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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: デュラララ!! シズイザ小説!?【BL】 ( No.85 )
- 日時: 2015/03/13 18:40
- 名前: 夢埜 ◆okR9D5EASs (ID: WSl7zu6B)
最低で最悪な 一日目 Ⅰ
「よっしゃ、今日も頑張って仕事するべ」
事務所で俺が来るのを待っていたトムさんは、大きくのびをして言った。もちろんヴァローナももう来ている。
「そうっすね」
「肯定です」
俺たちの仕事は借金の取り立て。中学時代の先輩のトムさんに誘われて始めた仕事だ。クビになってばかりだったことを考えると、長く続いている方だと思う。だがその反面、トムさんや社長には迷惑をかけてばかりだ。トムさんは、俺がキレそうになったときに抑えてくれるし、社長には俺が壊した標識だとか自販機だとかの弁償を肩代わりしてもらっている。ヴァローナにも、迷惑をかけているはずだ。でも、俺はこの職場を、一緒に仕事をしてくれる二人を、結構気に入っている。
「なあ、静雄」
「にゃんですか」
トムさんに話しかけられ、それに答えた俺は、自分の言葉に驚いた。
「・・・・・・すみません、噛んだみたいです」
「お、おお、そうか」
さすがはトムさんというべきか、特にふれることなく会話を続ける。
『にゃ』
どうしてそんなことを言ったのだろうか。もしかして、本当に噛んだのか。
そう思った俺は、一つ試してみることにした。
「・・・・・・にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ」
斜め七十七度の並びで泣く泣くいななくナナハン七台難なく並べて長眺め。ダメだ、言えない。確かこれは、アニメだか小説だかにあったセリフだ。内容はロクに覚えていないが、これだけはなんとなく覚えていた。
「なんか言ったか?」
「いえ……」
俺はただ力なく応えることしかできなかった。
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