BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸 ( No.8 )
日時: 2018/05/25 16:59
名前: 苺 (ID: e2TPmAz7)


これは、ドキドキプリキュアの百合の小説です。
この話は、剣崎 真琴の視点で書かれています。

〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第五話☆

最近のマナは、レジーナの事ばかり考えてる。
レジーナは、ジコチューで敵だ。
それなのにレジーナの事を考えているマナの考えが解らない。

「難しい顔をしてどうしたの?
何か考え事をしていたの?」

ダビィが人間の女性の姿に変身していて背広を着ていた。
ダビィが私の態度に違和感を感じて質問をした。

「……何でもないわ、ダビィ」

私は、不機嫌そうにむすっとしながら話した。

「真琴の考えてる事を当ててあげましょうか?
ずばりレジーナとマナの事よね」

ダビィは、私の心を覗き込むようにじっと私を見つめた。

「……ええ、その通りよ。
ダビィに隠し事は出来ないわね……。
最近のマナの考えてる事が解らないわ。
レジーナは、ジコチューで私達の敵なのよ。
それなのにマナがなんであんなにもレジーナの事を気に掛けるか解らないのよ……」

私は、自分の感情を何処にぶつけたら良いのか解らずに少しだけ俯いた。

「くすっ……真琴は、レジーナに嫉妬しているのね……」

ダビィは、私の態度が可笑しそうにクスって笑った。

「全然違うわよ!
何で私がレジーナに嫉妬しないといけないのよ!!」

私は、図星を指されてむかっとして大声で叫んだ。

「まあ、真琴の気持ちも解るわ」

ダビィは、仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。

「だから嫉妬してないって言ってるでしょう!」

私は、嫉妬の事を言われたと思い大声を出して否定した。

「嫉妬の事ではないわよ。
レジーナは、トランプ王国を滅ぼしたジコチューの仲間だものね。
しかもキングジコチューの娘だと言うからなおさらよね」

ダビィは、私の気持ちを理解するように優しく話した。

「そうなのよ。
レジーナは、滅ぼさないといけない敵なのよ。
それなのにマナがレジーナと仲良くするなんて私は、信じられないわよ……」

私は、ジコチューに滅ぼされたトランプ王国を思い出して辛そうに俯いた。

「でも私は、マナの気持ちも解るのよね……
レジーナは、他のジコチューと違う感じがするもの……」

ダビィは、レジーナの事を思い出して自分の口元を押さえて自分の思っている事を伝えた。

「ダビィまでマナと同じ事を言うの?
まさかダビィもレジーナの味方だと言うんでは、ないでしょうね」

私は、不機嫌そうにじと〜とダビィを見つめた。

「あら、私は、いつでも真琴の味方よ」

ダビィは、きょとんとしながら私を見つめた。

「それなら良いのよ。
とにかくレジーナが私達の敵なのは、変わらないわよ」

私は、ダビィの言葉を聞いて満足そうに頷いた。
でも私の考えを変える事がない事を伝えた。

「クスっ、真琴は、本当に頑固よね」

ダビィは、私の言葉を聞いて楽しそうにクスクスと笑った。

「噂すれば影ね。
ありす達が来たみたいよ……」

ダビィは、スタジオの入り口の方を向いた。
私もダビィが振り向いた方を向いた。
ありす達がこちらの方に手を振りこちらの方に近づいてきた。

「真琴、ご苦労様。
これはマナから差し入れのオムライスよ」

六花は、オムライスが入った弁当箱を私に見せた。

「ありがとう、六花。
それで肝心のマナの姿が見えないみたいね。
マナは、どうしたの?」

私は、六花からオムライスの入った弁当箱を受け取った。
私は、マナを探して軽く周りを見渡した。

「それは、その……マナの事なんだけれどもね……
マナに急な用事が出来て来れなくなったのよ」

六花は、何かを誤魔化すように挙動不審になりながら述べた。

「……マナは、レジーナの所ね」

私は、六花の隠している事を確認するかのようにじと〜と六花を見つめた。

「それは、その……」

六花は、マナの所在を言い当てられると気まずさそうに私から視線をそらした。

「私は、最近マナの考えてる事が解らないわ。
マナは、何であんなにレジーナの事を気にするのよ……」

私は、マナがレジーナに構っているのが許せなくて悔しそうに俯いた。

「それは、多分レジーナがマナの運命の相手かもしれないからと思うよ」

六花は、マナの事を思い浮かべて優しく微笑んだ。

「運命の相手ってそれは、正気なの?
レジーナは、ジコチューで敵なのよ」

私は、絶句したように驚いて六花を見つめた。

「そうですわね……
確かにレジーナさんは、ジコチューで敵かもしれませんわ。
でもマナちゃんは、その事を気にしていないみたいですわ。
それに何よりもマナちゃんは、レジーナさんに恋してるもの……
だからマナちゃんの事を応援したいと思いますわ。
でも肝心なマナちゃんは、自分の気持ちに気づいてはいないみたいですわ……」

ありすは、レジーナとマナの事を思い浮かべ優しそうにやんわりと微笑んだ。

「レジーナに恋だなんてますますマナの事が解らなくなったわ……」

私は、ありすのマナがレジーナに恋してる言葉を聞いて信じられなさそうに戸惑いながらありすを見つめた。

「真琴は、マナの事が嫌い?」

六花は、私にマナの事をどう思っているのか優しく質問をした。

「誰もマナの事が嫌いとは、言ってないわよ!」

私は、マナを嫌いになれるわけがないと思い声をあげてマナに対する気持ちを伝えた。

「それならばマナの作ったオムライスを食べてくれるわよね。
このオムライスには、マナの気持ちが詰まってるのよ……」

六花は、真剣な表情で私を見つめてオムライスを食べてほしい事を伝えた。

「……解ったわ。
マナの作ったオムライスを食べるわ……」

私は、大きな弁当箱を開けるとオムライスが入っていた。
オムライスの上にケチャップでまこぴー、大好きって書かれていた。

「マナらしいわね……
解ったわ……
マナの事を信じてみるわね……」

私は、このオムライスからマナが私の思う気持ちが伝わってきた。
マナの事を思い出して優しく微笑んだ。
私は、スプーンでオムライスをすくうと口に入れた。

「オムライスが美味しいわ……」

私は、オムライスを食べてしみじみと呟いた。

「美味しくて当然よ。
マナは、料理を作る腕前がプロ級なんだからね」

六花は、自分の腰に両手を当てて自分の事のようにマナの料理の腕前を自慢した。

「でもレジーナの事は、やっぱり信じられないわ……」

私は、スプーンを弁当箱の上に置いて六花を見つめた。

「今は、それでいいよ。
でもいずれ真琴もレジーナの事を理解する時が来るはずよ」

六花は、私の言葉を否定するのではなくて私の気持ちを認めて優しく話した。

「でも何故なの……?」

私は、六花の気持ちが解らなくて六花に質問をした。

「えっ、何がなの?」

六花は、私の言いたい事が解らずにきょとんと首を傾げた。

「マナが本当にレジーナの事が好きだとするわね。
それならば六花にとってレジーナは、邪魔のはずよ。
だって六花は、マナの事が好きなんでしょう……」

私は、真剣な表情で六花の目と私の目で見つめ合って述べた。

「確かにマナの事は、好きよ。
好きだからこそマナには、幸せになってほしいのよ。
真琴もマナの事が好きよね?」

六花は、マナの事を思い浮かべて優しく微笑み私を生暖かく見つめた。

「えっ、私がマナの事が好き!?
な、何をいきなり言うのよ、六花!!」

私は、図星を言い当てられて慌てて顔をトマトのように真っ赤にして六花を見つめた。

「私もマナの事が好きなのよ。
だからマナの事が好きな人は、なんとなく解るのよ」

六花は、私の心の中を覗き込むようにじっと私を見つめた。

「うぅ……」

私は、六花に図星を言い当てられてじっと見つめられると言い返せなくなり顔を赤らめて俯いた。

「だから真琴がレジーナに嫉妬した気持ちも解るのよね。
私もレジーナに嫉妬したもの……」

六花は、困ったように苦笑いを浮かべた。

「六花でも嫉妬するのね」

私は、驚いたように六花を見つめた。

「私は、清純君子でないのよ。
だから嫉妬くらいするわよ」

六花は、困ったように自分のほっぺたを人差し指でかいた。

「だったら何故なの?」

私は、六花の考えが解らなくて戸惑いながら六花を見つめた。

「私は、マナにとって自慢の親友でいたいのよ。
それが大きな理由かな?」

六花は、照れ笑いを浮かべながら述べた。
でも六花の目には、これだけは譲らないって言う心の強い意志を感じた。

「六花には、叶わないわね……
私は、六花みたいになれないわ。
でも私もマナの自慢の親友でいたいと思うわ……」

私は、マナの事を思い出して私もマナの自慢な友達でいたいと心の底から思った。

「真琴だったらマナの自慢の親友になれるはずよ……」

六花は、私の事を理解しているように優しく微笑んだ。

「そうだと良いと心の底から思うわ……」

私は、しみじみと呟いた。
私は、スプーンでオムライスをすくうとオムライスを食べた。

「本当にマナのオムライスって美味しいわね……
六花もマナのオムライスを味見してみない?」

私は、スプーンでオムライスをすくうと六花の方に向けた。

「ありがとう、ならば少し食べさせてもらうね」

六花は、私がスプーンですくって向けたオムライスを食べた。

「う〜〜〜ん、やっぱりマナのオムライスは美味しい」

六花は、オムライスを食べて幸せそうに微笑んだ。

「ありすもマナのオムライスを食べてみない?」

私は、オムライスをスプーンですくうとありすの方にオムライスを向けた。

「ありがとうございます、真琴さん。
では、マナちゃんのオムライスをいただきますわ」

ありすは、私がスプーンですくって向けたオムライスを食べた。

「うふふ、マナちゃんのオムライスは、美味しいですわ。
美味し過ぎてほっぺたが落ちてしまいそうだわ」

ありすは、マナのオムライスがあんまりにも美味しくて幸せそうにやんわりと微笑んだ。

「せっかくだからマナのオムライスを三人で分けて食べましょう」

私は、一人でマナのオムライスを全て食べるのが勿体ないと思い三人食べる事を提案した。

「私達も食べて良いの?
このオムライスは、マナが真琴の為に作った物なのよ」

六花は、マナのオムライスを食べたいと思った。
でもその反面自分も食べて良いのか解らなくてオムライスを食べて良いのか質問をした。

「もちろん食べても構わないわよ。
三人で分けて食べた方が美味しいもの。
それに皆で食べた方がマナも喜ぶはずよ」

私は、マナならばオムライスを独り占めするよりも皆で食べた方が喜ぶと考えた。

「それならば真琴のお言葉に甘えるね」

六花は、私の言葉を聞いて六花もマナならばそう言うと思った。

「ありがとうございますわ、真琴さん。
確かに真琴さんと六花ちゃんと三人で食べた方が美味しいですものね」

ありすもマナや六花や私のことを考えて皆で食べた方が良いと思った。
それからマナのオムライスを私達三人で分けて食べた。
レジーナの事を信じる事は、まだできない。
マナの最高の親友でいられるように色々と努力をしようと思った。

〜つづく〜