BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 落ち着きの在る小説と雑談スレ【NL BL】 ( No.24 )
日時: 2015/02/12 00:56
名前: 海夏 (ID: 07aYTU12)

世界が崩壊しなければ
    あの時の状態で居られたのに。

【真昼×グレン】第1話


グレンside

“なぁ真昼。”

“嗚呼グレン、ちょうど良かった。”
 今、逢いたかったとこなの!  

此は全て夢。
真昼と言う鬼が夢に出てるだけの。

“どうしたの?何か在った??”

“仲間が亡くなった。”

“へ?仲間が亡くなったって別に…”

やっぱり鬼。
何を期待して居るのだろうか、俺は。

“…グレン、朝みたい。”

俺は真昼と言う鬼から朝と告げられ起きた。
今は朝の7時。
窓から見る世界は至って平凡に見える。
あの壁さえ無ければ。

俺は眠く覚束無い足取りで研究室に向かった。


“待ってろよ。必ず______。”



第2話に続く。



Re: 落ち着きの在る小説と雑談スレ【NL BL】 ( No.25 )
日時: 2015/02/12 23:50
名前: 海夏 (ID: 07aYTU12)

第2話


この静か過ぎる研究室にシノアが入ってきた。
俺は無視して研究を続行して居る。

“中佐、あの暴走は“帰れ。”なっ…”

俺はシノアの声を遮るかの様に言った。
まぁ当然だが帰る事は無い。

かの様に想えた。

“そうですか、其ではまた。”

シノアは素直に帰って行った。
明日は嵐が来るかもな、と冗談を頭で考えた。
研究資料を読みながら戻す方法を考えた。

“…俺が絶対に。”


第3話に続く。

Re: 落ち着きの在る小説と雑談スレ【NL BL】 ( No.26 )
日時: 2015/02/14 00:35
名前: 海夏 (ID: 07aYTU12)

第3話

…今は昼頃。
俺はお偉いさんが居る第一執務室に呼ばれて
仕方無いと想いながら行った。

誰が居るか位は分かって居るから。
うわ。予想大正解で最悪な気分だ。

“何時も考えてた事が     ”
     現実では有り得ない。

その位は分かって居るつもり。

“…なら何故そんな事をするか?”

可能性に掛けて居るんだ。

“可能性は0%、信じるも何も無いんだよ?”

…そんな事は…。

“…出来ると想ってた?”

想って居るから遣って居るんだ。

“…大体、鬼を人間に戻すなんて     ”
   不可能な事位は分かって居るんだろ?



俺は何も言わずに第一執務室を後にした。
無理位は分かって居るんだ。
今更言われたって知らないんだからな。

第4話へ続く。

Re: 落ち着きの在る小説と雑談スレ【NL BL】 ( No.27 )
日時: 2015/02/15 02:57
名前: 海夏 (ID: yOB.1d3z)

第4話


遂にこの時が来た。
そう、俺は懐かしい手を惹いた。

鬼では無く真昼の手を。

吸血鬼がまだ居るけれど
あの壁は在るけれど、
変わって居ないこの手を惹いた。

出来るだけ真昼の傍で笑って居たい。
何時までも真昼に笑って居て欲しい。

幼い頃に願った約束。
其が叶った嬉しさ。
大事にして居たい隣。

俺は此から始まる事が大変だったとしても、
傍でずっと…全力で守っていよう。


完結