BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 悲恋BL ※リクエスト待ってます! ( No.39 )
- 日時: 2015/02/02 21:39
- 名前: 四季 (ID: Ewm7Ee/a)
・黒研 ※同棲設定
「研磨、何時に帰るんだ?」
「え…ええと、八時位」
「そうか」
昔の腹黒そうな雰囲気は何処へやら、クロは幸せそうに微笑みを浮かべて俺を見送ってくれた。
春高から早二年、俺はある大学の一年生でクロは同じ大学の先輩だ。
俺とクロは大学でバレーのサークルに入っているが
今日は一年の仲間だけで飲み会
因みにサークルの仲間は皆良い奴で、俺は居て心地よい。
俺は少し浮かれ気味で歩いた。
「〜でさぁ!今度そのゲーム貸すよ」
「…ありがと」
にこにこと爽やかに笑うサークル仲間に礼を言うと
あ、と手をたたいた。
「お前、時間大丈夫?今、八時半だけど」
「……あ……ううん、大丈夫…」
俺は判断ミスをした。
後で後悔する事になる判断ミスを
「じゃーな!!また飲もうぜ」
「……うん、楽し…かった」
そうだ、と時計を見ると十時を過ぎていた。
まあ母さんはもう待ってな──
(八時位には帰る)
──あ
嫌な予感がするが、震える手で携帯を開く。
携帯はシャットダウンしていた
「…やば」
走りだそうとした時
「研磨」
「…クロ!」
鬼の形相で待っているであろうと思っていたクロは行く前と同じ、優しそうな笑顔で
少し困ったような顔で立っていた。
「ごめん……」
「ああ、しょーがねぇよ」
謝ると、案外にも軽く許してくれた。
安心して、顔をあげる
その時
「…ッう、臭…」
酷い匂いが鼻を刺す。
昔、自転車で何度も転んで擦り切った所を舐めた時の味がぶわっと口内に広がった。
「だって、研磨遅れたのコイツのせいだろ?」
そんな俺を気にも留めず、クロは笑って何かを突き出した。
生臭さが一層に広がる。
「……ッうぇ、何こ……れ…」
突き出された物体を見る。
それは
「…うあ’’ぁあぁあ!!!」
変わり果てた姿の、俺に今度ゲームを貸す約束をしたサークル仲間だった。
「次は研磨でも良いんだからな?」
にこりと笑うクロは
もうクロじゃない
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春、こんなんでごめんなさい