BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 俺のオリジナルキャラクターで腐った小説書きます! ( No.162 )
日時: 2015/02/08 16:34
名前: 柚葉 (ID: reuRavFh)

クロが倒れた。
おかしいと思ってたんだ。ずっとフラフラしてて。
なぜ僕は声をかけなかったんだろう。
どうして、こんなことになったんだろう。
前だってそれでクロは……
やめよう。考えたくない。
「クロッ!!クロは!?」
「………あ、シロ!来てくれたんだね!」
良かった。
「クロ……ッ…」
クロを抱き締める。
「…ねぇ、シロ」
「…?どうかしましたか?」
嫌な予感がする。
戻れなくなってしまいそうな、嫌な予感。
「………どうして、殺したの?」
殺し…?僕が…?誰、を?
「あの時、あの後、シロはたくさん泣いたよね」
嫌だ。聞きたくない。聞きたくない…!
「シロは………ぁ……ふふ……ま…た……殺しちゃう…の?」
「うるさい…!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!」
思い出したくなかったよ。そしたらまた、新しいクロを創らなきゃいけなくなるじゃないか。
「……また…会おう…ね」
そう言って、彼のクローンは静かに息をひきとった。僕のせいで。
でも、悲しむことはない。新しいのを創ればいいんだから。
…………それなのに、どうしてこんなに虚しいんだろう。悲しくて、寂しいんだろう。
最初のクロは、どんな顔で、どんな声で、どう笑って、僕を暖めてくれたんだっけ。
……クロは、僕と約束したよね。
『ずっと一緒にいよう』って、『離れない』って。
約束を破ったのはクロなんだよ。
先に行っちゃうクロなんか、どうしても嫌いになれないクロなんか…。
好きだよ。
ずっと、ずっと好きだよ。
だからまた、新しい君を早く迎えよう。要らない記憶は消さなきゃね。







とある病院に、ずっと昏睡状態の患者がいる。
一人はもう目が覚め、もう一人は起きない。
今日もまた、私は君の名前を呼ぶ。
「ねぇ、起きてよ………シロ…」