BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: デュラララ!! BL小説!?【なんでもアリ!】 ( No.106 )
日時: 2016/01/16 10:10
名前: 夢埜 ◆okR9D5EASs (ID: hVBIzJAn)

最低で最悪な 三日目 Ⅱ

 急な状況の変化に戸惑いながらも、ひとまず用意されていた猫用の食事を食べ始める。
 しかしまあ、自分自身、びっくりしているのは確かだ。昨日の様子からして、てっきりずっとここにいるものだと思っていた。情報屋とか言うふざけたものではあるが仕事もあるわけだし、暇ではないのだろうが。それでもあいつのことだから、今の俺をからかって楽しむくらいのことはしそうだ。……いや、もしかしたらそう思わせておいて拍子抜けさせるつもりだったのかもしれない。臨也の性格を考えれば、おかしいことではない。むしろ大いにありえる。


——ここにいてほしかった、だの

——自分を選んでほしかった、だの

——冗談じゃない。

——俺は、あいつが大嫌いだ。

Re: デュラララ!! BL小説!?【亀だけどリク募集】 ( No.107 )
日時: 2015/12/08 18:10
名前: 夢埜 ◆okR9D5EASs (ID: hVBIzJAn)

最低で最悪な 三日目 Ⅲ

 いつの間にか眠ってしまっていたようで、窓から差し込む光は急角度になっている。時計を見れば、午前11時17分。昼には少しばかり早いものだから、今回の嫌がらせについて考えることにした。他のことをするにも時間が半端で、そのうえ今の俺は猫になっているわけだから、できること自体が少ないのだ。
 臨也の家に猫はいない。だというのに、なぜ猫の餌が用意してあったのか。俺がこの部屋を訪れるまで、あいつが建物を出た気配はなかった。前日に買ってきたのか、だとしたら、なぜあいつは俺がこうなることを知っていたのか。
 考えて見れば、おかしなところはたくさんある。いつものことではあるが、あいつはどこか怪しいのだ。
 ここ数日——俺がこんな風になってしまってから、何度か感じた違和感。絶対にそうだといえるほどの自信はないが、おそらくあっているだろうというところまではたどりつけていると思う。
 ただ——、ひとつだけ、分からないことがある。それが知りたいのだ。だから、だからたどり着いた答えが普段ならば怒り狂うものだったとしても、最後の日までは何もしない。
 そう心に決めて、俺はゆっくりと身を起こした。