BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: デュラララ!! シズイザ小説!?【BL】 ( No.105 )
- 日時: 2016/01/16 10:06
- 名前: 夢埜 ◆okR9D5EASs (ID: hVBIzJAn)
突然ですが、参照1000越えに気づいたのでなんか書こうと思います!
題してっ!
「デュラララ!! 1000突破 de デュララライティング by 夢埜」
ですっ!
ウザいとか思っても気にしない気にしな〜い
最低で最悪な、とは関係ないですよ
どっちかというとベタ甘のシズイザのほうです
それではどうぞっ!
静雄と臨也は朝早くから二人っきりで出かけていた。この二人の関係は昔こそ悪かったものの、現在ではごくごく一部の人間のあいだで、池袋一とも言われるほど仲の良い恋人同士である。つまりこれは、俗に言うところのデートというものだった。
しかしそれも終盤にかかった頃、事件は起こってしまう。
トスッ
妙に軽い音とともに、臨也の身体が静雄に倒れ掛かってきた。単に甘えているだけとも取れる行動だったが、静雄は嫌な予感を感じて臨也の顔を覗き込む。その顔にはうっすらと赤みが差し、少し開いた唇からこぼれる息はひどく熱かった。
「おい、臨也!?」
さすがに様子がおかしいと軽く揺さぶると、臨也はやっと静雄に目を向けた。だがせっかく静雄を視界に入れても、またすぐにそれをはずしてしまう。ふらりとバランスを崩した細い体躯を受け止めた静雄が、一旦家に戻るぞ、と抱き上げようとする。だが臨也はその腕から逃げ出して、更に赤みが増した顔をそらしながら、ぎこちなく歩き出した。
「大丈夫。ちゃんと歩けるし。ホントに、大丈夫だから」
静雄はそんな臨也の腕をつかむと、強制的に自分のほうを向かせる。サングラスの奥の静雄の瞳が、臨也を捕らえた。
「全然大丈夫じゃねえだろうが。つらいんだったら隠すな、ノミ虫が」
——やばい、またノミ虫って言っちまった……
「……痛いよ、シズちゃん」
臨也はがっちりと固定されている顔の代わりに必死に視線をそらしながら静雄に訴える。その言葉の意味を理解したとたん、静雄ははっと手を離した。
「わ、わりぃ……まだ力加減とか、良くわかんねぇから……」
「……別に、いいけど」
そのままなんとなくぎこちない時間が流れる。しばらくしてから、臨也が不意に口を開いた。
「……シ……んが、……いから」
「あ?」
よく聞き取れず聞き返すと、臨也は半ば怒鳴るようにして言う。
「だからっ、シズちゃんが、かっこいいからっ! すごいドキドキして、ものすごく混乱して! だってこんなに近くにいるの初めてだしさ! シズちゃんの顔もまともに見れないし! なのにシズちゃんは普通だし、ドキドキしてるのなんか俺だけって感じが…………っ違う! 今の無し!」
臨也は急にぼっと顔を赤くして叫んだ。
「そんなことねぇ。俺も、なんつーか……ドキドキ、してた。だから、その」
「え!? あれって池袋最強コンビじゃん!」
「それゆーなら24時間戦争コンビじゃなーい?」
「うそー、あ、ほんとにいるー」 「あれって本物ー?」
「やばいよ、あれマジだったんだ」 「付き合いだしたってやつ?」
「いまなんか叫んでたよねー!」 「ラブラブじゃーん」
「ちょっと友達に教えとく」 「ちょー真っ赤なんですけどー」
「あ、メールかえって来た」 「なになに〜?」
「さっさとくっつけや! って思ってた、だって」
「あたしもそれ思ってた!」 「お似合いだもんねー!」
「しししシズちゃんっ! はやくいこ!」
「お、おう!」
この出来事は一部の人間のあいだで大ニュースとなり、二人の関係は一気に有名になる。しかしそれを本人たちが知ることはないのだった。
……いかがでしたでしょうか。
付き合い始めたばっかりの二人の初デートは、こんな感じでした。
それでは