BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: カゲプロ小説を書く!! ( No.14 )
- 日時: 2016/03/04 17:56
- 名前: クロハlove ◆174zHE//4M (ID: nZxsmZ3d)
そこは夢の中だった。いや、夢とは言い難い。何故ならここは前にも見たことがあるからだ。
真っ暗なところでこちらに向かって歩いてくる一人の青年。真っ暗と言っても何故か身体は全部見える可笑しな世界。
そして、歩いていた人物が目の前に来た。
それと同時に、彼は何故まだ生きているのか、どうして夢になんか出てくるのかと恐怖が襲ってきた。
『久しぶりだなあ焼き付ける…。いや、世界を救った悲しいヒーローさん』
「何でお前が今いきて…。ヒヨリの命になったんじゃ…。まさか、お前また…」
『いや、流石に今回は殺らねえよ。あと、お前のその疑問に答えてやるよ。何故俺が生きているか。
それは……
俺がこの話の語り手だからだ。だからお前らのことは殺さねえ』
話とか語り手とか意味わかんねえよ!!とシンタローが怒鳴る。
そのままの意味だと言うのに。この物語は私が…いや、俺が読んでいる本のようなもの。
ただし、まだ完結していない。
『お前に選ばせてやるよ。このまま独り苦しんでいくのか、アイツらに全て話すか…』
「そんなのオレ独りで背負っていればいいんだよ。みんなのことは巻き込みたくない」
折角選ばせてやってるのに…。やはりバカだな、人間は。
まあ、そんなところがコイツら人間の___
『チッ…。本当お前は優しいやつだよな。みんなを庇ったりな…。まるでアイツみたいだ、みんなを助けるために死んだ…。まあいい。お前がその選択をするんだったら俺はそうしてやるよ。ただ、あとから後悔しても知らねえからな、糞ガキ』
そろそろ朝になる。
これが『最後』になるなんてホント嫌だな…って思っている俺はなんてバカなのだろうか。いつのまに、そんな人間性が染み付いてしまったのだろうか…。
物語はまだ続く…。
俺が繰り返させた日々とはまた違うように。
邪魔が入らなくてよかった。
主がいたら俺はどうなっていたことか…。
そういえば、俺…私が前に告げたこと、覚えているだろうか。
私は彼の歩む道を選ばせたが、やはり想像していた方へ道は進んだ。
これが俺からのプレゼントだよ、シンタロー。
せいぜい、幸せになるがいい。