BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

ケモミミオロチ 女郎蜘蛛ver ( No.6 )
日時: 2018/03/22 15:40
名前: 闇帝 (ID: kVKlosoT)

〜女郎蜘蛛の屋敷〜
先日、オロチが風邪をひいた。
原因は重度のストレスと過労からだ。
ワタシはオロチに絶対安静を命じ、屋敷へと戻った。
オロチの部屋から、「土遁の術をくらわせてやる」という義弟の声が聞こえたが、無視して帰った。
というかあんた、病人になんてこと言ってるのよ。バカじゃないの?
そう言ってやりたくなったが、自分もあまり変わらないようなことを言っていた気がしたので、やめた。
しばらくすると、オロチから電話があった。
風邪を早く治したいから、薬を調合して欲しいとのこと。
ワタシは「わかったわ」と言って、その電話を切った。
そしてすぐに、ある場所へと電話をかける。
「は〜い、こちら元祖軍本拠地です〜」
のんびりとした、妖艶な声。煙の妖怪、えんらえんらだ。
「こんにちは、えんらえんら。女郎蜘蛛よ。土蜘蛛はいるかしら?」
「は〜い、少し待っててくださ〜い。・・・親方様〜、女郎蜘蛛様からお電話です〜」
少々お待ちくださいね、というえんらえんらの声とともに、パタパタという足音。
そしていつもより少し低い声の義弟の声が。
「何の用でしょう、兄・・・姉上」
「何の用は無いんじゃないかしら、土蜘蛛。あと、今ワタシのこと『兄上』って言いそうになったわよね?今度お仕置きしなくちゃいけないかしら・・・?」
いつもより低い声でそう言うと、土蜘蛛は苦々しく唸る。
それがなんだかおかしくて、ワタシはコロコロと笑ってしまった。
すると土蜘蛛はわざとらしく咳払いをして、話を戻す。
ワタシが事情を説明すると、土蜘蛛は「あやつ・・・」と、頭を抱えた。
しばらくすると土蜘蛛はあることを提案してきた。
それは、オロチが仕事をできないように、薬に毒を混ぜると言うものだった。
薬に毒を混ぜるのは、かなり難しい。下手したらオロチの風邪が悪化し、こと切れてしまうかもしれない。(まぁ妖怪なので、死んでもすぐに生き返るのだが)
しかしオロチの心配よりも己の好奇心の方が優ったワタシは、土蜘蛛の提案を飲んだ。
電話を切ったワタシは、早速毒の調合を始めた。
薬は既にできていたので、あとはこの薬の効果を消さない毒を作るだけだ。
さて、どんな毒がいいかしら。しびれ薬・・・は生活に支障をきたすからダメ。睡眠薬・・・は、一週間飲まず食わずになってしまうから危険だし・・・
あぁ、そうだ。オロチが外に出れないようにすればいいんだ。
それなら、とびっきり恥ずかしい姿になるものにしよう。
この間ケータに教えてもらった、『ケモミミ』がいいわね。
あぁ、腕がなるわ〜!

〜その後〜
さぁて、あのあとオロチはどうなったかしら?
土蜘蛛に今日あたりオロチの風邪が治るって連絡したから、もう『アレ』を見てると思うけど・・・あら?
何かしら、何かがドタドタと迫って来るような・・・
チラッ
「っ!!!」
そこには、鬼の形相で走って来る、土蜘蛛の姿が。
「あ〜に〜う〜え〜!!!」
「きゃぁぁあああ!!」
怖い怖い怖い怖い!!!
何よ、あれ?!何よ!!
ワタシは頼まれた通りにしただけなのに!!
とにかく、逃げないと!!
ダッ

こうして、ワタシと土蜘蛛の鬼ごっこ(文字通り)が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は何を書いているんでしょうか。
オロチ関係ない・・・