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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- ハッピーバレンタイン レッドJver ( No.3 )
- 日時: 2018/03/22 15:37
- 名前: 闇帝 (ID: kVKlosoT)
〜河川敷〜
しんしんと雪が降り積もる中、オレはアイツを待っていた。
アイツは来ないと言っていたが、なんだかんだ言っても、毎日のようにここにくる。
だから今日も・・・ほら、きたきた。
「・・・・・・よう。きたな(ニヤッ」
「・・・来いと言ったのはそっちだろう」
まぁ、確かにそうだ。
しかし、敵に来いと言われたからって、そうホイホイやって来るかねぇ、普通。ほんっと、妙に律儀な奴だ。
「それで、いったい私に何の用だ」
「あぁ、お前にこれを渡したくてな。ほれ」
そう言ってオレは綺麗にラッピングされたものをポイと放った。
「・・・・・・なんだこれは?マカロン?」
「あぁ。今日はバレンタインだからなぁ。たまには疲れを癒してやろうかと思って」
そんなことを言ってやると、オロチは少し頬を染め、小さく「ありがとう」と言った。
敵にもらったもんなのに、こんなに嬉しそうにするとはな・・・意外だ。
「ま、用はこれくらいだ。忙しいんだろ?お前。あまり長居すると、土蜘蛛殿に叱られるぞー」
「なっ?!貴様、自分で呼んでおいて・・・!!だいたい、なんで貴様が土蜘蛛殿のことを知ってるんだ・・・・・・!!」
そう言ってオロチは敵意をむき出しにする。
・・・まさかこっそり覗いてたとはいえねぇよなぁ。
いつまでたっても話そうとしないオレにしびれを切らし、「もう知らん!」と言ってオロチは空へと飛んで言った。
「・・・・・・なぁ、オロチ。バレンタインの贈り物には、意味があるんだぜ?」
オレは遠くなって行く背中に向けて、そう呟いた。
マカロンの意味は・・・『貴方は特別な人』。
お前は俺にとって、特別な存在だよ・・・オロチ。
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レッドJのキャラ崩壊度がMAXでした。
ごめんなさい。
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