BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 悲恋BL ※リクエスト待ってます! ( No.13 )
- 日時: 2015/02/02 14:24
- 名前: 四季 (ID: Ewm7Ee/a)
春
おはよう、春
ありがとうございます
・チャリア宮
「高尾、緑間。」
昼休み、購買にノートと真ちゃんの今日のラッキーアイテム、修正ペンを買いに行こうと教室を出た時
珍しく木村先輩に呼び止められた。
「木村先輩、こんにちはなのだよ」
「チッス!木村先輩。どうしたンスか?」
冗談めかして俺が笑うと、木村先輩は顔面蒼白で
ただ一言
「宮地が、倒れた」
と言った
「宮地先輩!!!」
俺が心配のあまり宮地先輩の病室のドアを思いっ切り叩くと、中からうっせー!と返って来た
なんか涙出そ
「宮地先輩、どうしたのだよ?」
「…んん、まぁ、栄養失調ってとこだな」
「栄養失調って普通、入院するんですか?」
「まあ、する時もあるらしいぞ。
あと二日もあれば復帰出来っだろ」
つまらねぇなぁとバスケットボールを弄る宮地先輩を見てほっと息を吐く
いつもの宮地先輩だ、少し怒号がないけれど
いつもの。
「んじゃ、また明日来るッス!」
「……おぅ」
宮地先輩は二日経っても、三日経っても、一週間経っても戻って来なかった。
宮地先輩の入院から早くもニヶ月。
「宮地先輩、また来ましたーっ!!」
「またか。飽きねえなぁ」
俺と真ちゃんが病室に顔を出すと、宮地先輩は困ったような顔をするが、口元は優しく笑ってて
「…でさー。」
「すいません、そろそろ面会終了時刻です」
病室にポニーテールの看護士さんが顔を出す。
すいませーん、と俺と真ちゃんは病室を出ようと立ち上がった。
すると、
「…宮地先輩?」
「あッ、すまん!」
俺の腕を弱々しく掴み、俺が問うと恥ずかしそうに手を引っ込めた。
宮地先輩が俯いたので、俺は精一杯の笑顔で宮地先輩の手を握り
「明日も来ます!!また面白い話、一杯持ってきます から!」
「明日も、宮地先輩のラッキーアイテム持ってきま す」
すると、宮地先輩は優しい笑顔でうん、と言った。
「…宮地が、昨日」
告げられた言葉は俺達の頭ン中を冷たく包んで、
割って
宮地先輩は白血病だったらしい
自分の命より俺達との最後のウィンターカップを選んで
宮地先輩の死に顔はまるで眠っているみたいで
「宮地先輩」
いつもの怒号は返って来ない
「宮地先輩」
吐息は聞こえない
「宮地先輩」
こんなにそばにいるのに
もう近くに宮地先輩はいなくなってしまった
終わり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勝手に妄想すいません
チャリア宮じゃなくてチャリア(高)+宮地先輩
みたいになってしまった