君月×三葉夕日に似合う貴方を見て俺は貴方を独占したいと想った。自分の逆らいがたい欲望。離したくない、と想って居たらいつの間にか抱き締めて居た。離して下さい。と貴方は言う。離したくない。と俺は言う。知ってるんだ、貴方は__が好きな事。認めたくない事実と認めなければ逝けない事実。不意に貴方は俺の腕からすり抜けた。俺は貴方を追い掛けようと想った。脚が動かなかった。只茫然と立ち尽くしていた。俺の耳には波の砕け散る音が確り聴こえた。