーナを私達の元に連れ戻しましょう」

私は、真剣な表現でマナを見つめてレジーナの思いを伝えた。

「うん、必ずレジーナを連れ戻そうね」

マナは、大きく頷いてレジーナに対する思いを伝えた。
私とマナは、見つめあうと自然とレジーナへ伝える言葉があふれてきた。
マナと交互に言葉を継ぐんでいった。
気がつくとレジーナに伝える作詞が出来上がっていた。

「作詞が完成したね、まこぴー」

マナは、私とマナで書いた歌詞のノートを嬉しそうに覗き込んだ。

「ええ、マナのお蔭で最高の作詞が完成したわ。
ありがとう、マナ」

私は、ニッコリと笑って歌詞作りのお礼を伝えた。

「うんん、お礼を言われる事でないよ。
あたしがまこぴーを手伝いたかったからね。
それになによりもレジーナの為だもん」

マナは、軽く首を横に振りレジーナ為な事を伝えた。
私は、テレビの横に置いてある時計を見た。
時計の針は、九時を指していた。

「こんな遅い時間まで作詞を作る手伝わせてしまってごめんなさい」

私は、頭を下げてマナに遅くまで手伝わせた事を謝った。

「うんん、気にしないで良いよ。
レジーナの為の歌詞作りは、楽しかったからね」

マナは、軽く首を横に振り歌詞作りが楽しかった事を伝えた。
そのすぐ後にマナのお腹がすいたと知らせるお腹の音がぐ〜〜と聞こえた。

「マナは、お腹がすいてるみたいね。ちょうど晩ご飯が出来たところよ。
だからご飯にしましょう」

声をした方を向くとダビィが人間の女性バージョンの姿で立っていた。
ダビィは、ご飯とおかずをお盆に乗せたままリビングに入ってきてテーブルにを置いた。
私達は、晩御飯を食べてからマナと一緒にお風呂に入ると午後の11時が過ぎたから寝る事にした。

「ごめんなさい、マナ。
私のパジャマきつくない?」

私は、ダビィがマナの為に用意した私のパジャマがきつくないか質問をした。

「胸の所が少し苦しいかな。
でも気にするほどでないから大丈夫だよ」

マナは、自分のパジャマの胸の所を少しだけ引っ張った。

「そ、それならば良かったわ」

私は、マナに胸が小さいと言われたみたいで軽く落ち込んだ。

「マナは、お客様用の布団を使って良いわよ。
それとも私のベットを貸そうか?」

自分の部屋に戻ると両手を上にあげてあくびをした。

「ねえ、まこぴー、せっかくだからあたしとまこぴーで一緒の布団で寝ようよ」

マナは、自分の口元を右手の人差し指で触り私と一緒に眠る事を提案した。

「ほ、本気なの、マナ!?」

私は、マナの提案に驚いたように声を出した。

「まこぴーは、あたしと一緒に眠るのが嫌なの……?」

マナは、捨てられた子犬みたいな表情でうるうるした瞳で私を上目遣いで見つめた。

「うっ……
解ったわよ、マナ。
私と一緒に眠りましょう」

私はマナのうるうるした眼差しを見ると仕方がなさそうにため息を吐いた。

「ありがとう、まこぴー!」

マナは、嬉しそうに私に抱き着いてきた。

「マ、マナ、そんなに抱きしめたら苦しいわよ……」

私は、マナに抱き着かれて恥ずかしそうに顔を赤らめ少しマナから視線を反らした。

「あっ、ごめんね、まこぴー。」

マナは、慌てて私を離してくれた。

「もうマナは、仕方がないわね……
明日は、学校もあるんだから早く眠りましょう、マナ」

私は、マナの行動に仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。

「うん、そうだね、寝ようか、まこぴー」

マナは、小さく頷いて眠る事を伝えた。
私は、ベットに入るとマナも私と同じベットに入ってきた。
私は、ベットに入ってきたマナの方を向くとマナの顔がまじかにあった。
マナは、私ににっこりと微笑んだ。
私は、マナの笑顔を見て恥ずかしくて目を瞑って眠ってたふりをした。

「まこぴー、もう眠った?」

しばらくするとマナが私に話しかけてきた。

「うんん、起きてるわよ、マナ」

私は、目を開けるとマナがにこにこしながら私を見つめていた。。

「えへへ〜〜まこぴーの家に泊まるのが嬉しくて眠れなかったんだよね」

マナは、自分の枕を握り締めて嬉しそうにニコニコしながら私を見つめた。

「マナらしいわね。
友達が家に泊まりに来るのは、初めてなのよ。
だからその……凄く嬉しいわ……」

私は、顔を赤らめて照れたように自分のほっぺたを触った。

「えへへ〜〜まこぴーの初めてを貰っちゃった。
実は、レジーナともこうして一つのベットで眠った事があるんだよ。
ねえ、まこぴーは、運命の赤い糸の相手って信じてる?」

マナは、私の心を覗き込むようにじっと私の瞳を見つめた。

「運命の赤い糸の相手ってなんなの?」

私は、初めて聞く言葉にキョトンと首を傾げた。

「将来、結婚する相手の小指と自分の小指に赤い糸が繋がってるって言われてるんだよ」

マナは、自分の右手の小指を立て嬉しそうに話した。

「そんな言い伝えがあるのね……
信じてるかどうかは、よく解らないわ。
でも本当なら素敵な事よね……」

私は、マナの右手の小指を見つめながら述べた。

「実は、レジーナと初めて会った時にレジーナの小指とあたしの小指に赤い糸が繋がってるように見えたんだよ。
それがなんとなく運命の赤い糸に思えたんだよ。
こんなことを言っても信じられないよね」

マナは、小指を立てて困ったように苦笑いを浮かべた。

「マナとレジーナとならありそうな事ね。
レジーナは、マナの運命の相手なのね……」

私は、しみじみと話すとレジーナとマナの事を考えて優しく微笑んだ。

「うん、きっとレジーナは、私の運命相手なんだよ。
それでいつかレジーナに婚約指輪を贈るんだよね」

マナは、布団から出ると鞄から指輪の入った箱を出すと指輪を私に見せた。

「綺麗な指輪ね……
それなら必ずレジーナを私達の元に連れ戻してマナの思いを伝えないといけないわね」

私は、起き上がりマナの両手を握り締めてマナの意思を確認するようにマナをじっと見つめた。

「うん、必ずレジーナを連れ戻そうね」

マナは、私の言葉に答えるように私の両手を握り返してニッコリと笑った。


「明日も早いから今日は眠りましょう」

私は、マナの手を離すとベッドに入った。

「うん、寝ようか、まこぴー」

マナも私と一緒のベッドに入った。
マナは、私の手を握りしめた。
私もマナの手を握り返した。
マナは優しく微笑んでから目を瞑った。
私は、しばらくマナを見つめるとマナから寝息が聞こえてきた。

「今日は、私の我儘を聞いてくれてありがとうね、マナ。
これは、そのお礼よ」

私は、小さく呟いた。
私は、マナに感謝の気持ちを込めてマナのおでこにキスをした。
私は、自分の行動が恥ずかしくなり目を瞑って眠った。
次の日に作詞を所属事務所に提出した。
それから三日後に曲が出来上がってきた。
すぐに新曲のお披露目ライブが決まった。
順調にライブの準備が進み気がつくとライブ当日になっていた。
舞台脇から舞台を覗き込むと客席は、満員になっていた。