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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 超絶純情物語(初投稿です! ( No.6 )
- 日時: 2015/01/26 00:27
- 名前: 音宮 (ID: Jc47MYOM)
【俺は男だったはず】
ん。
朝日がまぶい。
シャーっとカーテンが開く音がした。
思わずまぶたを開く。
「まぶ……っ」
くいっと辺りを見回す。
そーか、俺の部屋……あれ……俺の部屋じゃねぇ。
「……?ここ、どこだ」
とりあえず布団から起き上がる。
「な、なんだ!?この格好……!?」
目の前にあった全身写る鏡に俺の姿がある。そこに写る俺は、ダボダボのシャツ一枚というなんとも恥ずかしい格好。
「やっと起きた」
ドアに寄りかかってこっちを見てくる俺の親友。
「穏彦、何故、お前がここに!?
ふ、不法侵入だぞ。覗きに来たのか、変態め!」
うずくまってくいっと目に力を入れて見る。
「馬鹿。お前、ここをどこだと思ってる。俺の家だ、どアホ」
ペシッと頭を軽く叩かれる。
「どアホって俺は仮にも坊っちゃんなんだぞ!しかももう専門知識もいろいろ取得してんだ!」
叩かれた頭を両手で抑えながらシャーと威嚇。
「それはご苦労様だな。でもここまで運んで体まで洗ってやった人に向かってその言い方はないと思うが」
布団を整えながら黒い瞳でちらっと見てくる。
クソ。ちくしょう。
そんなありがてーことされてたら文句も言えねーじゃんか。
「……あんがとよ」
ぼそっと言う。悔しいがあれから寝てしまってここまで世話になったんだ。
だからお礼を言う。
本当は言いたくないけどなっ!
これはしょーがなくいってやってんだ。しかも感謝の気持ち入りだ。
ありがたく思え!
親友はにっと笑った。
俺はやっぱこいつにしか心を開けなくて本性を表せなくて。
やっぱりこいつが唯一の親友だということを自覚させられた一瞬でもあった。
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