BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: Various Love story… ( No.11 )
- 日時: 2015/09/30 22:02
- 名前: Re:rate (ID: lQjP23yG)
- プロフ: http://s.ameblo.jp/zjrc35a8kz/entry-12069762247.html
どんどん行くぜ。コピーって楽だね、ぅん。
『Secret…』
シンタローside
今日もまた、同じ夢を見た。
その夢の主人公はどうやら俺らしく、天地左右全てが暗闇に包まれた世界で、底知れぬ快楽を与えられながら堕落していく…そんな夢。
起きた後もその余韻だけがやけに生々しく残っていて、身体中に不快な何かが残って堪らなくなり、シャワーを浴びる。
これで少しの気休め程度くらいにはなっていた。
だが学校へ行き授業を受け始めると、夢の所為で寝た気がしなかったので、途端に眠くなる。
これが知らず知らずの内に、何時もの日常になってしまっていた。
「シンタロー君…大丈夫?」
そう心配の声をかけたのは遥。
退屈な学校がようやく終わり、俺の家に二人で来ている。
学校ではなくなると、お互いにタメ口で話す…それが俺達の暗黙のルール。その理由としては、俺達が恋仲であるというだけで充分だろう。
「あぁ…大丈夫だ…
それより、今日は泊まって行くんだろ?」
「ぅ、うん…!シンタロー君、どうせ一人だとまともにご飯食べないでしょ?」
そんな事を言いながら夕食の支度を始める遥に、余計なお世話だ、とふてぶてしく呟いた。
(しかし器用なもんだな…)
先程までエプロンの紐を結んでいたがすぐに料理の工程に移り、トントンと包丁の軽快な音を響かせている。
テキパキと無駄な動きを一切せずに効率良く進めていき、あっという間に一品を作り終えていた。
その後も次第に品数は増えていき、その手際の良さに俺は呆気にとられる事しか出来なかった。
だがそれも当たり前だと思う。今までも泊まる事は何度もあったが、あらかじめ作ったものを持ってきて家で温めて食べていたからだ。
今回は、親がいてキッチンが使えなかったらしい。
遥曰く、母親が料理を作ると張り切っていたんだとか。
「シンタロー君?出来たよー」
ふと遥の声が聞こえた。
自分もご飯くらいはよそおうとして立ち上がると、この頃ずっと眠りが浅かった所為か足下がふらつく。
「ちょッ…大丈夫…!?」
心配するような声と共に、遥が駆け寄って来た。
困ったような表情を見せる相手に、俺は安心させるように告げた。
「問題はねぇよ…少しくらくらしただけだ」
「で、でも…動いちゃ駄目だよ?座ってて大丈夫だから…!」
そう言葉を残し、再び皿を運ぼうとキッチンへと踵を返していった。
- Re: Various Love story… ( No.12 )
- 日時: 2015/09/30 22:08
- 名前: Re:rate (ID: lQjP23yG)
- プロフ: http://s.ameblo.jp/zjrc35a8kz/entry-12069762247.html
続き。
程なくして、全ての料理と主食のご飯、汁物、箸と飲み物がテーブルに並ぶ。
生姜焼きとほうれん草のおひたし、豆腐の味噌汁、テーブルの真ん中にはサラダ。
何故こうもバランスが良いんだと、思わず並んだ料理を見つめる。
「…頂きます」
小さく両手を合わせ呟いた俺をニコニコと見つめる遥。
俺は気にしないようにして料理を口に運ぶ。
「…美味い…」
前に一番得意なものは魚料理だと言っていたが、ここまでどれも美味いと得手不得手など関係ないのではないかと感じる。
更に言えば今回は作りたてだ。いつものものとは違い、なんとなく味が新鮮な事にも納得がいく。
遥も時折此方の様子を伺いながら食べ進めている。
その姿に、可愛らしいと思いながら少し微笑む。
「御馳走様でした」
「うん、御粗末様でした」
腹が満たされ、遥は食器を下げに行く。
俺はその間に二人分の風呂用具や下着の準備を済ませた。
その後二人で入り、全ての寝る支度を済ませて寝床についた。
だが、これで安易に寝るような事はしない。
「ぇと…シンタロー…君…?」
俺がいきなり上に乗った事で遥が驚きの声を漏らした。
たが俺はそれでも気にせず、肌に指を這わせる。
「ちょ…ッ…シンタロー君…」
「何だ…?」
「やめてよ…さ、さっきお風呂でも触ったでしょ…?」
そう言う遥の俺を拒む手には、力が入っていない。本当に嫌がっている訳ではないのだ。
遥は優しい
だから俺はその優しさに
少しだけつけ込む
- Re: Various Love story… ( No.13 )
- 日時: 2015/09/30 22:16
- 名前: Re:rate (ID: lQjP23yG)
- プロフ: http://s.ameblo.jp/zjrc35a8kz/entry-12069762247.html
続き。
「……でも此処は触ってないだろ…」
そう言って相手の衣服を脱がし、既に昂っているモノに触れる。
押しに弱く、隙だらけの遥。少し強引になれば簡単に堕ちてしまうのだ。
そして本人は無意識だろうが、いつも周りに色気を振り撒いている。
それに誘われ、こっそりと「抱きたい」と言っている奴も少なくない。
「九ノ瀬先輩ってすっげぇ美人だよな…」
「一度で良いから抱いてみてぇ…ッ…」
こんな言葉を耳にする度に
どうしようもなく
腹の底がざわつくのだ。
(………遥を独占する権利持ってんのは俺だけだっての)
柄にもなくそんな事を考えながら、そっと相手のモノを口に含む。
「ッ…!?
ぇ…や、しんたろ、君…ッぁ、ん…!!」
口に含んだまま、いつもやってんだから良い加減慣れろと告げると、びくりと背筋を震わす相手。
その後も舌を使い愛撫を繰り返すと、呆気なく精をほとばしらせた。
「はッ…はぁ、…ッ…汚ないよ…」
「んなの、今更だろ…?」
肩で息をする遥にそう言葉を返し、今度は後ろのすぼまりに指を入れて掻き回す。
すると遥は、小さくなって俺にしがみつきながら甘ったるい嬌声を漏らし、恍惚とした表情を浮かべる。
大体解れた所で俺も服を脱いですぼまりに自身をあてがい、少しずつ挿れていく。
「待っ…シンタロー君…ッ!!」
「あ……?」
「……痛い……ッ」
涙目になりながら告げる相手。
だがそれは、今の俺を余計に興奮させる事にしかならない。
「ねッ…?一回、抜い…ッ……ぅああッ…!!」
抜いて欲しいという遥の言葉に耳を傾けず、一気に奥まで挿れた。
- Re: Various Love story… ( No.14 )
- 日時: 2015/09/30 22:19
- 名前: Re:rate (ID: lQjP23yG)
- プロフ: http://s.ameblo.jp/zjrc35a8kz/entry-12069762247.html
最終話。
「あー九ノ瀬先輩今日も美人すぎ…!」
「…つーかいつもより一段とエロくね?」
今日もそんな言葉が飛び交う中、俺は一人余裕でいた。
周りの目当てである遥…それがもう周りの手の届かない所にあるのだから、焦る必要などない。
「九ノ瀬先輩を抱きたい気持ちは分かる。同感だ」
「お、シンタロー!やっぱお前もそう思うか?」
「隙だらけだし、案外簡単にオトせそうなんだよなぁ…」
俺が話題に対し声をかけると、相手達は調子に乗った様に話を進め出す。
「まぁな。…だが、手は出さない方が良いぞ?」
「は?なんでだよ」
「……………出したら後悔するから」
そういって自身の首筋を指差し、そのまま踵を返して教室を出ていった。
直前に彼らの頭上にクエスチョンマークが浮かんでいたが、気にせずに遥の所へと戻る。
「あッ…シンタロー君…!帰ろうか!」
俺の姿に気付き、こう告げて笑顔を浮かべる遥の首筋には
くっきりと俺の歯の跡が残っていた
周りの知らない、普段見せる事のない遥は俺のものだ。
唇も、小さく跳ねる肩も、震える腰も、甘い嬌声も、俺を見るその熱っぽい視線も、全てこのままずっと…
(誰にも、絶対に渡さねぇ…)