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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 黒バスッス。BL,NL. ( No.3 )
- 日時: 2015/01/07 01:54
- 名前: 石塚 悠斗 (ID: sE.KM5jw)
月高
伊月side
どんなに願ったってもう叶わない話。
あの時にはもう手遅れだったんだから。
事の始まりは誠凛と秀徳で
練習試合を行って居た時だった。
その日は緑間が欠席しており、
高尾が其をカバーする形に為って居た。
その時だった。
高尾が倒れた。
大丈夫か、と言う声が場内を駆け巡り、
辺りは騒然と為って居た。
高尾は近くに在る救急病院に運ばれた。
医者が言うには持って一週間だそうだ。
何の病気だかは言わないと。
話せる状態では無いらしい。
今は集中治療室に入ってる。
もうちょっと速く気付いていれば
助かった筈何だがどうして。
あっという間に時は過ぎて行く。
一週間とは本当に短い。
高尾は手遅れで亡くなったそうだ。
俺は誠凛代表として葬式に参加した。
人は悲しすぎると涙さえ出なく為って行くんだ
改めて実感した。
あれから二年後の命日の事だ。
俺は高尾の墓の前に花を添えて拝んでた。
その時の事だ。
高尾の声が聴こえた。
それも“誠凛の伊月サンッスよね!”って。
俺は後ろを向いた。
高尾が笑顔で立っていた。
“高尾っ!”
高尾の名前を呼んで俺は高尾を抱き締めた。
“お別れって嫌だけど、伊月サン有難うッス”
高尾が消えた。
それ以来高尾を見た事は無い。
終わり
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