BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: デュラララ!! シズイザ小説!?【BL】 ( No.11 )
日時: 2015/03/11 16:57
名前: 夢埜 ◆okR9D5EASs (ID: 4nNMzbDf)

「今日はこれで終わりだな。お前ら、社長には俺が報告しとくから、もう上がっていいぞ」
 平和島静雄の上司、田中トムは、そう言って手を軽く打った。薄暗くなり始めたクリスマスの池袋、冷え切った外の風は、容赦なく3人の身体を冷やしている。
「この程度、心配は皆無です。早期に帰宅する理由は存在しません。同行の許可を要求します」
 もう一人、静雄の後輩であるヴァローナは、それを断る。彼女としては、倒すべき対象の情報を少しでも多く知るためだったが、端から見ている者にはそうは見えない。現に彼女の上司でもあるトムがそうだった。
「いや、お前の気持ちも分かるんだが・・・・・・おい静雄、大丈夫か?」
「あ・・・・・・ええ、まあ」
 ぼんやりとしている静雄を心配して声をかけたトムに、曖昧な返事を返す静雄。
「時期が時期だし、風邪じゃなけりゃいいんだが」
 まいった、とでも言うように頭をかき、今度はヴァローナに向かって言う。
「静雄も本調子じゃないみてえだし、早いこと帰ったほうがいいんじゃねえか?」
「・・・・・・了解です。静雄先輩の容態の悪化を防止、納得を完了しました」
 ヴァローナはしぶしぶといった様子で引き下がった。
「じゃ、俺は一度事務所に寄ってくから、気をつけて帰れよ」