BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- yuri ( No.5 )
- 日時: 2016/06/16 18:32
- 名前: 桜庭 優 (ID: Qos362AQ)
「はい。
喧嘩は、そこまでです」
さくらちゃんは、乃愛の方に近づき優しく話しかけました。
「本当は、紳ちゃんが乃愛ちゃんの事が心配で忠告してくれているって解っていますよね」
「うん……」
乃愛は、気まずさそうに俯きました。
それを見たさくらちゃんは、次に紳ちゃんに近づきました。
「紳ちゃんも紳ちゃんです。
乃愛ちゃんにあんな言い方をしたら怒る事は、解っていましたよね」
さくらちゃんは、紳ちゃんに優しく話しかけました。
「それは……」
紳ちゃんは、気まずさそうに横を向きました。
「二人とも悪いと思うのでしたらちゃんと仲直りしないといけません」
さくらちゃんは、乃愛の右手を掴んでから紳ちゃんの右手を掴むと紳ちゃんと乃愛の手を重ねてから優しく紳ちゃんと乃愛を交互に見つめました。
それを見た紳ちゃんと乃愛は、互いに見つめるとどちらともなく謝りました。
「その……ごめんね、紳ちゃん」
「こちらこそごめん、乃愛……」
乃愛が紳ちゃんの手を握りしめると紳ちゃんも乃愛の手を握り返しました。
その様子をさくらちゃんは、紳ちゃんと乃愛ちゃんを親愛を込めて見つめながら微笑みました。
「やっぱり紳ちゃんと乃愛ちゃんは、仲良しが一番です」
さくらちゃんの笑顔を見ていたら喧嘩してるのが馬鹿馬鹿しくなりました。
それから直ぐに昼休みの終わりを知らせるチャイムがなりました。
午後の授業は、眠気に襲われて授業所ではなかったです。
授業が終わると真っ先に保健室に向かいました。
保健室の中に入ると、真っ白い白衣を着た保険の先生が退屈そうに書類を見ていました。
白衣にちよちゃんの黒くて長い髪は、よく映えています。
白衣の下に着ている薄紫色のワンピースから伸びる綺麗な長い足と、一つにくくられた髪で、ちよちゃんの綺麗度が、格段に上がってるような気がします。
「ちよちゃん、忙しそうだね」
ちよちゃんに話しかけるとちよちゃんが顔をあげてこちらを向きました。
「乃愛ちゃん、どうしたんだい?
保健室は、元気の人が来る所では、ないんだよ」
乃愛は、保健室の中を少し歩き回りました。
「ちよちゃん、固いな〜〜〜。
乃愛とちよちゃんの仲じゃない」
それから乃愛は、ベットの上に寝っ転がるとちよちゃんの方を向きました。
「だから先生をちよちゃんと呼ぶのは、どうかと思うよ」
ちよちゃんは、ため息を吐くと書類に目を落としました。
「……ところで乃愛ちゃんは、少し疲れているみたいだね」
ちよちゃんは、書類に目を通しながら話しました
「えっ、ちよちゃんには、解るの?」
「これでもお医者さんだからね。
乃愛ちゃんの体の調子位は解るよ」
ちよちゃんは、書類から顔を上げて乃愛の方を向きました。
「さすがは、ちよちゃんだね」
「今は、疲れを取るのが先よ。
時間になったら起こすから、安心してベットで眠っていなさい」
ちよちゃんは、乃愛に近づき乃愛の頭を撫でました。
「それじゃあ、ちよちゃんの言葉に甘えて少し眠らしてもらうね」