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自分達が何度か上り下りしたおかげで、被るものが埃から灰に変わった長い階段を下りていく。
灰に埋もれた地下の街。
自分の、幼い頃の遊び場だった。
とてもとても広くて、向こう側の壁なんて見えない遊び場。
「地下…地下か………。」
自分の記憶では、ここのさらに下は、無かったはずだ。
…あったとしても、そんな奥深くにまで目的もないくせに行きたくは無いが。
生憎今日は好奇心と言う名の荷物を背負っている。
探さないわけにはいかなかった。
「取り合えず…あそこに行ってみるか。」