BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: デュラララ!! シズイザ小説!?【BL】 ( No.14 )
日時: 2015/11/14 17:55
名前: 夢埜 ◆okR9D5EASs (ID: hVBIzJAn)

「俺が来てることに気づかないなんて、何かあったのかな、」

「シズちゃん」


 上司と後輩と別れてから1時間が過ぎ、静雄はきれいにラッピングされた何かの箱を抱えていた。その腕を切り裂いたのは、臨也の手の中で鈍く光るナイフだった。
「いざ、」
「ロシア人の後輩のことでも考えてたのかい? それとも、まさかとは思うけど、告白でもされたのかな」
 臨也はナイフを手の中で弄ぶ。ナイフの刃の銀が、周囲の光を反射して鈍い光を放つ。
「シズちゃんみたいな化物を好きになるなんて、物好きな人間もいたもんだね」
 口元は静雄を嘲笑していたが、その目には真剣さが感じられる。
「でも俺は、その子のことも愛してあげられるよ。俺は全ての人間を、平等に愛してるんだからね」
 そして臨也の目に、はっきりと憎悪の色が浮かんだ。
「シズちゃん以外は、だけど」
 彼は再び静雄の前に身を踊らせる。しかしその身体は静雄を傷つける前に、静雄本人によって受け止められた。静雄は臨也の手からナイフを奪い取り、ポケットに仕舞わせる。臨也を受け止めたことで、静雄が臨也を抱きしめる形になっていたのだが——それをどうにかするだけの余裕は、彼にはなかった。
「離せよ、化物」
 身動きが取れない臨也は、突き放すように強い口調でそう言って相手を睨み付ける。
「・・・・・・なんか勘違いしてねえか」
 静雄は臨也を逃がすまいと腕に力をこめ、今までの行動を語りだした。