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最低で最悪な　一日目　Ⅱ

「あれ？　シズちゃんじゃん」
　午後1時前。昼飯を食いにロッテリアに来ていた俺は、世界で一番聞きたくない声を聞いて、声の聞こえた方向を振り返った。
　そこには予想した通り、にやにやと嫌な笑みを浮かべる臨也がいた。
「池袋には二度と来るにゃって、いっつも言ってるよにゃあ、」
　そこまで言って、はっとして吸い込んだ息をはいた。まただ。よりによってーーこいつに聞かれるなんて。
「あっは、シズちゃんなにそれ、罰ゲーム？　あれ、でもシズちゃんに罰ゲームなんて考える奴いるのかな」
「うるせえ、黙れクソノミ虫」
　臨也の口調にイラついて、近くにあった看板を持ち上げようとする。
「だめだよシズちゃん、こんなところでそんなもの投げようとしちゃ。どうせならこっちおいでよ」
「あ゛？」
　臨也はそう言って走って行く。苛立ちが収まらず、俺はその後を追った。