BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 自殺少年と義兄弟 〜第一話〜 ( No.2 )
日時: 2017/04/28 20:09
名前: 時雨多々良 (ID: tA56XhER)

僕が東条咲になってから1週間。
さて、季節は夏。
今は、東条家の自分の部屋にいる。
作文みたいな話し方で悪いが変わったことは、3つある。
1つは名前。
本来なら、東条咲だが通称名を使い、学校のプリントなどには「時雨咲」と書いている。
そして2つ目は、ハウスだ。
築46年。人間で言えばもう少し頑張れば、定年退職といったところだろう。それでも、僕が数年だが暮らしてきたことは変わりわない。
だから、築1年にも見える今いるこの家に慣れてない。
そして今いる場所は自分の部屋だが、これもまだ慣れない。
だって自分の部屋が下手したら前の家のリビングぐらいの広さあるなんて、クリスマスにケーキとチキンが食えるくらいすごい。
これはマジで、ヤバい…。
3つ目は家族構成。
孤児で一人だった僕には家族というものが何で、どういうものかすら分からなかった。だが義父さんと双子の兄が2人で来た。
正直、とても夢のようである。
そんなことを頭の中で整理していると、ノックが2回なった。
ここはトイレノックとかここはトイレなのか。
そして、それに続いて声が聞こえた。
「咲、夕飯出来だぞー」
これは…尊兄さんの声だ。
「はーい」
僕は返事をして、リビングにいった。
すると、さっき居た尊兄さんも含め兆兄さんもいた。
そして食卓には暖かそうな…!!! 

…から揚げだと…。

…ヤバい、こんなにも豪華な食べ物(から揚げ)が食えるなんて…、幸福すぎて死んでもいいくらいじゃないか…。
そんな風に思いを駆け巡らせていると、
「「咲、こっち来て早く食べよう」」
と言ってくれた。ヤバい、泣きそう…。
暖かい食事とマジかっこいいイケメンの兄さん2人(泣
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余談
兆「咲ーこっち来て俺の隣に座ろー?」
尊「いや、こっちに来い。あんな虫けら咲が汚れる…」
兆「いやいや、それはこっちが言うセリフだよ!」
尊、咲「「だから咲、こっちに来て俺を癒して?」」
咲「えっと…じゃあ僕はお肉が食べられるなら、どこでもいいから真ん中で!」
尊、兆「(´・ω・`)」
兆「お前があんなこと言うから、咲が俺の隣じゃなくなっちまったんだろ!」
尊「いや、お前のムードが怖すぎて俺の隣じゃなくなったんだ」
咲「あ〜お肉おいしい!!!」
尊、兆「「咲、天使すぎて、眩しい…。」」

こうして、東条家には天使が誕生した。

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〜夕飯終了〜
兆「そういえば、咲は学校行ってないの?」
尊「あぁ、そういえば確かに制服姿見たことないしな」
咲「学校は…」
兆、尊「「(ごくり)」」
咲「行ってないよー」
兆、尊「「(唖然)」」
咲「バイトがあったし、高校行くための学費があの時はまだ集まってなかったから、今年度から受験に遅れて参加しようかなと」
兆「じゃあ、こっちの学校に編入すればいいんじゃない?」
尊「その手がったな、お前にしてはいい案じゃないか」
咲「どうしようかな、勉強とか遅れてるし…」
尊「それは俺が教える」
兆「俺がじゃなくて俺たちな」
咲「でも…」
尊「何か問題があったら俺達がいる」
兆「それに同じ学校に入れば、一緒に学校行けるし」
尊、兆「だから、一緒に行こう?」
咲「…少し、考えさせてほしいな」
尊「あぁ、咲のためならいくらでも待つ」
兆「何かあったら、早めに相談してね」
咲「ありがとう、尊兄さん!兆兄さん!」
尊、兆「「あぁ(やっぱ兄さんかぁー)」」