いつものボロ臭え拠点から、西に1300、そのまま北に890歩。昔そこそこ絡んでいた奴らと見つけた秘密の入り口。…そいつらがどうなったは、もう知ることは出来ないが。誰も知らない、自分達だけの秘密の場所。見つけた時は子供らしく大はしゃぎして、自分達の秘密基地だとか会話を交わした気がする。…それほどまでに、このクソ汚ねえ場所で生きる自分達にとっては美しかったのだ。たとえそれが、灰色に染まりきっていたとしても。