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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- ハッピーバレンタイン ヒカリオロチver ( No.4 )
- 日時: 2018/03/22 15:38
- 名前: 闇帝 (ID: kVKlosoT)
〜オロチの家〜
「あーにーじゃー!!」
ドタドタと廊下を走る音とともに、自分を呼ぶコウ(ヒカリオロチのこと)の声。
そしてその数秒後には、襖が勢いよく開けられた。
「兄者いた!」
「・・・コウ。頼むからもう少し声を抑えてくれ。頭がいたい」
そう言ってこめかみを揉むと、コウは素直に返事をして大人しくなる。
・・・こいつのこういうところは、嫌いじゃないんだがなぁ。
そんなことを思いつつ、私はコウに用件を聞いた。
「私を探していたのだろう?いったいどうしたんだ?」
「あ、そうそう!あのね、俺、兄者にプレゼントを持ってきたんだ!」
「プレゼント?」
「うん!!」
そう言ってコウは肩に下げていたカバンをゴソゴソと探る。
「あ、あったあった!はい、これ。マフラー!」
「え、マフラー?なんで・・・・・・」
「兄者、寒がりだろ?竜マフもいいけど、たまには違うのもつけてみたらどうかなーって」
そう言ってコウはニカッと笑う。
・・・まぁ、くれるというなら、ありがたく受け取っておこう。
「ありがとうな、コウ。大切に使うよ」
「どーいたしまして」
その後コウはひとしきり何かを話し、部屋を去った。
ーーーーーーーーーー
「・・・ねぇ、兄者。マフラーの意味、しってる?」
マフラーの意味は・・・・・・『貴方に首ったけ』。
つまり、『貴方が大好き』ってこと。
「ま、兄者が知るわけないかー。そんなこと」
俺は一人そう言って、自分の家へと帰った。
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