BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、8月28日投下 ( No.36 )
- 日時: 2018/06/21 07:11
- 名前: 苺 (ID: do8LdMvC)
これは、ドキドキプリキュアの百合小説です。
この話は、最初は、レジーナ、次は、マナ、最後に、六花と視点が変わります。
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第15話☆
(最初はレジーナの視点です)
あたしの考えた作戦は、ことごとく失敗に終わった。
でも失敗から学んだ事がある。
あたしは、自分の部屋のソファーに腰かけながら扇子で自分の顔を仰いだ。
「レジーナ様、何だか楽しそうですね」
ベールは、あたしの後ろに現れると話しかけてきた。
「良い事を思いついたのよ。
ねえ、知ってる扇子って芯を抜くとバラバラになるのよ。
つまりマナと他の四人とばらばらにしたら簡単にプリキュアを倒せるって事よ」
あたしは、楽しそうにクスクスと笑った。
そして扇子の芯を抜くと扇子は、バラバラになった。
(ここからは、マナの視点です)
皆が頑張ってくれたのにまだレジーナに思いが届かないでいた。
でもあたしは、絶対レジーナに思いが通じると信じていた。
だからそんなには、辛くなかった。
そんなある日、街中でレジーナが見かけた。
慌ててレジーナの後を追いかけた。
レジーナが町外れの倉庫に入って行った。
あたしも後を追って倉庫に入った。
「レジーナが入っていたのが見えたよね。
あたしの見間違えだったのかな……?」
あたしは、倉庫の中を見渡した。
突然上から鉄籠が降りてきた。
あたしは、鉄籠に閉じ込められた。
「いったい何が起きたの……?」
あたしは、戸惑いながら周りを見渡した
「あはは〜〜〜〜マナって単純ね」
声がした方を向くとレジーナが宙に浮いて腹を抱えて笑っていた。
「久しぶりだね、レジーナ。
えへへ〜〜〜またレジーナに会えるなんて嬉しいな」
あたしは、レジーナに会えたのが嬉しくてニコニコしながらレジーナを見上げた。
「自分の置かれている立場が解っている?」
レジーナは、呆れたようにあたしを見つめてあたしの近くに降りてきた。。
「えっ、それってどういう意味なの?」
あたしは、レジーナの言っている意味が解らなくてキョトンと首を傾げた。
「は〜〜……マナは、お気楽ね。
まあいいわ、マナは、ここで他のプリキュアは倒されるのを指を咥えて見ていなさい。
言って置くけれどもこの鉄籠は、中から絶対に壊れないわよ。
それじゃあね、マナ。」
レジーナは、あたしのお気楽ぶりにため息を吐いて皆が倒されるのを待っていることを伝えた。
それからあたしに軽く右手を振り宙に浮き上がった。
「あっ、待ってよ、レジーナ!」
あたしは、レジーナを呼び止めうとした。
でもレジーナは、私の呼び掛けを無視してレジーナの姿が消えた。
(ここからは六花の視点です。)
マナは、相変わらずレジーナの事で奮闘してる。
そんなマナだから私は、マナの事を応援したくなったと思う。
街中を歩いているとクリスマスの飾りつけで賑やかだった。
「街中が賑やかですわね」
亜久里ちゃんは、街中を見渡しながら歩いた。
「賑やかなのは、当たり前よ。
だって今日は、クリスマスイブだもの」
私も街中のクリスマスの飾り付けを見渡しながら歩いた。
「もうクリスマスの時期なのね……」
真琴は、街中のクリスマスの飾り付けを見つめながらしみじみ呟いて歩いた。
「亜久里ちゃんは、サンタクロースにプレゼントのお願いをする手紙を書いたのですか?」
ありすは、サンタクロースに手紙を書いたのか質問をした。
「ええ、手紙を書いてお婆様に渡しましたわ」
亜久里ちゃんは、嬉しそうにサンタクロースに手紙を書いた事を伝えた。
「それでサンタクロースに何のプレゼントをお願いしたの?」
私は、じっと亜久里ちゃんを見つめサンタクロースに頼んだプレゼントを質問をした。
「それは……秘密ですわ」
亜久里ちゃんは、片目を瞑り人差し指で自分の口を押えて秘密な事を伝えた。
突然ビームが私達の前の地面に当たると地面に穴が開いた。
「いったい何が起きたの?」
私は、戸惑いながら穴が空いた地面を見つめた。
「残念、外れちゃったよ。」
声がした方を向くとレジーナが宙に浮いていてミラクルドラゴンブレイブを軽く振り回していた。
「レジーナ!?
こんな時にマナがいないなんてマナは、何をしているのよ……」
真琴は、マナがいないのが悔しそうに周りを見渡した。
「マナは、いくら待っていても来ないわよ」
レジーナは、地面に降り立つと楽しそうに話した。
「マナに何をしたのよ!?」
私は、レジーナを睨んでマナの事を質問をした。
「何もしていないよ。
ただあたしを囮にしてマナを鉄籠に閉じ込めただけだよ」
レジーナは、マナを閉じ込めた事を思い出して楽しそうに話した。
「マナは、レジーナの事を大切に思ってるのよ。
それを利用してマナに罠をかけるなんて酷いよ!」
私は、レジーナが自分を囮にしてマナを罠にかけたのが許せなくて怒ってレジーナを睨んだ。
「何怒ってるの?
そんなのあたしには、関係ないもん」
レジーナは、不機嫌そうに腕を組んで横を向いた。
「レジーナ、私にとってもマナは、大切な人よ。
マナが嬉しいと私も嬉しくなるよ。
マナが悲しいと私も悲しくなるのよ。
今マナが何してるのかなって考えるのよ。
お腹すかせていないのかなっとも考えるのよ。
そしていつもマナの事ばかり考えていているのよ。
レジーナもじゃないの?」
私は、真剣な表現でレジーナを見つめて質問をした。
「……何がよ」
レジーナは、不機嫌そうに私を見つめた。
「レジーナもマナの事が気になって仕方がないのじゃないの?」
私は、レジーナの心を覗き込むようにじっとレジーナの目を見つめた。
「違うわ……よ……」
レジーナは、目をうるわせて戸惑い横を向いた。
「違わないわよ」
私は、レジーナの態度を見てレジーナがマナの事を気になっていると気が付いてじっとレジーナの目を見つめた。
「違うもん……」
レジーナは、今にも泣きそうな表現で横を向いた。
「レジーナ、認めなさい。
レジーナは、マナの事が好きなのよ!!」
私は、真剣な表現でレジーナを見つめた。
「うぅ……そうよ……あたしもマナの事が好きよ!
でもマナが他の人と仲良くしているのを見てると胸が締め付けるように痛くなるのよ!
マナにあたしだけを見ていてほしいのよ!!」
レジーナは、自分の隠していた気持ちが爆発して涙を流して私を睨んだ。
「やっとレジーナの本音を言ってくれたわね。
マナもレジーナの本音を聞いていたでしょう」
私は、私の後ろの方で立っているマナの方を向いた。
「えっ!?」
レジーナは、驚いて私が向いた方を向いた。
「マナを閉じ込めたはずよ。
なのに何でマナがここにいるのよ!?」
レジーナは、マナに驚いて後ろに下がった。
「お兄さんに助けてもらったんだよ。
ごめんね、あたし、いっぱいレジーナを傷つけていたんだね……」
マナは、悲しそうにゆっくりとレジーナに近づいていった。
「近……寄らないでよ……!」
レジーナは、ミラクルドラゴンブレイブから黒色のビームが出した。
でもマナの当たる1㎝横を通りぬけていった。
「ごめんね……レジーナ……
沢山辛い思いをさせて……」
マナは、悲しそうにレジーナに向かってゆっくりと歩いていった。
「ッ!?
だから近寄らないでって言ってるでしょう!?」
レジーナは、マナに向かって何回もビームを出した。
でもビームは、全てマナから外れた。
マナは、レジーナの前に来ると前からレジーナを抱きしめた。
「は、離してよ、マナ!?」
レジーナは、自分の気持ちを否定するようにマナを押して離れようとした。
「ごめんね、レジーナの事をいっぱい傷つけて……
でもあたしにとってレジーナは、特別なんだよ……
世界中の誰よりもレジーナの事を愛してるんだよ……
だから信じて、レジーナ……
これ以上、レジーナを傷つけないから……」
レジーナは、マナから逃れようと暴れようとした。
でもマナは、それを逃さないようにレジーナを強く抱きしめた。
「マナが今言った事は、本心なの……?」
レジーナは、マナが言った事が信じられないように戸惑いながらマナに聞き返した。
「あたしの本心だよ。
あたしは、レジーナの事が恋人にしたいくらい好きなんだよ。
この先、いくら時が過ぎてもあたしの気持ちが変わる事は、ないよ」
マナは、レジーナを抱きしめながら愛の言葉を伝えるとレジーナのおでこにキスをした。
「うぅ……マナ……マナ……マナ……」
レジーナは、マナを抱きしめて涙を流して大声で泣いた。
マナは、黙ってレジーナを抱きしめてレジーナの頭を撫でた。
しばらくするとレジーナの涙が止まったところで突然空から声が聞こえてきた。
「レジーナ……何処に居るんだい……
私を一人にしないでおくれ……」
声をした方を向くと空にキングジコチューの姿が映し出されていた。
キングジコチューは、涙を流していた。
「パパ、あたしは、ここだよ。
今すぐ帰るから待っていてね!」
レジーナは、マナから離れると宙に浮きあがった。
「待ってよ、レジーナ!」
マナは、慌ててレジーナが呼び止めるようとした。
「胸が締め付けるみたいに辛いよ……」
レジーナは、宙に浮いたままマナの方を向くと辛そうに両手で胸を押さえてマナを見つめた。
「レジーナ……?」
マナは、レジーナの態度に戸惑いながらレジーナを見上げた。
「あたしもマナを恋人にしたいくらい好きよ!
でもそれと同じくらいパパの事も好きなの!
マナには、沢山の友達が要るじゃない!パパは、あたしだけなの!
あたしがパパのそばから離れたら本当にパパは一人ぼっちになっちゃうのよ!」
レジーナは、今にも泣きそうな表現で辛そうにマナを見つめた。
「レジーナ……」
マナは、レジーナになんて言葉をかけて良いのか解らずに戸惑いながらレジーナを見つめた。
マナは、レジーナを求めるようにレジーナの名前を小さく呟くことしかできなかった。
「レジーナ……何処だい……レジーナ……」
キングジコチューは、涙を流してレジーナの事を呼んだ。
「パパ、待っていてよ!
今パパの所に帰るからね!」
レジーナが空に天高く浮かび上がるとそのままレジーナの姿が消えた。
「レジーナ……」
マナは、切なそうにレジーナが消えた空のところを見つめた。
「大丈夫、マナ?」
私は、マナに近づいて心配そうにマナを見つめた。
「うん、あたしは、大丈夫だよ……
でもあたし全然レジーナの苦しみを理解していなかったみたいね……
あたしは、レジーナの事を愛しているのに情けないよ……」
マナは、レジーナの事を思って辛そうに俯いた。
「マナは、情けなくないわよ。
マナとレジーナは、相思相愛なんでしょう。
確かにレジーナの事を理解して無かった所もあったかもしれない。
でもこれからマナの事を理解していけばいいのよ。
マナとレジーナは、これからなのよ」
私は、マナの肩を触り真剣な表現でマナを見つめた。
「……そうだよね。
これからレジーナを理解する努力をすればいいんだよね。
ありがとう、六花。
元気が出たよ。
レジーナの為に頑張ってみるね」
マナは、私を見つめて私の気持ちが嬉しくてにっこりと微笑んだ。
私は、レジーナの為に頑張ろうとするマナを見ると心が温かくなった。
私は、マナとレジーナの為にできる事を頑張ろうと改めて心に誓った。
〜つづく〜