PR
BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【all】シリアス詰め短編集。 ( No.1 )
- 日時: 2016/12/29 11:45
- 名前: 玄蠢ーGenSyunnー (ID: 2QWuZ1bi)
リンブラ←ピットなリンブラピトです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
君はいつも楽しそうに笑っているよね。
君はあの人の事を嬉しそうに話すよね。
ねぇ、気付いて。
苦しいよ。
ねぇ__ブラックピット。
*****
何時からだろう。
僕の化身に愛を抱き始めたのは...。
君を見るたびに苦しくって、嬉しくって、抱きしめたくって..。
でも、出来ない。できる筈がない。だって、君はあの人と楽しそうに話すから..。
君はあの人の事が好きなんだよね?僕にも分かるよ、だって一心同体...だから。
「__なぁピット」
「どうしたの?ブラピ」
君はブラピという単語を耳にした瞬間、少しだけ顔に皺を寄せる。
僕はそれに気付かない振りしていつもの笑顔を取り繕った。
今から僕にとって苦しい時間がやってくる。
今から君はあの人の事を楽しそうに、嬉しそうに話すんでしょ?
嗚呼、嬉しそうに話す君は好き。
「そうそう、ついさっきの乱闘の事でさ..リンク居るだろ?」
「...居たね」
僕は短く相槌を打つ。
そして、君の話を聞くため、耳に全神経を張り巡らせる。
話は嫌いだけど、君の声は好き。
「リンク、すっげぇカッコいいんだよ。お前にも見してやりたかった..!!」
「リンクさん、格好いいもんね..」
キラキラとした、熱の籠った眼差し。
君がその人の話をするときにしかしない、眼差し。
僕はそれを堪能しながら、適当に相槌を返す。
君の中ではその人が一番なんだろうね。
僕は、君の中じゃ一番になれない。
辛いよ。
僕の中では、君が一番なのに。
ねぇ。
ねぇ。
ねぇ。
気付いてよ。
End
PR