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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: デュラララ!! シズイザ小説!?【BL】 ( No.79 )
- 日時: 2015/03/12 22:25
- 名前: 夢埜 ◆okR9D5EASs (ID: JNqhe2AA)
それは、あのクソうぜぇノミ虫がいない、平和な日のことだった。それからの五日間、平和で静かな日々を送るはずだった俺は、最悪で最低な日々を送ることになった。
コンコン 「すみませーん、宅配便でーす」
仕事が早く終わり、特にすることもなく微睡んでいた俺は、ドアを叩く音とその人の声で目を覚ました。
ドアを開けると、愛想良く笑っている配達員がいた。
「あ、平和島静雄さんですか? お届け物です。こちらに印鑑かサインをお願いします」
その配達員は手に持っていた箱を差し出して、サインを求めた。何かを頼んだ覚えもなく、差出人の名前もなかったが、深く考えずにサインした。宅配便だというのなら宅配便なのだろう。
「・・・・・・はい、ありがとうございます」
配達員は箱を手渡すと、忙しいのだろうか足早に去っていった。
ドアを閉め、渡された荷物を確認する。それほど大きな箱でもなく、むしろ小さいと感じるほどの大きさだった。箱を開けるとやはりそうたくさんは入っていなかった。その中に、なぜかプリンが一つ入っていた。
「お早めにお召し上がりください・・・・・・?」
注意書きにはそう書かれており、ご丁寧にプリンの絵まで添えてあった。なんだかその文字に見覚えがあるような気がしたが、まあ知り合いの誰かだろう。俺がプリンが好きだと知っていて、その上送ってくるような人はかなり限られる。
「・・・・・・そうだな、晩飯の後にでも食うか」
その日は、ノミ虫にもあわず、プリンも美味しくいただいて、ぐっすりと眠って、とても平和な日だったと、そう思っていた。
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