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朝、宮と俺は一緒に登校している。
「昨日のお前の焦り方www」
「うるさい。」
「んだよ、可愛くねぇな…」
あの反応は可愛かったんだけどな。
滅茶苦茶焦ってんの。
自分から告白してきておいてなんなんだよって感じだよなー。
と、校門の前に彼女が立っていた。
「おはよう夕闇!!」
「ん、おはよ＊＊。
今日学校来んの早くね？」
「えへへ、ちょっとね…
これ渡そうかなって…」
差し出してきたのは可愛らしいラッピングに包まれた袋。
「なんこれ？」
受けとりながら訊くと、
「チョコだよ!! 今日バレンタインでしょ？」
上目してきやがって… これぞ可愛いだな。
「ありがとうな＾＾」
頭を撫でると照れくさそうに笑った。
おおお可愛いな。←
「診ろよ宮…」
あ、これは何かヤバい。


↑うけぽよ(*^¬^*)

「おー…、可愛いな！やっぱ
　俺もそんな彼女ほしーわ」

ヤバい辛いわ。わざとやってんのか？
ぎこちない笑いをしながら、俺は夕闇の肩を叩く。

うわあ何か泣きそ。
面倒くさいと思われたくないから、俺は夕闇と彼女に手を振り、先に教室に行こうと足を早めた。






夕闇
すまん、短い

「ちょ…わりぃ、また後でな!!」
彼女に別れを告げて宮を追いかけた。
「なー、宮… 悪かったって…」
謝ってみるが当然返事がなく、歩き続けている。
……そうだ。
宮の耳元に口を近づけた。
「今日の放課後、俺んち来いよ。」
そう言い残して早々と教室に向かった。


わああああ難しいのだよ((((；゜Д゜)))

「今日の放課後、俺んち来いよ。」
「…っわ、」

突然耳元で囁かれた言葉に背筋がゾクッとした。
心臓に悪い…ってこんなことに黙されない。
俺は硬く目を閉じて、教室へと入った。


「…夕闇いますか？」
雑にインターフォンを押して、目的者を訪ねる。

早いな…
ドアを勢いよく開くと見事に宮の鼻に激突し、鼻血が流血した。
「ぎゃああああわりぃ!!!!!」
直ぐに家にあげて治療をした。

「だ、大丈夫…じゃないよな…あはは…」

「殺す」
痛い、痛い痛い…涙をぐっとこらえ、夕闇からティッシュを貰う。
鼻血を出したのはいつぶりだろうか。
など陽気に捉え、ふつふつと沸く怒りの感情をこらえた

よし、ここは嘘泣きだ!!
「うわああああああん!!
わざとじゃなかったんだよおおおうわああああああん!!」

「ああ、もう泣くなっ」

一喝して、夕闇に向き直る。

「で、何で呼んだの？」

今ので通じるとは想わなかった。
まぁ許してもらえたしいいか…

「カップルって何すると想う？」
たぶんニヤけてしまっている。

めっちゃ夕闇笑顔。
そして何その質問

「…くつろぐ？」

くつろぐってなんだよくつろぐって。
アホか？ 馬鹿か？ 無垢か？
「お前なぁ…恋愛経験ないのか？
お前童貞かよ。」
ゲラゲラ笑いながら馬鹿にする。

「うるせー…」
ヤバい、童貞なことバレそう。
「違うし」
目を伏せ、首を振る。

「童貞www この歳になって童貞か…ぶっw
ってことはキスもまだか？」
ヤッベ、笑いとまんねー。

「…うるせ」

くそ、こいつにはバレたくなかったのに

「宮。」
下を向いていた宮の顎をあげて軽く口付けした。
「俺がお前の初めてだな。」
ニッと笑う。
宮の初めて貰ってやった♪
何となく自分の中でテンションが上がった。

「……。」
唐突に名前を呼ばれ、向き直ったらこの始末。
俺の頭の中は急にごちゃごちゃになった。

「え…」
あ、ヤバい
めっちゃ顔熱い。

反応薄くね!?
「も、もしかして嫌だったか…？」
恐る恐る訊いてみるも、返事はない。
ああああヤバイよな!!
「ごめん!! そんなに嫌だと想ってなかった…つーか…ごめんな…」
そこまで落ち込まれると正直辛い。

「…違、」
慌てて訂正しようとしたが、呂律が回らない。

（違う、違う、嬉しかった）
伝えようとしたけど、舌を滑った。
涙出て来た、違う、勘違いさせちゃう、嫌われちゃう

「嫌わ…ないで、」

泣くほど嫌だったのか…
「(|| ゜Д゜)ズーン」
とか独りでやっていると、
「嫌わ…ないで、」
「は？」
嫌わないで…って……
「俺は嫌いになったりなんかしねぇよ？
泣くなよ。」
涙を拭う。



誰もこないww

「…ん、」
あ…夕闇の手あったけえ
「…もうちょっと、こうしてろ」
手え掴んじまったけど、良いか。少し位は


そるぇな
入りにくいんじゃね

「お、おぅ…」
ちょっと照れ臭いな。
どうせなら。
「ぎゅっ…こっちの方があったけぇよ。」


でも絶対診てるよw
観覧数わりと多いっすし(´-ω-`)クッソ

「…本当だな」
あ、久しぶりに頬が緩くなっちまった。
まあ、こいつの前だし、良いか。


入りにくいんじゃね
絶対
こんなやってる途中で誰も入る勇気ねえよ

耳真っ赤じゃん。
「はっはーん… お前照れてんのかぁ…」
案外可愛いな。
小さくてすっぽり腕の中におさまる。


俺なら入るね!!←
なんだー、診てたらイチャつけないじゃないっすかー(笑)

「照れてねー…」
眠い…うとうとしてきた
夕闇にもたれかかる。

誰とイチャツクん？(´・ω・`)

「眠いのかー？
今日…両親旅行で居ないけど……泊まってくか？」
断じてこれは誘ってる訳じゃないぞ!?
ほら、寝たら起こさなくて済むし。


え、ゆうっすけど？

「おー…」

「てかお前、彼女良いのー…？バレンタインじゃんー…」



マジらぶらぶやなオイ(;・д・)
私も誰かとそんな関係になりたいにゃ(^-^*)

「ん〜お前と居たかったから断ってきた。
」
なんでなんで五月蝿かったな…


(・д・)

「可哀想ー…」

可哀想と言っときながらも少し嬉しくなったのを
隠せなかった。
頬が緩む。



あ？

「いいんだよ今日ぐらい別に。
んで、泊まってくかー？」
って何でニヤけてるんだよ宮…
立ち上がって飲み物を用意した。
オレンジジュース!!


やみやみすきー!!

「…ま、泊まってやるよ」
夕闇からコップを受け取り、口をつけ
テキトーに話題を振る
「夕闇、部活は？」


牛乳すきー

どこまでも素直じゃねぇな。
「部活？ 美術部……だけど…」
あんまり人には知られたくない。
男が美術部とか笑われるだけだし。
「まー、んな往ってねぇけどな。」


牛乳鉧鉧鉧鉧鉧鉧鉧鉧鉧モー

「美術部なのか」
意外だな、夕闇運動神経良いし、運動系かと思ってた
そういえば。

「美術室に飾られてる絵、綺麗だよな
　ああいうの描ける人間、良いなって思う」



あん？(´・ω・`)

「あー、あれは…」
あれは俺の絵だ。
「い、いやぁー、そうか!?
下手だろ!! 眼腐ってんな!!」
ベシベシと背中を叩く。


あぁん(´・ω・`)?

「っぐふぉ」
噎せた。一睨みし、ため息を吐く。
「お前だったのは癪だけど、綺麗だったよ」


(*・ω・)ノベシィッ

再来週テスト

「ったりめぇだ。美術部舐めんな。」
ドヤる。
と、同時に空になったコップにオレンジジュースを注いだ。

「あ、お前着替えは？
俺のでいいか。でもお前チビだし…ぶっ」
想わず吹き出した。


１日一通メールしとくっすわ♭